映画『旅する練習』あらすじ・キャスト解説!中島歩が長編初の単独主演、共演に『ルックバック』の七瀬ふうり
歩いて、書いて、蹴る——。映画『旅する練習』が2027年に新宿バルト9ほかで全国公開されることが決定しました。中島歩にとって、長編映画では初の単独主演作になります。 原作は、第34回三島由紀夫賞と第37回坪田譲治文学賞をダブル受賞した乗代雄介のロードノベル。共に旅をする姪・亜美役には、実写映画『ルックバック』(2026年)でデビューした七瀬ふうりが決まりました。監督・脚本は、商業映画デビューとなる眞田康平です。 この記事では、映画『旅する練習』のあらすじ・キャスト・見どころを解説していきます。
映画『旅する練習』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
| タイトル | 旅する練習 |
|---|---|
| 公開 | 2027年 , 新宿バルト9ほか全国公開 |
| 原作 | 乗代雄介『旅する練習』(講談社文庫) |
| 原作の受賞歴 | 第34回三島由紀夫賞 , 第37回坪田譲治文学賞 , 第164回芥川賞候補 |
| 監督・脚本 | 眞田康平 |
| 出演 | 圭佑役/中島歩 , 亜美役/七瀬ふうり |
| プロデューサー | 吉村知己 |
| 製作 | ツインエンジン , ヨアケ ほか |
| 制作プロダクション | ヨアケ |
| 配給 | ツインエンジン , ヨアケ |
『旅する練習』は、小説家・乗代雄介の同名ロードノベルを実写映画化した作品です。原作は第34回三島由紀夫賞と第37回坪田譲治文学賞をダブル受賞し、第164回芥川賞の候補にもなりました。緻密で美しい風景描写に定評のある乗代にとって、作品が映画化されるのは今回が初めてになります。 主演は中島歩。スランプ気味の小説家・圭佑を演じ、長編映画では初の単独主演を務めます。姪の亜美役には、実写映画『ルックバック』(2026年)でデビューした七瀬ふうりが起用されました。 監督・脚本は眞田康平が担当します。撮影はすでに4月に終えており、2026年9月時点ではポストプロダクションが進められています。公開は2027年、新宿バルト9ほかで全国公開が予定されています。
あらすじ
物語が動き出すのは、亜美の中学入学を前にした春休みです。スランプ気味の小説家である叔父の圭佑と、サッカー少女の姪・亜美が、ふたりで旅に出ます。 出発は千葉の我孫子、目的地は茨城・鹿島アントラーズの本拠地です。ふたりは利根川沿いを、ひたすら歩いていきます。叔父は旅をスケッチし、姪はボールを蹴りながら進みました。 「歩く、書く、蹴る」——ふたりの“練習の旅”は、道中の風景や出来事を記録しながら続きます。どこにでもある景色が、彼らの時間のなかでかけがえのないものへと変わっていきます。
映画『旅する練習』キャスト解説!中島歩が長編映画初の単独主演、七瀬ふうりが姪の亜美役に
圭佑役/中島歩

スランプ気味の小説家・圭佑を演じるのは中島歩です。長編映画では、今回が初めての単独主演になります。 中島は映画『ナミビアの砂漠』(2024年)などの話題作に出演してきました。連続テレビ小説『あんぱん』(2025年)や大河ドラマ『豊臣兄弟!』(2026年)、ドラマ『Tシャツが乾くまで』(2026年)にも出演し、映画・ドラマの枠を超えて活躍の場を広げています。 本作について中島は「私は映画とは根本的にこの世界と人間を愛でる機能があると感じています。この作品はそれを十分に感じさせるものです」とコメント。「美しく、偶発的な瞬間が幾つもあり、それをカメラが美しく捉えています」と語り、劇場での鑑賞を呼びかけました。
亜美役/七瀬ふうり

