2017年7月6日更新

マリー・アントワネットが魅力的な映画5選

マリー・アントワネット (通常版) [DVD]

国民の怒りを買い、フランス革命でギロチン処刑されてしまった王妃マリー・アントワネット。波乱万丈な人生を送ったマリー・アントワネットは死後も映画の題材にされたりと人々魅了し続けます。今回は彼女を描いたおすすめの映画を紹介します。

時代に翻弄された王妃、マリーアントワネット

マリー・アントワネットの名前は世界史にあまり詳しくない人でも一度は聞いたことがあると思います。オーストリアで生まれ、ルイ15世と結婚しフランス王妃になったマリー・アントワネットの人生は波乱万丈。 浪費家として知られるマリー・アントワネットの最期は民衆の怒りを買い、フランス革命で処刑されてしまうというドラマ性溢れるものでした。 そんな人生と自由奔放な性格の彼女を題材にした映画は数多く存在しています。作品ごとに違う視点で描かれるマリー・アントワネット。今回選出した5つの映画は、彼女の様々な魅力が炸裂した作品ばかりです。

元祖マリー・アントワネット映画『マリー・アントワネットの生涯』

1938年に公開した『マリー・アントワネットの生涯』は、オーストリア人作家シュテファン・ツヴァイクによって1932年に書かれたアントワネットの伝記をもとに製作されました。 マリー・アントワネットを演じるのは『ロミオとジュリエット』、『結婚双紙』のノーマ・シアラー。 タイトルの通りフランス王朝に嫁いでからフランス革命で処刑するまでのアントワネットの生涯が描かれています。この映画はベルサイユ宮殿の敷地で撮影が許可された最初の映画であり、マリー・アントワネットを悲劇のヒロインとして初めて描いた映画でもあります。 注目したいのは、王妃とフェルセン伯爵の甘く切ない恋物語です。ラストの王妃が処刑台に送られるシーンは胸が痛くなります。また、292万ドルという1930年代の映画ではもっとも高額な製作費を投じられた映画と言われています。

歴史的詐欺事件を映画に!?『マリーアントワネットの首飾り』

名門の家庭に生まれたジャンヌは幼いころに父親が処刑され、名誉も財産も全てを失ってしまいます。美しく成長したジャンヌは奪われた地位と名誉を取り戻すため、王妃マリー・アントワネットの親友と偽り、首飾りを手に入れることに・・・ 1785年に実際に起こった歴史的詐欺事件「首飾り事件」をモチーフにした本作。この事件がきっかけでフランスの君主制に幻滅した民衆がフランス革命を引き起こしたとも言われている大事件です。 事件はジャンヌのせいでマリー・アントワネットは被害者のはずなのに、自己中心的で冷酷なキャラクターとして描かれています。こんな王妃だから後に処刑されて当然!と思わず納得させてしまう演出です。 ジャンヌを演じたのは『ミリオンダラー・ベイビー』ヒラリー・スワンク。マリー・アントワネットは『ドラゴン・タトゥーの女』でアニタ・ヴァンゲルを演じたジョエリー・リチャードソンです。

孤独な王妃の物語『マリーアントワネット』(2006年)

モデルで女優というマルチな経歴も持つソフィア・コッポラ監督の『マリーアントワネット』でのアントワネットは、恋をしたり悩んだりする普通の若い女性ということを強調して演出されています。そのため、恋愛要素のとても強い仕上がりになっていて、1938年公開の『マリー・アントワネットの生涯』とはまた違った楽しさがあります。 マリー・アントワネットを演じるのは『スパイダーマン』シリーズのヒロイン役で知られるキルスティン・ダンストです。アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した本作。劇中でマリー・アントワネットが着ているドレスの数々は、華やかなものから可愛らしいものまで目が離せません。

マリー・アントワネットの真実の姿『王妃マリー・アントワネット』(2007年)

カナダ人女優カリーヌ・ヴァナッスが主演を演じたカナダ、フランス合同製作のテレビ映画です。その他のマリー・アントワネットを題材とした作品では架空の設定が多く追加されている中、『王妃マリー・アントワネット』では歴史的事実に忠実に物語が進められるのが特徴です。 劇中ではあの「首飾り事件」にももちろん触れています。ナレーションで歴史的背景を分かりやすく解説してくれるので、歴史にあまり詳しくない人でも安心して観ることができるでしょう。 マリー・アントワネットの真実の姿を知ることのできる映画といっても過言ではありません。なぜ国民の非難の的になってしまったのか、なぜ処刑されなければならなかったのか、その理由が分かる作品です。

同性愛の視点で描く『マリーアントワネットに別れを告げて』

2012年に公開した『マリー・アントワネットに別れを告げて』はシャンタル・トマの小説『王妃に別れをつげて』が原作のフランス映画です。 第62回ベルリン国際映画祭のオープニング作品に選ばれた本作はマリー・アントワネットの朗読係であるシドニーの視点で描かれています。王妃を心から敬愛するシドニーは幸せを感じていました。しかし、フランス革命が起こり状況は一転し、シドニーは王妃の同姓の愛人、ポニャック夫人の身代わりにされてしまいます。 監督はカンヌ国際映画祭の審査員の経験もあるフランス人のブノワ・ジャコ、シドニー役はレア・セドゥ、マリー・アントワネット役はダイアン・クルーガーが演じました。 ちなみにマリー・アントワネットを題材とした映画の中で同姓愛を描くのものは本作の他になく、一味違うマリー・アントワネットを観る事ができます。

紅茶を飲みながらマリー・アントワネットの映画を観よう!

どうでしたか?実在の人物に関する映画は世にたくさんありますが、マリー・アントワネットほど様々な解釈で描かれる人物も珍しいですよね。 ギロチンで処刑された、「パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃない」と言い放ち、傲慢な王妃というイメージが一般的なマリー・アントワネットですが、映画を観ればなぜ彼女が人々を魅了し続けるのか、その理由が分かるかもしれません。 そして映画に出てくる華やかなドレスや可愛らしいスイーツを見るだけでも幸せな気持ちになります。また、実際にベルサイユ宮殿で撮影されているシーンもあり、フランス気分を味わうことも出来ます。 紅茶とスコーンをお供に観れば、マリー・アントワネットの世界にさらに入り込めるでしょう。