エミール・ハーシュのプロフィール
1985年カリフォルニアはパームで生まれたエミール・ハーシュ。LAとサンタフェで育った彼は、子どものころから演劇に触れる機会があったようです。11歳の時にはテレビシリーズ『Kindred: The Embraced』(1996年)でデビューしました。
その後もTVを中心に活動していましたが、2002年『イノセントボーイズ』で映画デビュー。その後は出演作の途切れない売れっ子へと成長していきます。
『イントゥ・ザ・ワイルド』で主役を務める
エミール・ハーシュの出世作といえば『イントゥ・ザ・ワイルド』。ショーン・ペンがメガホンを取ったことでも話題となった一作です。1992年に実際に起こった事件を基に作られた映画で、何一つ不自由ない裕福な家庭で育った青年(エミール)が全てを投げ捨てアラスカへと旅に出るというストーリー。
この役を演じる為に18Kgの減量をおこなったというエミール。ナショナル・ボード・オブ・レビューのブレイクスルー男優賞、パームスプリングス国際映画祭のライジングスター賞を受賞するなど、この映画での演技は高く評価されました。
『ロード・オブ・ドッグタウン』でのストイックなスケーター役がかっこいい
2005年には『ロード・オブ・ドッグタウン』へ出演。実在したスケート・チームZ-BOYSの3人のスケーターに焦点を当てたこの映画で、エミールはスケーターの1人ジェイを演じました。共演に今は亡きヒース・レジャーがいることもポイント。
エミールはもともとスケーターの経験はあったようですがこの映画のために3ヶ月の特訓を受けました。さらにはジェイを演じるために本物のジェイ・アダムスの住むハワイへ飛んだのだとか。
ちょうどジェイはドラッグの使用で収容されていた刑務所から出所したばかりだったそうです。エミールも役同様ストイックな人物のようですね。
エミールハーシュの出演作
青春映画を演じることが多かった初期に比べ、どんどん役の幅も広がっています。
真面目な高校生と元AV女優、意外な組み合わせのラブストーリー(2004年)
冴えない男子高校生マシューが隣に越してきた女の子ダニエルに一目惚れ、でも彼女は元AV女優だった…!?一見おバカな青春映画のようですが、出会いを通じて成長するマシューとダニエルの姿が印象的です。エミールはマシューを、『24 -TWENTY FOUR-』のエリシャ・カスバートがダニエルを演じています。
爽快なカーアクション!天才レーサーを描く(2008年)
日本のTVアニメ『マッハGoGoGo』を原作としたハリウッド映画。死んだ兄の遺志を受け継ぐかのようにレーサーとなった少年スピード・レーサー(エミール・ハーシュ)を取り巻く陰謀とそこに立ち向かうスピード・レーサーを描きます。
『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟がメガホンをとり、クリスティーナ・リッチやスーザン・サランドンが共演。また、ミスター・武者として真田広之が出演しています。
ショーン・ペンがオスカーを獲得した、同性愛者を描いたドラマ(2008年)
実在の活動家ハーヴィー・ミルクの生涯を描いた伝記映画。まだ同性愛というだけで差別を受けていた時代に、自らがゲイであることを告白し、同性愛者の理解を広げようと活動したミルクの一生が描かれています。
ミルクを演じたショーン・ペンはこの映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。エミールはゲイの1人クリーヴを演じています。
エミール・ハーシュとディカプリオは似ている!?
エミール・ハーシュが注目される別の理由に、あのレオナルド・ディカプリオに似ているというのがあります。確かに2人の写真を並べてみるとそっくりですね。
海外メディアでもよくそっくりさんとして2人の名前が挙がるようです。
2015年、暴行事件で逮捕されていた
今までキャリアと人気を築いてきたエミール・ハーシュですが、2015年には残念な事件が報道されました。
なんとサンダンス映画祭で映画会社の女性の首を絞めて引きずり回したというのです。この事件で罰金や投獄、社会奉仕活動が命じられた彼。今後はこんなことが起こらないよう願うばかりですね。