漫画『捨てられ男爵令嬢は黒騎士様のお気に入り』ネタバレあらすじ＆感想！健気な令嬢が騎士の凍った心を溶かす！

漫画『捨てられ男爵令嬢は黒騎士様のお気に入り』は、不当な理由で家を追い出された令嬢が、冷酷と噂されていた公爵に溺愛され、少しずつ自信を取り戻していくファンタジーラブストーリーです。 ここからは本作のストーリーをネタバレ込みで第5話まで解説していきます。作品の見どころや、どこで読めるのかなども紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください！

男爵家の令嬢ながら、両親が早くに他界し叔父一家に家を乗っ取られてしまった主人公のソフィア。全ての人間に備わっているはずの魔力もなく、意地悪な叔父たちから蔑まれて暮らしていました。 ついには婚約者まで従妹のビアンカに奪われ、着の身着のまま家から追い出されてしまいます。たいした所持金もなく途方に暮れていたソフィアは、ひとまず結界で守られている王家の森で夜を明かすことに。 そこで偶然にもギルバートという騎士と、この国の王太子・マティアスに出会います。そしてマティアスの思い付きで、ギルバートに面倒を見てもらうことになって……！？

王太子命令ということで断ることもできず、ギルバートの家、フォルスター公爵家に住まわせてもらうことになったソフィア。最初こそ少し冷たい印象のあるギルバートに怯えていましたが、ぶっきらぼうながら思いやりのある彼の言動に胸の高鳴りを感じます。 一方、ギルバートもソフィアのことが気になっていました。生まれつき魔力が高く、触れた者の魔力の揺らぎから相手の記憶や考えが見えるという能力を持っていたギルバート。しかし魔力のないソフィアからは何も見えず、それが逆に心地よかったのです。 その一方で今まで他人に感じたことのない温かな感情をソフィアに抱いていると自覚し、自分の心境の変化に困惑するのでした。

魔力もないお荷物な自分を傍においてくれるギルバートに少しでも報いるため、ソフィアは屋敷でメイドの仕事をすることに。メイドのカリーナから仕事を教えてもらいながら、ギルバートが魔力のせいで随分苦労してきたと知ります。 彼は心が読めるということに加え、強すぎる魔力のせいで魔道具を壊してしまうため、周囲から隔離され過ごしてきたのです。 境遇は違えど、同じように魔力に悩まされていた彼に親近感と大きな感謝を抱くソフィア。そして分不相応な願いだとは思いつつも、もっと彼のことを知りたいと願ってしまうのでした。

ギルバートと過ごす時間にこの上ない幸福を感じる一方で、ソフィアはいずれこの幸せも失ってしまうかも知れないという不安に襲われていました。優しかった両親や婚約者を失ったことは、彼女の心に大きな傷を残していたのです。 一方、マティアスから呼び出されたギルバートは、今度の夜会にソフィアの実家であるレーニッシュ男爵家の令嬢が婚約者と参加すると聞かされます。ソフィアが家を出た理由がわかるかもしれないと思ったギルバートは、王太子の護衛として夜会に出席することに。 屋敷にきて元気になってきたものの、未だソフィアの表情を曇らせている原因を突き止めようと決意しました。

迎えた夜会当日。ギルバートたちの前にビアンカとその婚約者であるフランツが姿を現しました。挨拶を装いフランツの心を読んだギルバートは、彼とソフィアの関係を知ります。 さらにビアンカにも接触し、ソフィアがレーニッシュ家で受けてきた非道な扱いの数々も目の当たりにしました。 ソフィアが自分を卑下する理由がわかり、ビアンカたちへの怒りがこみ上げるギルバート。そして帰宅後、ソフィアの姿を見るや否や、思わず抱きしめてしまいます。 一方のソフィアは、抱きしめられたことをきっかけに、押し殺してきたギルバートへの恋心をとうとう認めてしまうのでした。

本作の見どころは、不遇のヒロイン・ソフィアが少しずつ変化していく様子です！ 両親も婚約者も失い、義理の家族から虐げられ人としての尊厳さえも奪われてしまったソフィア。いつからか人と縁を結ぶことすら恐れるようになってしまった彼女が、ギルバートと出会い、もう一度幸せへと手を伸ばそうとする姿に思わずウルっとしてしまいました。 徐々に笑顔も増えていき、より一層魅力的になっていくソフィアに注目です！