『黄泉のツガイ』と「ハガレン」は似てる?つながり・作者・オマージュネタを解説!世界線に共通点はある?
『月刊少年ガンガン』にて2022年1月号から連載中の漫画『黄泉のツガイ』。作者は『鋼の錬金術師』と同じ荒川弘です。 本作が「ハガレンに似ている」といわれる理由について、作品同士のつながりや世界線の違いを解説していきます。
『黄泉のツガイ』と「ハガレン」は似てる?つながり・共通点を解説
『黄泉のツガイ』の連載開始時、そしてアニメ化が発表されたタイミングで、“「ハガレン」にそっくり”とファンの間で大きな話題になりました。 実はどちらの作品も、作者が同じ荒川弘。連載誌も『月刊少年ガンガン』で、『黄泉のツガイ』は荒川が約11年ぶりに同誌へ帰還した作品です。さらに内容がバトルものであることなど、多くの共通点があります。
『黄泉のツガイ』は『鋼の錬金術師』の続編・オマージュなのか?
『鋼の錬金術師』は荒川弘の初連載作品で、『月刊少年ガンガン』2010年7月号にて完結しました。 『黄泉のツガイ』が「ハガレン」の続編であったり、反対に「ハガレン」が『黄泉のツガイ』の元ネタであったりという関係は一切ありません。あくまで同じ作者・同じ雑誌という縁でつながった別作品です。
アニメ『黄泉のツガイ』にハガレンネタが登場?トラウマ級シーン再来!
アニメ『黄泉のツガイ』15話「ユルとダンジ」にて、「ハガレン」からスペシャルゲストが登場しました。 ユルや左右様、オシラサマたちがユル達の家で団らんするシーン。ユルはデラがジンと会ったと知り、「父様母様に関する情報交換をしたのでは?」と指摘します。その時、部屋のテレビに映し出されたのが、「君のようなカンのいいガキは嫌いだよ」と言い放つショウ・タッカーでした。 これは「ハガレン」ファンにはおなじみのトラウマ級シーンであり、「禁忌のオマージュすぎる」などと反響を呼びました。
『黄泉のツガイ』と「ハガレン」の世界線を比較!

舞台となる場所が違う?
「ハガレン」の舞台は、ヨーロッパをモチーフにした架空の国「アメストリス」。産業革命期のイギリスの要素が強く、主人公エドワード・エルリックの「エドワード」は、イングランド王室の伝統的な名前のひとつです。 対する『黄泉のツガイ』の舞台は現代の日本。ユル(沖縄の方言で「夜」)、アサ(朝)など、和の雰囲気を感じる名前が採用されています。
戦い方は「ツガイ」と「錬金術」
「ハガレン」の錬金術師たちが使うのは「錬金術」。作中では物質を理解、分解、再構築する科学だと解説されていました。一方『黄泉のツガイ』では、幽霊や妖怪、UMAなどを総称した「ツガイ」で戦います。 どちらもバトル作品という点は同じですが、科学的か怪奇現象的かという戦い方の違いがあるのです。
それぞれの作品が持つテーマを比較
「ハガレン」は「人体錬成・永遠の命といった禁忌」に踏み込み、人間の尊厳や倫理、生きる意味を問いかける作品になっています。 それに対して、『黄泉のツガイ』の主軸となるのは「双子の宿命」。切り口こそ違うものの、「命の重さ」や「理不尽な運命に抗う意思」、兄が弟妹を救おうとする「兄弟愛」といった根底に流れるテーマは一貫しています。
『黄泉のツガイ』と「ハガレン」はキャラクターのビジュアルが似てる?

『黄泉のツガイ』と「ハガレン」は同じ作者による作品であるため、キャラクターデザインが似ている部分もあります。ここからは、ファンの間でよく名前が挙がる6組を見ていきましょう。
主人公が似てる!ユルとリザ・ホークアイ

『黄泉のツガイ』の主人公ユルは、「ハガレン」に登場するリザ・ホークアイとビジュアルがよく似ています。 どちらも金髪で前髪を左向きに流しており、キリッと目尻が上がった意思の強そうな瞳が印象的。一方で瞳の色は赤と茶色で異なり、性別が違うため体型はまったく似ていません。それでもハガレンファンからすれば、血のつながりを疑ってしまうほどの既視感があります。
アサとロイ・マスタング

ユルの双子の妹アサは、右目に黒い眼帯を付けた黒髪の少女。黒髪に黒眼帯という特徴から、「ハガレン」のロイ・マスタングを連想したファンもいました。 ちなみに原作では、マスタング大佐が眼帯を付ける描写はありません。『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』(2005年)でのみ見られるオリジナル展開です。
ガブちゃんとエドワード・エルリック

ガブちゃんと『鋼の錬金術師』の主人公エドワード・エルリックは、金髪に三つ編み、フード付きの赤い服、表情の作り方や性格までそっくりです。 実際にキャラクターデザインがエドに似ていることから、アシスタントや担当編集の提案でガブちゃんのカラーリングが現在のものに決まったといわれています。
影森ジンとマース・ヒューズ
影森ジンと「ハガレン」のマース・ヒューズは、線状に描かれたヒゲ、黒髪、メガネキャラといったビジュアル面での共通点があります。 生真面目で苦労性なジンに対し、ヒューズは人当たりが良い子煩悩キャラ。性格や雰囲気はあまり似ていません。
右様とシグ・カーティス
右様は狛犬の石像を本尊とするツガイです。男性キャラクターのなかでも特に体格が良く、立派なヒゲや強面なところが、エルリック兄弟の師イズミ・カーティスの夫・シグに似ています。 見た目に反して陽気な性格で、子ども好きな一面も大きな共通点です。
左様とイズミ・カーティス
左様は高身長で引き締まった体型の女性の姿をしており、右様の片割れであるためこちらも頑丈で、すさまじい怪力を持っています。 鋭い瞳やひとつに束ねた髪型は、エルリック兄弟の師・イズミにそっくり!イズミもクマと取っ組み合うシーンがあり、どちらも美人な怪力お姉さんという点で重なります。
『黄泉のツガイ』は「ハガレン」を読んでいなくても楽しめる?
「ハガレン」を読んでいなくても、『黄泉のツガイ』のストーリーは十分に楽しめます。 とはいえ、同じ作者だからこそのコマ割りや構図といった荒川節など、「ニヤリ」となる要素も。特に「勘のいいガキは嫌いだよ」のセルフパロディは、ハガレンファンにしか分からないファンサービスです。 「ハガレン」を読んでいれば、『黄泉のツガイ』をより深く楽しめるのは間違いありません。
『黄泉のツガイ』と「ハガレン」は切っても切れない!荒川弘作品を楽しもう!

『黄泉のツガイ』と「ハガレン」の世界観は独立しており、直接的なつながりはありません。ただし作者・荒川弘という一点で確かにつながっている2作品です。 セルフパロディなどの仕掛けも楽しみたい人は、「ハガレン」もぜひ履修してみてください!




