『JKハルは異世界で娼婦になった』最終話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！イケてるJKが男尊女卑世界で人生を切り開く！

『JKハルは異世界で娼婦になった』は、ごく普通のJKだった主人公が、新たな人生を自らの力で切り開いていく異世界系ヒューマンドラマ作品です。 この記事では本作のストーリーを、最終回までネタバレ込みで解説していきます。電子書籍サービスのでの配信状況も調査しているので、どんな話か気になっている人はもちろん、お得に購入したい人もチェックしてみてください！

東京で暮らしていた17歳の女子校生。文化祭の買い出しをしている際に、トラックに轢かれて異世界に転生します。 神からチート能力を与えてもらえず、生きるために娼館「夜想の青猫亭」で働くことに。職場ではトップになることを目指しており、盛り上げ役や雑用をこなし、難しい客への対応もしながら、店内の順位を上げていきます。

ハルの同級生で、彼女と一緒に事故で異世界に転生したオタク男子。ハルが娼婦になったばかりの頃、彼女に頼まれて客となりました。その後、店の常連客になりますが、ハルには冷たくあしらわれることも。 転生後は強力なスキルを駆使して、モンスター狩りなどでお金を稼いでいます。ハルに好意を抱きながらも、カースト上位の彼女に対して嫉妬心を抱くこともあります。

ハルが異世界で最初に親しくなった同僚。18歳の童顔な女性で、ハルよりも3年早く娼婦をしている先輩です。ハルはルペから、異世界の常識や生活について教わります。 2人の姉と弟が1人いるため、親に邪魔者扱いされて娼館に売られました。後にお店でNO.2の売れっ子娼婦となり、マダムの後任に選ばれることになります。

鋭い眼差しを持つ、無口で長身な男性客。雨の日に娼館にやって来て、黙ってお酒だけ飲んで帰っていきます。ハルの好みのタイプで、彼女に好意を寄せられることに。 店では異世界人であるハルの正体を見抜くなど、謎めいた一面をのぞかせます。その後、一度だけハルを買った後、姿を消しました。続編の小説で、彼とハルの間に子どもができたことが明かされます。

友達も彼氏もいる満ち足りた人生を歩んでいたJKの小山ハルは、ある日事故にあって異世界に転生してしまいます。 一緒に転生した同級生の千葉とは違い神様からスキルも貰えず、身一つで異世界に放り出され酒場兼娼館「夜想の青猫亭」で働くことに。男しか冒険者にはなれず女は我慢を強いられる男尊女子の世界で、時に乱暴を働かれながらも懸命に人生を歩みだします。 ハルに好意を寄せる清純童貞のスモーブや、冒険者となった千葉を慕うシスターのキヨリ。そして娼館で働く女性たちとの出会いを通じて、次第にハルは異世界での日々に溶け込んでいくのでした。

売上5位内に食い込むことを目標に、ハルは試行錯誤を繰り返していました。その日は現代ネタの猫耳営業で勝負！出だしこそ好調だったものの、ガラの悪い客に目を付けられ他の客もいる前で辱めを受けてしまいます。 するとハルに好意を寄せるスモーブが割って入り、初めてハルを買うことに。内向的なスモーブが勇気を出して自分を守ってくれたことに感謝し、ハルは精一杯のサービスを提供するのでした。 場面は変わり、ハルは店にやってきた千葉から魔王を倒せば元の世界に帰れるかもしれないということを聞きます。そして帰りたいと思う一方で、もう自分の居場所はなくなっているだろうと思うのでした。

ひょんなことから街の少年たちと一緒に缶蹴りの大会に出ることになったハル。パンチラ戦法で順調に勝ちを重ねていきます。ハルの快進撃を面白く思わない男たちも返り討ちにして、決勝戦でもハルは大活躍。見事優勝を勝ち取りました。 その後大会ルールの変更で脱退を余儀なくされたハルでしたが、束の間ながら普通の日常を送れたという満足感に浸るのでした。 場面は変わり、ハルに初めて気になる客ができます。相手はゲキシブな銀髪イケオジ。必ず雨の日にやってきて、女の子と話すわけでもなく1人で酒を飲んで帰っていくミステリアスな人でした。 ある日初めて会話のチャンスを掴んだハルは、まるで別の世界からやってきたような彼の独特な雰囲気に惹かれていきます。

