2017年7月6日更新

『ベン・ハー』がもっと面白くなる20の事実

作家ルー・ウォーレスの名作小説「ベン・ハー: キリストの話」を基にこれまで5作もの映画が製作されています。最新のリメイク版が2017年に日本で公開予定。映画化されて以来数々の賞を受賞している『ベン・ハー』の20の事実をご紹介します。

1. 『ベン・ハー』原作者ルー・ウォーレスとは!

『ベン・ハー』の原作者であるルー・ウォーレスはアメリカ南北戦争で北軍将軍を務めた経歴を持つ人物。インディアナ州ブルックビルで生まれた彼は、小説家であり政治家でもありました。

本作の物語は、義弟の裏切りにより家族が引き裂かれ自身は奴隷の身となったベン・ハーを中心に描かれています。自身の力と周りの協力を得て、義弟への復讐のため数々の困難を乗り越えていくのです。

2. ハリウッドのリメイク版映画にファンはがっかり!?

これまでに何度もリメイクされている『ベン・ハー』ですが、2016年にリメイク版が再び制作されることがわかるとファンの中からは大きなため息が。

クラシック映画をリメイクばかりするハリウッド映画界にファンはうんざりしているようです。

しかし、日本で2017年公開予定のリメイク版はルー・ウォーレスの原作にとても忠実との噂が流れています。

3. ベストセラー小説

1880年に出版されたルー・ウォーレス原作の歴史小説「ベン・ハー: キリストの話」はアメリカでベストセラー。1939年にマーガレット・ミッチェルの小説「風と共に去りぬ」にその座を譲るまで、トップの座を守っていました。

4. 制作会社をもう少しで破産まで追い込んだ

1925年に制作された『ベン・ハー』は、アメリカの映画制作・配給会社MGMにとって初めての超大作映画プロジェクトでした。

製作費400万ドル、42台のカメラそして膨大な量のフィルムを使用して制作された本作によって、MGMは破産寸前だったそうです。

5. 多くの俳優がエキストラとして出演

1925年に公開された映画『ベン・ハー』はサイレント映画の中でも特に評価の高い作品の1つです。

そんな本作にはエキストラとしてアメリカ人俳優ダグラス・フェアバンクスや悲劇映画女優のリリアン・ギッシュなども出演しています。

6. 62人のアシスタントディレクター

1925年『ベン・ハー』の撮影の際には、なんと62人ものアシスタントディレクターがいたと言われています。

その中には1959年版で監督をつとめたウィリアム・ワイラーも含まれていました。30年以上経ち、監督をつとめた彼にとっては感慨深いものがあったでしょうね。

7. 高額の映画視聴料

1950年代の映画の鑑賞料金は約1ドルほどだったそうです。

そんな時代1959年『ベン・ハー』が劇場で公開された際には、なんと当時にしては高額の3ドル(週末価格)での上映だったのだとか。どれほど人気があったのかが分かりますね。

8. 多くの俳優が主役候補に挙がっていた

1959年『ベン・ハー』のキャスティングの際、多くの有名俳優の名前があがっていたのです。

中でも主役のジュダ=ベン・ハーとその義弟メッサラ役には、1972年の映画『ゴッドファーザー』に出演しているマーロン・ブランドや1986年の映画『ハスラー2』を代表作とするポール・ニューマンなど1950年代を代表する俳優たちが候補に名を連ねていました。

9. 映画の撮影に没頭し過ぎて

アカデミー監督賞を3度も受賞しているウィリアム・ワイラー監督は完璧主義者だったと言われています。

そんな彼は1959年『ベン・ハー』を撮影した際には、毎日1日16時間も仕事に費やしそれを9ヵ月も続けていました。そのおかげで、制作終了後には何ヵ月も酷い片頭痛に悩まされていたそうです。

10. 昭和天皇も鑑賞した

1959年『ベン・ハー』が日本で初上映した際に、昭和天皇が夫妻でご鑑賞されたのをご存知でしたか?

皇居外で映画の鑑賞を天皇ご夫妻がされたのは、本作が初めてのことでした。初上映の際には、他にも多くの著名人が出席していたそうです。

11. 計画から製作されるまでが長かった!

