漫画『暴夜』全話あらすじ・結末ネタバレ！無料で読む方法はある？

『暴夜』は純真無垢な1人の少女が、残忍な盲目の暴君の心を溶かし、次第に惹かれあっていく姿を描いた韓国発のラブストーリー漫画です。ヒロインにだけ見せる暴君の優しい表情に、思わずときめいてしまいますよ！ ここからは本作のストーリーを結末のネタバレ込みで紹介。電子書籍サービスでお得に読む方法も解説していきます！

妓女の仕事をして育ててくれた姉を自由にするため、どうしてもお金が必要だった主人公の穏花。ある時、目が見えない貴族の主人に外国語の本を読み聞かせするという、大きな仕事の話が舞い込みます。 しかし彼女の前に現れた主人・智鶴は、盲目だとは思えないほど威圧的な空気を纏った人間で……？

穏花に仕事を依頼した男・智鶴は自分の意にそぐわない人間に対して酷く冷たく、残忍な人物でした。 穏花は初日から「男女の交わる中で朗読をしろ」という理不尽な要求に振り回されます。彼は穏花が怯え、うろたえる様子を面白がっているようでした。 そんな中、楼主の息子をたぶらかしたという言いがかりを付けられ、穏花は無理やり妓女として働かされそうになってしまいます。 姉を救うためにはこれしかないと覚悟を決める穏花。するとそこへ智鶴が現れ、今まさに犯されそうになっていた穏花を助け出してくれました。こうして穏花は智鶴に優しい一面があることを知ります。 そんな中ひょんなことから、実は智鶴の目が見えているのでは、という疑問を抱くようになった穏花。結論から言うと、彼女の予想は当たっていました。 実は智鶴はこの国の正当な皇太子であり、これまでに何度も命を狙われた経験があったのです。そして毒によって視力を失ったフリをして宮中から離れ、自分を陥れようとしている人々をあぶりだそうとしていました。

姉・英花を身請けするため、狩りや雑用の仕事をしながらお金を稼いでいた穏花。少しでも早くお金を貯めるため、本屋の主人に仕事を紹介してもらおうと考えました。 すると「高貴な方に西洋の言葉を読み聞かせる」という仕事があると言われ、穏花はその人物が滞在している屋敷を訪ねることに。屋敷の主人は目が見えないと聞かされた穏花でしたが、相対したその男・智鶴はとても盲目とは思えない威圧的なオーラを放っていました。 智鶴から気に入られ、多額の報酬をもらえることになった穏花。しかしその矢先、妓楼の女主人が無理やり穏花を妓女にしようとしてきて……！？

女主人の手下に捕らえられ、なすすべもなく妓女として客の前に連れ出されてしまった穏花。そこで彼女を待っていたのはなんと智鶴でした。 智鶴の傍らには頭を下げた女主人と、無数の死体が。なんと穏花が妓女にさせられそうになっているという話を聞いた智鶴は、「穏花は私が買った女だ」と主張し、妓楼に乗り込んできたのです。 そして使用人を無惨に殺して女主人を屈服させ、まんまと穏花を屋敷へと連れ帰りました。 屋敷へやってきた穏花は冷静になるため湯あみをすることに。置いてきてしまった姉のことが気がかりです。するとそこへ裸の智鶴がやってきて……。

穏花がいるとも知らず、自慰行為を始めた智鶴。男性経験のない穏花はすっかりパニックになってしまいます。一方の智鶴は湯殿から出ると護衛の尚雲に向かって「穏花が出てきたら1日だけ村に帰っていいと伝えろ」と言い残して去って行きました。 翌日、大監の息子であり穏花とも親しくしていた青年・詩勲は、この地に下弦大君がいることを知らされます。 大君は毒入りのお茶を飲んだことで視力を失い、次期国王となる世子の座を降りた人物、つまり智鶴のことでした。そして詩勲は父親から大君が本当に王位を諦めたのか確認するよう告げられます。 一方、智鶴から休みをもらった穏花は姉を身請けするため妓楼に向かっていました。

智鶴からもらった報酬で姉を身請けすると申し出た穏花。しかし女主人はとても払えない金額を要求してきました。 女主人の言葉に絶望する穏花でしたが、ひとまず姉の無事を確認しそのまま屋敷へ戻ることに。今はとにかく智鶴に求められる仕事をこなして、約束の報酬を手に入れようと考えます。 覚悟を決めた穏花は智鶴の元へ行き、指示された本を朗読し始めました。すると突然智鶴が膝の上に寝転がってきて、穏花は思わず顔を赤くしてしまいます。 そして穏花の緊張を察した智鶴は声を出して笑うと、「お前の顔を想像すると、慕っていた人物を思い出す」と言って……。

