漫画「ラクガキ」最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！【呪いの館で巻き起こる都市伝説系ホラー】

名前を書かれた者は死に、書いた者は大切なモノを失う――。そんな都市伝説が囁かれている「呪いの館」に人生を狂わされていく少年たちの姿を描いたホラー漫画『ラクガキ～呪いの館～』。 この記事では漫画『ラクガキ～呪いの館～』最新話までのネタバレあらすじを一挙紹介！最終回の結末予想もしているので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

山中にある秘密基地に行った少年少女たちは、そこで自殺を図って虫の息なおじさんに遭遇。彼は「呪いの妖館を見つけた、ざまーみろ」と言って息を引き取りました。 「呪いの妖館」は最近話題の都市伝説で、その壁に名前を書かれた者は死に、書いた者は大切なものを失うと噂される場所。秘密基地を曰く付きにされた少年たちはたまったものではありませんね。 中でも家庭環境に悩み秘密基地に逃げ込んでいたサトキンには切実な問題。偶然その夜に妖館を発見し父親の名前を書いたサトキンと仲間たちは噂の真相を身をもって知ることになります。 それから月日が経ち、大人になった彼らは呪いの館を探すために再び集うのでした。

大学生グループと彼らに憎しみを抱く女性とタイミングが重なったことで呪いの館を発見した一行。館の前には管理人の老紳士が居て大学生を招き入れますが、ミッチーは拒まれてしまいました。 ふと、子供の頃にも見た老紳士が15年前と全く同じ姿なことに気づき慄くミッチー。霊能者の千護が勝負を挑むも、紳士の瞳にある館と同じ文様を直視したことで怨人が溢れ出ます。 大学生らに名前を書かれた女はクマに殺され、ミッチーがクマを追い払ううちに館は跡形も無く消失。山火事に遭った一行は逃げ延びますが、千護は意識不明、生き残りの大学生は瀕死です。 その後、かつての仲間たちは各々身勝手な行動に出たせいで犯罪史に残る事件を引き起こしてしまいます。

キヨへの片想いとミッチーへの嫉妬を拗らせて大量通り魔殺人鬼と化したタッツー。その後彼は妖館に自分の名前を書き、最後の被害者となることで幼馴染たちの心に己の存在を刻み込もうとしていたのです。 人生に落ちこぼれたタッツーに忌々しくも真っ向から向き合ってくれていたミッチー。彼の友情に計画を頓挫させられた結果、タッツーは見るに堪えないような最期を迎えました。 キヨは瀕死のミッチーの意思を継ぎ単独行動しようとするも、妖館に恨みを持つ狂人たちに弱みを握られ協力を余儀なくされます。彼らは憎悪に燃える人間をエサでおびき寄せ、実験体にして報復しようとする極悪人でした。

多くの警察官たちが呪いの館の存在を信じない一方、そんなマユツバな話が真実である可能性を信じる刑事が1人。彼の協力により千護の弟と会えたキヨとモジャは、妖館への復讐を誓う老人たちが住む「健やか壮」の深い闇へと迫っていきます。 孫のように懐いてくれた可愛い少女が呪いの館に名前を書かれて殺されて以降。老人たちは妖館への強い怨念と歪んだ執着心に囚われ鬼と化していました。その憎悪はかつて仲間であった「先生」にまで向けられます。 管理人を目撃した老人たちは警察に捕縛された先生との繋がりを絶つべく、おぞましい計画を立て始めたのです。復讐心は彼らを血迷わせ、更なる愚行に駆り立てていくのでした。

自動失踪事件の真相を配信した「健やか壮」の老人達。人質にされたキヨ達はついに真相に辿り着くことになります。呪いの館に少女の名前を書いた犯人は仲間だと思っていた老婆だったのです。 老人たちは彼女の悪行を知り殺意を顕にします。そんな中、負の感情に惹かれた怨人が集い始め「健やか壮」は妖館へと変貌を遂げました。例の森に繋がった民家は怪物じみた巨大熊を出現させ、街中が混乱と殺戮の渦に巻き込まれていきます。 その後卑しい老婆は自業自得の末路を迎え、老人たちの愚行は幕を下ろし。そして個人情報を晒されたキヨは偽善を振りかざす無関係な人間たちの標的になってしまうのでした。

「健やか壮」での一件が終わり、意識不明の重体だったミッチーも目を覚まします。しかし、ひとまずの平穏を取り戻せたと思った矢先にキヨの秘密が世に暴かれてしまい……。行方を眩ませた彼女を捜索するため、一行は再び「呪いの館」を探し始めます。 モジャ達が妖館に繋がる手がかりを探ると、新たな事実が見えてきました。妖館の管理人は約100年前に実在していた人で、経歴や人物像などは不明。掴めた情報は名前程度でしたが、彼が住んでいた妖館も同様に実際にあった建物が焼失したものだったのです。 そんな中一行は悪名高い霊能者側についたキヨの裏切りに遭い、せっかく場所を突き止めた妖館に手出しできなくなってしまいます。

少年少女たちが秘密基地を築いた場所は、かつて管理人が恨みを募らせた洋館の跡地。妖館への道を拓こうとする悪名高き霊能者の佐々木は、呪いの力を我が物にしようと人工的な殺意を生み出そうとします。佐々木の陰謀を止めようとするミッチーをよそに、仕組まれた殺人劇は止まる事を知りません。 そんな中、突如黒き憎悪が噴き出し強大な呪いが辺り一帯に降り注ぎます。憎悪の渦に晒され狂った森の動物たちは人々に襲い掛かり、次々と犠牲者を出していきました。 そして佐々木の真意不明な計画を阻止しようとしたキヨは憎しみが蠢く地下に落ちてしまうのでした。

"名前を書かれた人は死に、書いた人は大切なモノを失う"……。都市伝説として語られていた「呪いの館」は主人公たちの前に突如出現し、その噂が真実であることを証明しました。そして負の感情を抱いて妖館に関わった者たちは皆等しく不幸のどん底に落ちていくのです。 かつての仲間たちは1人、また1人と消えていき。恐怖や不安、憎悪に駆られて狂気に堕ちた者は更なる不幸を呼び寄せる。そんな彼らが負の無限ループから脱する未来はあるのか？必見ですよ。

本作のストーリーは一貫して"憎悪や復讐心に囚われて呪いの館に関わった者が死に至るか不幸になる"という流れに沿っています。妖館の呪いは物語が進むにつれて悪化しているので、結末はそれまで以上に凄惨なバッドエンドになる可能性が高いでしょう。 7巻では無関係の一般人にまで呪いの影響が広がって惨劇を生み出しており……。もはや"呪いの館に関わる"という不幸の前提条件すらも覆っています。これは妖館が人間たちの負の感情を蓄積することによって力を増していると考えられますよね。 負の感情を故意に生み出そうとする悪徳霊媒師の今後の動向が、物語の結末を決める重要な鍵になるはずです！