MGMが1925年のサイレント映画『ベン・ハー』のリメイク計画を発表したのは1952年のことでした。

その後数多くの主演俳優が候補に挙がったようですが、いずれも制作までには至らず。結局映画制作が本格的に始まったのは1956年のことでした。

12. 1958年に制作が開始

1957年にローマで制作が開始された1959年版『ベン・ハー』。カメラを使用して本格的に撮影が開始されたのは1958年5月のことでした。

撮影自体はなんと9ヵ月という長丁場。初めて制作が発表されてから1959年11月に初上映されるまでに、実に7年という歳月が過ぎていました。

13. 365キャラクター

1959年『ベン・ハー』に登場するキャラクターの中でセリフのある役はすべて合わせて365もありました。

驚くべきなのは、その中で4つの役のみがハリウッドスターに配役されたということです。有名かそうでないかは、キャスティングにはほとんど関係しなかったようですね。

14. 登場はするけれど顔は見えない

1959年『ベン・ハー』の中で、とても重要な役であるイエス・キリスト役。実は劇中で誰がイエス・キリスト役を演じているのか顔を見ることはできません。

キリスト役を演じたクロード・ヒーターはアメリカ人のオペラ歌手であり、ローマでコンサートを行っている際に映画製作者たちに認められ出演が決まったそうです。

15. ハリウッドセレブも見に来た

1959年『ベン・ハー』の撮影は壮大なもので、300にわたるセットや100,000コスチューム、100万ポンドのせっこうが使用されていました。

莫大なお金を費やして制作された本作ですが、撮影中には噂を聞きつけた多くの人たちがセットを訪れ観光名所になったほどです。

撮影現場を訪れたのは一般人だけでなく、その中にはオードリー・ヘップバーンやカーク・ダグラスなどハリウッドセレブ達も混ざっていました。

16. 前例のないほど大きなセット

前例のないほど大きなセットを建てたことでも話題となった1959年版の『ベン・ハー』。まだまだ特殊効果が発達していない時代でもあったため、実際に演技を行うサイズでセットは作られていました。

戦車競走を行うシーンのセットは2つ作られ、1つは本番の撮影用に、もう1つはリハーサルや馬を調教する場として使われていたそうです。セット1つの大きさは5階建ての建物の高さに相当し、縦2000フィート、幅が65フィートもありました。

17. エキストラの数も膨大

セットの大きさと比例して、エキストラの数も想像以上であった1959年版。およそ10,000人がエキストラとして劇中に登場しています。

その中でも馬を用いた競技チャリオットのシーンでは、1500人ものエキストラを使用して撮影が行われました。チャリオットに使用された馬の数は78頭でユーゴスラビアとシチリア島から馬を輸入したのだそうです。

18. 乗馬の練習

1959年版『ベン・ハー』でジュダ=ベン・ハーを演じたチャールトン・ヘストンとメッサラを演じたスティーヴン・ボイドは、4頭の馬を操っての乗馬練習を何週間にも渡り行いました。

ローマの夏の炎天下の中での練習や撮影は馬にとっても過酷なもので、チャリオットシーンの撮影だけで5週間もかかったのだそうです。

19. 今でも謎のまま

チャリオットシーンではベン・ハーとメッサラが競技中に落馬しかけるシーンが登場します。俳優の顔がアップになっているシーンでは俳優たちが体当たりで演じでいますが、その他のチャリオットシーンはダミーを使用して撮影されました。

実は1959年版の撮影中にスタントマンの1人がアクシデントで亡くなったという噂があります。そのためダミーが使われたとの情報も。さらに、そのアクシデントが起きたシーンが劇中に使われているとの話もあります。

今でもその噂の真相は明かされていません。

20. 『ベン・ハー』で犠牲になった1人の命と5頭の命

いつの時代も『ベン・ハー』の撮影には多くの危険が切っても切り離せない関係のようです。

1925年版の撮影では、実際に1人のスタントマンの命と5頭の馬の命が犠牲になっていました。