智鶴から過去の想い人の話や、盲目になったいきさつを少しだけ聞かされた穏花。もともと謎に包まれていた智鶴でしたが、ますます何物なのか疑問に思うのでした。 翌日、荷物の整理をしていた穏花は、本屋の主人から預かっていた本を見つけます。そこには「西洋で流行っている物語だ」というメモが。何の気なしに本を開いた穏花は、その内容に思わず赤面してしまいます。 本の内容は官能小説でした。登場人物たちを自分と智鶴に置き換え、ドキドキしてしまう穏花。するとそこへ使用人のカリがやってきます。穏花はカリから屋敷の中を案内されながら、「旦那様(智鶴)のことを詮索しない方がいい」と釘を刺されてしまうのでした。

英花のいる妓楼・芙蓉館で何か起こっていると考えた智鶴。どうやら大監である詩勲の父親が芙蓉館の離れで会合を開いているようでした。 ちょうどその頃、芙蓉館では大監が人を集め、智鶴が語り部を雇ったことや、彼を暗殺する算段を話し合っていました。彼らは智鶴が再び世子の地位につくことを危惧していたのです。 一方、同じく芙蓉館では英花に危機が訪れていました。身請けの話が持ち上がっていた別監に偶然遭遇し、無理やり襲われそうになっていた英花。するとそこに智鶴がやってきて、あっと言う間に別監を切り捨ててしまい……。

読み聞かせの最中に、不意に智鶴からキスをされてしまった穏花。困惑しながらも智鶴の体を押し返します。 そしてなぜキスをしたのか智鶴に尋ねた穏花でしたが、「単に自分の所有物を味見したかっただけだ」と言われ、ショックを受けてしまうのでした。 翌日、穏花と護衛の虎林が他愛もない話をしていると、そこにマムシが飛び出してきて虎林が腕を噛まれてしまいます。慌てて虎林の腕から毒を吸いだそうとする穏花。 するとちょうどそこへ智鶴がやってきて、「何をしている」と声をかけられました。穏花の目にはなぜか智鶴が怒っているように見えて……？

思いがけず智鶴と対面し、彼が大君であり、雇われた語り部が穏花だと知った詩勲。ずっと穏花に想いを寄せていた詩勲は、2人が一緒にいるところを見て衝撃を受けてしまいます。 一方その頃、穏花は体調を崩し寝込んでいました。するとそこへ、智鶴を探るために王都からやってきた官僚が屋敷を訪ねてきます。その官僚は以前、智鶴を暗殺する会合に加わっていた1人でした。 本当に智鶴の目が不自由なのか確かめに来た官僚でしたが、智鶴の言動に不審な点はありません。その後話しに聞いていた語り部を一目見るため、官僚は穏花の部屋へと忍び込みました。 眠っている穏花の姿を見た官僚は、その美しさに思わず欲情してしまい……？

穏花に欲情した官僚をいとも簡単に手にかけた智鶴。そのまま穏花を抱きかかえ、湯殿へとやってきました。 すると熱に浮かされた穏花が目を覚まし、智鶴に向かって一言。「詩勲」と言ってきました。詩勲と勘違いされていると知った智鶴は、何を思ったのかそのまま穏花の下半身に手を伸ばしていきます。 一方、朦朧とする意識の中、穏花は目の前にいるのが智鶴だと気が付き、快感の中「これは夢？」と思うのでした。 それから5日後、目を覚ました穏花は姉の危機を知ることになります。智鶴に切り捨てられ不能になってしまった別監の妻が、英花の責任だと言って芙蓉館に乗り込んできていたのです。 危うく折檻されそうになっていた英花は、危ない所を詩勲に助けられて……。

穏花の姿を重ね、英花にキスをしてしまった詩勲。さらに穏花を忘れる努力をするから代わりに受け入れて欲しいと伝えます。もちろん英花に断る選択肢はなく、2人はそのまま一線を越えてしまうのでした。 一方その頃、やっと体調が戻った穏花は智鶴の許しを得て村へ行くことに。本屋で偶然英花と顔を合わせ、傷だらけになった姉の顔に驚きます。 英花は詩勲との関係を知られ、折檻を受けてしまったのです。これ以上姉が傷付くのを見たくなかった穏花は、屋敷に戻り「報酬はいらないから姉を妓楼から出してほしい」と智鶴に掛け合います。 すると智鶴は「お前が姉と絶縁し、一生私の目になるなら考える」と言ってきて……。

