映画『マイ・フェア・レディ』の、ラブリーで驚きの13の事実

2017年7月6日更新

日本でも根強い人気を持つ女優オードリー・ヘップバーン。そんな彼女の美しさやキュートさ、そして溌剌とした明るさが見られる人気ミュージカル作品『マイ・フェア・レディ』の知られざる13の事実を、美しいオードリーの画像と共にご紹介しています。

『マイ・フェア・レディ』キュートでおませなオードリーが観れるミュージカル映画!

今でも大人気のハリウッド女優、オードリー・ヘップバーン。『ローマの休日』や『ティファニーで朝食を』、『麗しのサブリナ』など、様々な作品に出演してきた彼女の天真爛漫な姿が楽しめるのがミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』です。

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ロンドンを舞台に階級社会を描いた本作は、下流階級の花売り娘イライザ・ドゥーリトルが、言語学者ヘンリー・ヒギンズ教授に上流階級の言葉使いを学び社交界に出る姿、そしてイライザの苦悩や葛藤を、心弾む音楽に乗せて描いた作品です。

今回は、公開から50年ほどの年月が流れていながら、未だに根強い人気を持つ本作の知られざる13の事実をご紹介していきます。

1. ロンドンで撮影されていない?

『マイ・フェア・レディ』は、馬車や車が行き交っていた1911年のイギリスを舞台にした作品です。そんな今作、実は一切の撮影をロンドンで行っておらず、ハリウッドのスタジオで行っています。

映画を見ていても、町の建築物や風景などはどれも歴史を感じさせるものとなっており、本物のイギリスの街並みを思わせます。何故本作が第37回アカデミー賞カラー部門美術賞に輝いたかがわかりますね。

2. ロイヤル・アスコットの場面でミス!?

作品の見どころのひとつに、ヒギンズ教授から上流階級の言葉使いやマナーを学んだイライザが社交場に出る場面があります。その中には、アスコット競馬場で彼女が興奮のあまりにふと下流階級時代の名残を出してしまう場面があるのですが、このシーンには事実と異なる点があったのです。

問題の場面は競馬シーンで、実際のアスコット競馬場の観戦位置からして馬は右から左に走ってくるはずなのに、この場面では左から右に馬が走っている様に描かれています。制作陣のミスなのかもしれませんね。

3. オードリーの歌声は吹き替え

ミュージカル映画を謳っているということは、演者が演技だけでなく歌曲の歌唱をすることが一般的です。しかし、今作で聴けるイライザの歌声は演じたオードリー本人の歌声ではないのです。

大きな集客を呼び込めるからという理由で主役に抜擢された彼女でしたが、彼女の歌声は“いまひとつ”なものでした。そのため、制作側はボーカル・コーチを雇ってオードリーに歌唱指導をし、録音した歌声に合わせて演技をするという流れになったものの、やはり歌声の実力は制作陣の悩みの種となりました。

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出典: variety.com

興行を失敗させるわけにはいかないと踏んだ制作側は、映画『王様と私』や『ウエスト・サイド物語』などで吹き替え歌唱をしたことがある“ハリウッド最強のゴーストシンガー”と言われていたマーニ・ニクソンを呼び、歌声を吹き替えてしまいました。

劇中歌「私に見せて」ではオードリーの歌声が使用されていたものの、その他の楽曲は全部マーニの歌声に代わっていたため、彼女は相当ショックを受けたそうです。

4. 破格のギャラをもらった!

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出典: collider.com

映画史上、映画一本の出演料で約1億円のギャランティを稼いだ竿所の女優は、映画『クレオパトラ』で主演したエリザベス・テイラーですが、実は2番目に“1ミリオン”女優となったのが、イライザ役でその額を稼いだオードリーでした。

5. 『マイ・フェア・レディ』には原作があった!

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映画『マイ・フェア・レディ』は、同名のミュージカル舞台の映画版ですが、この作品は元々『ピグマリオン』という戯曲をベースに制作された作品です。

劇作家ジョージ・バーナード・ショーによって制作されたこの『ピグマリオン』は今から約103年前にウィーンをはじめニューヨークやロンドンなどで公開された作品。主人公の花売り娘イライザが言語学者のヒギンズのもとで洗練された言葉を使える様になるために奮闘する、という『マイ・フェア・レディ』と同じ流れのものとなっています。

6. 音楽制作の裏話

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作曲家のリチャード・ロジャースは、『サウンド・オブ・ミュージック』や『王様と私』などを共に手掛けてきた相棒の作詞家オスカー・ハマースタイン2世と、戯曲『ピグマリオン』をどうにかそのままミュージカル作品にしようと試みたのだそうです。

しかし、結果的に2人によるその試みは失敗に終わり、「ロジャース&ハマースタイン版『マイ・フェア・レディ』」は実現しなかったのでした。

7. あの衣裳の価格がとんでもない!

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アスコット競馬場でオードリーが着用したモノトーンな色使いの美しい衣装は2011年にアメリカ人女優のデビー·レイノルズによるオークション「Debbie Reynolds’ costumes and memorabilia auction」で競売にかけられました。

そして、衣装には約4億円以上の値が付き、落札されています。

8. 映画タイトルの由来は意外なところから

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『マイ・フェア・レディ』というタイトルは、ブロードウェイ・ミュージカル版の作曲家フレデリック・ロウと作詞家アラン・ジェイによってつけられました。

そしてこのタイトルですが、意外にもマザー・グースの『ロンドン橋落ちた』という有名な童謡に度々登場する“マイ・フェア・レディ”という歌詞から取られたのだそうです。

9. 歳の差なんて関係ない?

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制作側は、当時56歳のレックス・ハリソンがまだ19歳のイライザに恋をするヒギンズ教授の役を演じることに難色を示していたそうです。というのも、この役を演じるには少々老けすぎだし、その風貌の人物が19才の少女に恋心を抱くというのはどうなのか、ということもあったそうです。

しかし、最終的には“愛は勝つ!”という結果をもたらした作品となったのでした。

10. ヒギンス役の候補は何人かいた!

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本作の重要な人物でイライザをひとりの社交女性に仕立て上げようと奮闘するヘンリー・ヒギンズ。彼の役には何人かの候補がおり、ノエル・カワード、ケーリー・グラント、ロック・ハドソン、ピーター・オトゥール、マイケル・レッドグレイヴ、ジョージ・サンダースなどが挙がっていたそうです。

しかし、最終的にはブロードウェイ・ミュージカル版『マイ・フェア・レディ』でもヒギンズ教授役を演じたレックス・ハリソンに決定しました。

11. ジュリー・アンドリュースが掴めなかった役

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映画版が制作される前に公演されていたミュージカル版『マイ・フェア・レディ』は大人気を博しました。当時主役イライザを演じていたのが、『サウンド・オブ・ミュージック』や『メリー・ポピンズ』で知られているジュリー・アンドリュースです。

確かな歌唱力でロングラン公演を成功させたジュリーは、映画でもイライザを演じることが妥当だと思われていました。しかし、映画制作側は映画化にするにあたっての権利を高額で買い取っており、失敗が許されなかったため、興行収入的に成功が約束される女優を主演に置かなければならなくなります。

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そこで白羽の矢が立ったのは、華があり美しさと人気も兼ね備えた女優オードリー・ヘップバーンだったのでした。そのため、ジュリーが映画版でも主役を演じる、ということは実現しなかったのです。