映画『死の谷’95』あらすじ・キャスト解説!菅田将暉が初監督兼主演、青山真治が遺した長編小説を2027年に映画化
俳優が、監督になります。映画『死の谷’95』の製作が発表され、菅田将暉が長編初監督と主演、そして脚本を兼任することが明らかになりました。公開は2027年を予定しています。 原作は、2022年3月に逝去した映画監督・青山真治が遺した同名の長編小説。生前の青山は、菅田を主演に迎えての映画化を熱望していました。その構想を、菅田自身がメガホンを取る形で受け継ぎます。 この記事では、映画『死の谷’95』のあらすじ・キャスト・見どころを解説していきます。
映画『死の谷’95』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
| タイトル | 死の谷’95 |
|---|---|
| 公開 | 2027年公開予定 |
| 撮影 | 2026年10月撮影開始 |
| 原作 | 青山真治『死の谷’95』(講談社文庫刊) |
| 監督 | 菅田将暉 , 山田健人 |
| 脚本 | 甫木元空 , 菅田将暉 , 山田健人 |
| 主演 | 菅田将暉 |
| 企画・プロデューサー | 甲斐真樹 |
| 制作プロダクション | スタイルジャム |
| 配給 | ツインエンジン , ヨアケ |
| 公式X | 公式Xはこちら |
『死の谷’95』は、青山真治が小説家として書き上げた長編作品を原作とする一本です。青山監督は『Helpless』(1996年)で劇場映画監督デビューし、『EUREKA』(2000年)ではカンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞とエキュメニカル審査員賞を同時受賞。同作の小説版『ユリイカ EUREKA』では、第14回三島由紀夫賞も手にしました。 『共喰い』(2013年)で菅田将暉と出会った青山は、2022年3月21日に逝去しています。菅田はこの出会いを、映画人として最も重要なターニングポイントだったと語ってきました。 青山が生前に温めていた菅田主演での映画化構想を、菅田自身がメガホンを取る形で受け継ぐ——製作陣が「魂の呼応」と表現する座組で、企画が実現へ動き出しました。撮影は2026年10月に始まる予定です。
あらすじ
大学教授として社会的な成功を収める兄・一郎と、何者でもない自分を自覚する弟・次郎。物語は、対照的な道を歩んできた「似ていない兄弟」の再会から始まります。 一郎から嫂(あによめ)・直美の素行調査を依頼された次郎は、彼女を追って海岸沿いのホテルへ向かいました。そこで目にしたのは、霧に包まれた海へと消えていく直美の後ろ姿でした。 それから数年後、探偵業を営む次郎のもとへ、元自衛官の鹿群から依頼が舞い込みます。失踪した女・幸子を捜してほしい——嫂の自殺をめぐる謎は、次郎をどこへ導くのでしょうか。
映画『死の谷’95』キャスト解説!菅田将暉が初監督と主演を兼ねる

主演を務めるのは菅田将暉です。同時に監督と脚本も兼任し、長編映画の演出に初めて挑みます。演じる役柄については、現時点で発表されていません。 菅田は2009年の『仮面ライダーW』で俳優デビュー。青山監督の『共喰い』(2013年)で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受け、『あゝ、荒野』(2017年)では第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得しました。『花束みたいな恋をした』(2021年)、『Cloud クラウド』(2024年)、『黒牢城』(2026年)など、出演作は多岐にわたります。 コメントでは「青山真治監督は、僕の人生を変えた人です。また一歩思わぬ方向へ、人生を変えられてしまいそうです」と率直な胸中を明かしました。
共同監督は山田健人、脚本は甫木元空——菅田が信頼を寄せる同世代が集う布陣

共同監督として名を連ねるのは山田健人です。1992年生まれ、東京都出身の演出家で、ミュージックビデオを中心に国内外で受賞を重ねてきました。菅田が絶大な信頼を寄せる作り手で、「灰色と青(+菅田将暉)」(2017年)や「星を仰ぐ」(2021年)など、菅田のミュージックビデオを手掛けてきた間柄。菅田が初めて映像監督を務めた短編『クローバー』(2019年)では、監督補佐を担当しています。 山田はコメントで「長編映画に向き合う日々はなにもかも学びの日々です」と語り、演出家としての知見を最大限に発揮したいと意欲を示しました。締めくくりは「青山さんありがとうございます」という一言です。 脚本には甫木元空が参画します。多摩美術大学で青山の指導を受けた映画監督・音楽家・小説家で、バンドBialystocksのメンバーとしても活動。青山が温めていた脚本を引き継いだ『BAUS 映画から船出した映画館』(2025年)を監督したばかりです。プロデュースは、『サッド ヴァケイション』(2007年)や『共喰い』(2013年)を手掛けてきたスタイルジャムの甲斐真樹が務めます。
映画『死の谷’95』見どころ解説
13年越しに結ばれた「魂の呼応」——青山真治が遺した一冊から

本作の出発点は、一冊の本にありました。青山の死去から1年後、『共喰い』(2013年)の関係者が集まった食事の席で、プロデューサーの甲斐真樹が菅田に『死の谷’95』を手渡します。 その一冊を起点に、青山が生前に望んでいた企画が動き出しました。2013年9月7日の『共喰い』公開からちょうど13年、俳優である菅田自身が監督として引き受ける形で結実します。製作陣が「魂の呼応」と呼ぶ継承のかたちが、本作の核にあります。 菅田は「嬉しいやら悲しいやらもうぐっちゃぐちゃです」と、揺れる心情もそのまま言葉にしました。
兄弟、失踪、そして探偵——青山作品の系譜に連なるミステリー
物語を動かすのは、似ていない兄弟の再会と、嫂の自殺をめぐる謎です。数年の時を挟んで探偵となった次郎が、今度は失踪した女を追うという構造になっています。 青山は故郷である北九州を舞台にした『EUREKA』(2000年)や『サッド ヴァケイション』(2007年)で、喪失を抱えた人間が土地とともに立ち直っていく姿を描いてきました。その系譜を、小説として書かれたミステリーがどう受け継ぐのか——新世代の演出がどんな手触りを与えるかに注目が集まります。
映画『死の谷’95』は2027年公開予定!菅田将暉が青山真治から受け取ったバトンの行方に注目
兄弟の再会から始まり、失踪と自殺の謎へと沈んでいくミステリー。菅田将暉が長編初監督・主演・脚本を務め、共同監督に山田健人、脚本に甫木元空が加わります。 映画『死の谷’95』は2027年公開予定で、撮影は2026年10月にスタート。共演キャストや公開日の詳細は続報をお待ちください。青山真治が遺した物語がどう立ち上がるのか、ぜひ劇場で見届けてください。