贔屓にしてくれていた軍の兵士たちが新任の百隊長を連れて店を訪れるようになり、少しずつ様子がおかしくなり始めます。活気にあふれた明るい兵士たちの姿はもはやなく、空気は殺伐と、さらに女の子の扱いも雑になってきたのです。 ある日、あわやハルが乱暴をされそうになっていたところに、雨の日のイケオジが来店します。雨が降ってきたことで兵士たちは兵舎へと帰り、ハルは窮地を免れました。 ずっと彼のことが気になっていたハルは、自ら頼み込んで部屋に上がってもらうことに。そして感情が抑えきれなくなり、この世界にやってきて初めて、なんの偽りもないセックスをしたのでした。

店のNo.3であるシクラソが、歌による慰安業務で兵舎に行ったきり帰ってこないという事件が発生。実は歌の仕事というのは嘘。シクラソは1人で100人もの兵士たちの相手をさせられていました。 真実を知ったハルは軍が拠点を発つ残り3日間、シクラソの替わりになると志願。24時間休む暇もなく兵士たちに乱暴されながら、元の世界よりも、いつもの日々を恋しく思っていることに気が付きます。そして打ちのめされそうだった心を何とか立て直し、娼婦としての仕事を全うしたのでした。 しかしやっと解放されたハルに待ち受けていたのは悲惨な現実でした。ハルが兵舎に入った後もシクラソは開放されることなく乱暴され続け、衰弱しきって命を落としてしまったのです。

実は娼館で働き始めたころ、客としてやってきた神様にセックスした相手のスキルと経験値を手に入れられる特別なスキルを授かっていたハル。シクラソを殺した兵士たちが派遣された森へと出向き、1人で100人部隊を全滅させてしまいました。 さらに兵士たちが出軍した目的である魔物たちも同じ数だけ討伐し、ハルなりの弔いを終わらせたのです。 それから数日後、雨の日に銀髪のイケオジと再会。彼は別れの言葉とも愛の告白ともとれる意味深なセリフを残し、雨の中へと消えていきました。 その後、ランクA冒険者の双剣使い・ヴィッジに指名されたハル。彼はハルが部隊を壊滅させた犯人だと知っていました。そしてハルを抱いたのち、もしハルが魔王討伐に乗り出すなら手を貸すと言い残していきました。

ヴィッジに誘われ魔王討伐のパーティに参加したハル。しかし魔王城を目前にして怖気づいてしまいます。辺り一帯に降りしきる雨を見て「あの人」の正体、そして雨の意味を知るのが恐ろしくなってしまったのです。 一方ハルの周りでも様々な変化が。ハルに執着していた千葉は、店のNo.2であるルぺに首ったけ。実家の店でスイーツ作りに精を出すスモーブを、キヨリが熱っぽい視線を送るようになっていました。 そして久しぶりに店にやってきた神様にハルは、シクラソが無事天界へやってきて自ら来世の母親を選択したと聞かされます。その言葉の本当の意味を知らないハルは、彼女の来世、そして全世界の人たちが幸せになれるよう空に願うのでした。

ハルのスキルと実力が明らかになり、これから物語はクライマックスへ……というところで幕を閉じた本作。ロマン溢れる冒険譚を求めていた人には、拍子抜けかもしれません。 しかし普通のJKだったハルが異世界とどう向き合い、人生の落としどころを見つけていくのか、というドラマを見事に描き切ったラストでした。そしてこれからもハルの人生は続いていき、様々なドラマが繰り広げられるんだろうな、という余韻が広がります。 きっと読み終わったあと、これからの物語に思いを馳せてしまうことでしょう！

漫画の続編は、小説版『JKハルは異世界で娼婦になったsummer』で読むことができます。 小説版には、千葉の視点で語られる転送前の前日譚「いつかヒーローみたいに君のこと救いたかった」を含む、合計9つのエピソードが収録されています。収録作は、漫画の後日譚を中心に描かれており、サブキャラを主役にした短編のサイドストーリーになっています。 漫画の本編では描かれなかったその後の世界を楽しむことができる、ファン必見の作品です。