サッカー少女の亜美を演じるのは七瀬ふうりです。実写映画『ルックバック』(2026年)でデビューしたばかりの新人になります。 『ルックバック』は2026年9月11日に公開された作品で、七瀬は第83回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出された同作でレッドカーペットにも登場しました。公式上映後には12分を超えるスタンディングオベーションが起こり、デビュー作で国際映画祭の舞台を踏んだ新人として注目を集めています。 七瀬は「撮影では、はじめての経験もたくさんあり少し緊張しましたが、とても楽しく撮影することができました」とコメント。「たくさんの方にこの作品を見ていただけたらうれしいです」と呼びかけました。
監督・脚本は眞田康平——黒沢清に学んだ気鋭が商業映画デビュー
監督・脚本を手掛けるのは眞田康平です。東京藝術大学大学院映像研究科で黒沢清のもとで映画を学び、修了制作『しんしんしん』を経て、『ピストルライターの撃ち方』(2023年)などを発表してきました。本作が商業映画デビュー作になります。 眞田は原作との出会いについて、読み終えてすぐに映画のラストシーンが立ち上がってきたと明かし、「思いついてしまったからには、これはもう撮らざるをえない」と振り返ります。製作中に何度も口にしたのは「世界の豊かさ」という言葉だったといいます。 プロデューサーは吉村知己が務めます。製作はツインエンジンとヨアケほか、制作プロダクションはヨアケ、配給はツインエンジンとヨアケが担当します。
映画『旅する練習』見どころ解説

乗代雄介、初の映画化——三島由紀夫賞と坪田譲治文学賞のダブル受賞作
原作者の乗代雄介は、風景の細部を丁寧に積み上げる筆致で支持を集めてきた作家です。『旅する練習』は第34回三島由紀夫賞と第37回坪田譲治文学賞をダブル受賞し、第164回芥川賞の候補にも選ばれました。 そんな乗代作品が映像になるのは、本作が初めてです。文章で積み上げられた風景を、カメラがどう置き換えるのか——原作を読んできた人にとっては、そこが最大の関心事になりそうです。
「歩く、書く、蹴る」——利根川沿いをひたすら歩く旅の記録
本作の構造はシンプルです。我孫子から鹿島まで、ふたりがひたすら歩く。その道中で叔父はスケッチし、姪はボールを蹴り続けます。 眞田監督は、この映画にとって大切なのは「おじさんと亜美が、歩いて、書いて、蹴る、その瞬間を丁寧に捉えていくこと」だと語りました。鳥や植物、景色を通して世界を一つずつ見つけていく過程が、そのまま物語になっていきます。
ツインエンジン×ヨアケ——アニメの座組が実写へ広げる領域
製作・配給を担うのは、ツインエンジンとヨアケの2社です。ツインエンジンは興行収入27億円を突破した『超かぐや姫!』(2026年)や『劇場版モノノ怪』シリーズ(2024年〜)などを手掛けてきたアニメーション企画プロデュース会社になります。ヨアケは『日日是好日』(2018年)や『おーい、応為』(2025年)の企画製作を手掛けてきた映画会社です。 両社は2026年9月に資本業務提携を結び、実写映像事業での協業を発表しました。菅田将暉が長編初監督を務める『死の谷’95』(2027年)に続く、両社タッグ第2弾の劇場公開作が本作にあたります。アニメで培った企画力が実写でどう働くかにも、注目が集まりそうです。
映画『旅する練習』は2027年に新宿バルト9ほかで全国公開!中島歩と七瀬ふうりが紡ぐ“練習の旅”に注目
利根川沿いを歩きながら、書いて、蹴る。圭佑を演じる中島歩と亜美を演じる七瀬ふうりが、かけがえのない時間と記憶を紡いでいきます。 映画『旅する練習』は2027年、新宿バルト9ほかで全国公開。監督・脚本は眞田康平です。公開日の詳細は続報をお待ちください。誰もが持つ「記憶」と「大切な時間」に静かに触れる一本を、ぜひ劇場で見届けてください。