人間万事塞翁が犬

命運狗不理
台湾・日本
rating 3 3
1 0

「人間万事塞翁が犬」のスタッフ・キャスト

「人間万事塞翁が犬」の感想・評価・ネタバレ

  • changpian
    changpian 3 2013年3月29日

     東京出張中にシネマート六本木で鑑賞。侯孝賢映画の字幕、『珈琲時光』のプロデュースなど、中国語圏映画の日本での窓口的存在である小坂史子氏(『珈琲時光』のヒロイン陽子は彼女がモデルだとも言われる)が監製の一人に名を連ねる、日台合作映画。とは言ってもキャストはほとんど全て台湾人で、撮影や音楽などに日本人スタッフが関わっている。  監督はこれまで蔡明亮の『ヴィザージュ』などの美術を担当していた李天爵で、これが監督デビュー作。だが、残念ながら映画の内容はやや期待はずれだった。リアルな台湾の若者を描くのか、中国古典に取材した寓話の世界を描くのか、どうにも中途半端。また、テンポが悪く、なかなか物語に入り込むことが出来なかった。飼い始めて49日目に飼い主が不幸になるという犬をめぐる物語。だが、この犬と主人公はなかなか出会わないし、また主人公とヒロインもなかなか出会わないのだが、前半のエピソードはここまで細かく描く必要があったのか疑問だ。  ただ、俳優たちの演技は悪くない。王柏傑は『阿嬤的夢中情人』のキザな二枚目俳優役とは打って変わって、何事もうまくいかない情けない男を演じる。ミュージシャンでもあり大学や教会でも活躍する朱約信は、怪しげな司祭役。『セデック・バレ』で花岡二郎を演じた蘇達も、一人で何役も演じて存在感を示している。朱約信の他、やはりミュージシャンで濁水溪公社のリーダー、柯仁堅の社長役も印象的。あとレストランの店員役の俳優も印象に残る演技だった。  そういえば監製の小坂文子さんも、伝統の味を受け継ぐレストランの日本人オーナーとして登場しているのだが、なぜかクレジットは「金太郎」となっていた。

「人間万事塞翁が犬」に関連する作品