「姉と縁を切ることはできない」と智鶴の提案を断った穏花。その言葉に怒った智鶴は「では、慰み者になれ」と穏花に迫りました。 穏花はなぜ智鶴が自分に執着するのか理解できないまま、姉を救いたい一心で涙ながらに慰みになると伝えます。 すると智鶴は穏花の服を乱暴に脱がせ、「自分でしてみろ」と一言。穏花が乱れていく姿をひとしきり眺めると、大きくなった自身を彼女の中へと押し込みました。 最初は痛みを感じていた穏花でしたが、次第に快感を覚え始めます。その様子を見ていた智鶴は、穏花に「お前が仕える主も、頭の中を埋め尽くす想い人も私だけだ」と告げるのでした。

姉のため、智鶴に自らの体を差し出した穏花。何度も繰り返し抱かれる中で、智鶴の指先から優しさが伝わってくるのを感じていました。 翌朝、眠っている穏花を抱きかかえたまま部屋から出てきた智鶴は、「芙蓉館に行く」と宣言。芙蓉館で出迎えた楼主に向かって英花を差し出すよう告げました。 しかし楼主は英花は稼ぎ頭だから、という理由で身請けを渋ります。さらに彼女の父親のことにも触れ、かつて語り部をしていたという言葉に、智鶴はピクリと反応するのでした。 すると突然、1人の男が部屋に入ってきます。男は楼主に席を外せと指示をすると、智鶴に向き合って……？

部屋へと入ってきたのは詩勲の父親である大監でした。英花はすでに妓籍から抜いたと語り始めた大監。どうやら彼は息子の詩勲と恋仲にある英花を手元に置いて、様子を見るつもりでいたようです。 その後、大監から他の妓女を勧められた智鶴は「かつての舅が婿に女を進めるとはな」と意味深な言葉を吐き捨てるのでした。 一方屋敷に残っていた穏花のもとに、詩勲から一通の手紙が届きます。中に綴られていたのは穏花に対する詩勲の想い。穏花が驚いていると、ちょうどそこへ帰ってきた智鶴に見られ、手紙を燃やされてしまいます。 咄嗟に炎の中に手を突っ込み手紙を取り出そうとしますが、その必死さが余計に智鶴の嫉妬を煽ってしまい……。

智鶴と一緒に町へ出掛けた穏花。昨日の自身の愚かな行為で智鶴に怪我を負わせてしまったことを反省しており、どんな処罰でも受ける気でいました。 しかし智鶴には罰を与える気がなく、むしろいつも以上に笑顔で接してくれます。そんな中、町では詩勲の父親の噂話が広まっていました。穏花も気になって人々の会話に耳を傾けますが、智鶴に連れられて仕立て屋へ入ることに。 そこで店主の女性から噂話を聞こうとする穏花。ところが智鶴が店主に詰め寄り、話を広めないように忠告するのでした。 帰宅後、智鶴は姉・希仁の突然の訪問に対応。どうやら希仁は、智鶴に王位を継承してほしいらしく……。

幼い頃から王家の血生臭い権力争いと陰謀に巻き込まれてきた智鶴。富裕層の汚い部分を知っているからこそ、皇太子という立場を捨ててまで平和な人生を送ろうと決めたのです。 その後、希仁は智鶴に追い返されますが、その途中で穏花と遭遇します。彼女が語り部だと知って興味が沸いたのか、別日に会う約束をするのでした。 後日、一人で町へと出掛けていた穏花。そこで護衛の虎林が虎と対峙しているところに居合わせます。虎林の指示で町の人たちに危険を知らせようとする穏花でしたが、転んだことで追い詰められてしまうのでした。 しかし間一髪のところで智鶴が現れ、虎を追っ払い……。

ここからは韓国の原作小説から、結末のネタバレを紹介していきます！ 共に過ごしていくうちに心を通わせるようになった穏花と智鶴。しかし智鶴を支持する一派の中に穏花の存在を面白く思わない人たちが出始めます。 彼らはいずれまた智鶴が皇太子の座に戻ったあかつきには、高貴な血筋の姫を妻にするべきだと思っていました。智鶴と穏花では身分が違い過ぎたのです。 そして彼らの策略により、穏花と智鶴は離ればなれに。命からがら逃げ出した穏花は、姉と2人、ひっそりと暮らし始めます。 それから暫く経ったある日、ずっと穏花を探し続けていた智鶴は、お腹の大きくなった彼女を見つけ出して……？ ラストの展開は、ぜひ漫画をチェックしてみてください！

『暴夜』には通常版と完全版の2種類があり、どちらもめちゃコミックで読むことができます！ なお完全版には通常版ではカット、もしくは修正されているベッドシーンを収録。怪しげで生々しい情事の様子がフルカラーで描かれています！ ただし完全版は通常版より無料で読める話数が少ないので、両方チェックするのがおすすめです！