漫画『ラブホテル恐猥談』ネタバレあらすじ＆感想！【ラブホで巻き起こる男女の愛憎劇】

『ラブホテル恐猥談』は、ラブホテルを訪れる様々な男女の凄惨な愛憎劇を描いたサスペンス漫画。ドキドキハラハラするエッチでホラーな物語が魅力の作品です。 この記事では、そんな『ラブホテル恐猥談』のネタバレあらすじを一挙紹介！作品の見どころや各電子書籍サービスでの配信状況など、気になる情報をたっぷりとまとめていきます。

お金欲しさに高額バイトを探していた金井は、"どのバイトも半年経たずで辞めてしまう"という怪しげなラブホのバイトを始めました。そんな中、早速やってきた男女のお客さんを見た美人オーナーは「厄が見える」と言います。男性客の既婚者は直樹、一緒に居る女性は不倫相手の茜です。 直樹は遊び半分で交際していた同僚の田美子からストーカー被害に遭っていました。執拗に奥さんとの離婚を迫られ面倒になった直樹は、彼女が仕事を辞めるように仕向けて無理やり縁を切ろうとしましたが……。 恨みを抱いた田美子は直樹好みの顔に整形した後に「茜」として彼に接近、ラブホ内で直樹を撲殺して復讐を果たすのでした。

ホテルを出て行くカップル、武史とユミに「厄」を見たオーナー。今度の厄の結末はホテル外で起きるようです。 イケメンの武史は会社で1番評判の良いユミと付き合っていたものの、今日を最後に別れを告げました。同僚が言うには「武史は以前自殺した恋人の歩美のことを引きずっているのでは」とのこと。そんな中、武史は会社の屋上から飛び降り自殺を図っていた恵里花を引き留めました。 それから何度かデートを重ねたことで生きる勇気が持てるようになった恵里花。そんな彼女に武史は自殺をするように迫り、彼女を絞殺してしまいます。武史は歩美の自殺を見て死体性愛に目覚めてしまっていたのです。

次にホテルにやってきたのはSMプレイが趣味なM女性、聡子と重樹のカップルです。聡子は優しすぎる重樹の性格は気に入っているものの、セックスでは乱暴に犯されたい派。ハードなプレイを求める彼女はやや物足りなさを感じていました。 そんなある日、重樹の部屋でセックスをしていた聡子はベッドの下に「松林邦彦」と書かれた戸籍標本を発見します。「乱暴に奪って」と首絞めプレイを要求した彼女は恍惚とした表情のまま窒息死してしまい……。 重樹の本名は「松林邦彦」。指名手配犯の彼は優しい男性を装っていたものの、正体がバレそうになり聡子を絞殺したのでした。

金井と同級生の青年が童貞を捨てる為に初めてのラブホテルにやってきます。彼は友人の勧めでラブホにデリヘルを呼ぼうとしていました。 青年が部屋に入ってデリヘルに電話をすると、15分ほどで妖艶な女性えみがやってきます。えみの背中にドロドロとした渦巻きが見えたオーナーは悪い予感がしました。 2回抜いてもらってもまだ元気な青年。彼が童貞だと知り興奮したえみは「結婚するから今日でこの仕事は最後」と言います。最後だからと特別待遇で挿入を許可し、違法な本番行為に何度も及んでしまうのです。 2人が盛り上がっている一方、外ではえみの見張りらしき怪しい男が待っていました。

行為中、青年はえみの背中に大きな刺青が入っているのを見てしまいます。彼女が帰る際に結婚相手の職業を訪ねてみると組長とのこと。青年は同様しつつも、「ヤクザ映画のようなことはないだろう」とそのまま朝まで就寝。翌日ホテルを出て行く彼をオーナーは沈痛な表情で見送りました。 その後、コンビニに立ち寄った青年は何者かに拉致されリンチに遭います。昨晩外に居た男は組長の情報屋でした。組長の前に座らされた青年。彼がえみとの不貞行為を認めると、ヤクザ映画さながらにドラム缶に詰められ海に沈められてしまったのでした。

デリヘルでラブホテルの部屋に派遣された加容子は相手の男性に見下されて苛立っていました。仕事を終えた彼女は運転手に酷い八つ当たりをしながら過去の栄光に想いを馳せます。 学生時代の加容子はいつもクラスの中心にいて彼氏はいつも学校一の人気者。しかしある時から同級生のみずほにその地位を奪われて……。それからは家庭崩壊に多額の借金、加容子は夜の世界でしか生きていない自分にコンプレックスを抱いていたのです。 そんなある日、加容子は仕事で大きな一軒家に送迎されました。ロングでの指名に喜ぶ彼女を迎えたのは包帯を顔面グルグル巻きにした不審人物。危機感を感じた加容子は運転手に助けを求めようとするものの、電話を無視されてしまいます。

「あなたのことを聞かせて欲しい」と言われた加容子が華々しい学生時代の話をすると、家主は「違う、嘘をつくな」と怒ります。「森学(もりまなぶ)」という名前を聞いた加容子は顔色を変え帰ろうとしますが、ドアに左手をかけた瞬間に小指を折られてしまいました。 加容子が激痛にうめく中、家主は話を続けます。正体を聞かれた彼女は自分の顔を晒しみずほと名乗りました。当時、加容子は自分の人気を奪ったみずほを虐めて顔に硫酸を浴びせる大事件を起こしていたのです。 加容子が自分に硫酸をかけたのはヤキモチを焼いた証、自分への「愛の印」だと言うみずほ。加容子が必死で許しを乞う中、凄惨な拷問ショーが幕を開けます。

ラブホのオーナーはえみや加容子が消息を絶ったことが気になりデリヘルに確認。よくあることだと言われますが裏で何者かが動いている気がしました。そんな中、ふと昔のことを思い出します。 アイドル志望だったオーナーは、デビューを餌にプロデューサーの加藤から何度も枕営業を強要されていました。しかし3年経ってもデビューできず、悪事を告発すると脅迫するも逆に脅し返されてしまったのです。オーナーは悔しさのあまり裏稼業専門の情報屋にあり金をつぎ込み……。 過去に接点を持っていた情報屋とオーナー。2人に見える厄災の渦が来たる惨劇を物語っていました。

本作は、ちょっぴりエッチな男女の愛憎劇とサスペンス要素が魅力の作品です。 身勝手に女を振り回して不倫の末に撲殺された男や、知らず知らずのうちにヤクザの女に手を出してしまった青年。ラブホに訪れたデリヘル嬢の相次ぐ失踪などなど。それぞれの事件には何ら関わりがないように思えますが、その渦中には常に情報屋が居て……。 情報屋の真の目的やオーナーに見える厄の影、彼らの行く末にはどんな惨劇が待っているのか？ドキドキハラハラ展開の連続で先がとっても気になりますよ！