2024年12月17日更新

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 』を結末までネタバレ解説!タイトルの意味とは?【リメイク版】

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旅先で出会った素敵な家族の家に招待され、恐怖のおもてなしを受ける「スピーク・ノー・イーブル」。ホラー映画界で絶大な支持を集めるブラムハウス・プロダクションによる期待の新作です。 この記事では「スピーク・ノー・イーブル」の結末までのネタバレやリメイク元の作品について紹介します。

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映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 』の作品概要・あらすじ

公開日 2024年12月13日
監督 ジェームズ・ワトキンス
メインキャスト ジェームズ・マカヴォイ , マッケンジー・デイヴィス
原作 『胸騒ぎ』(2022年)

2022年に公開されたデンマーク・オランダ合作映画『胸騒ぎ』を、ジェームズ・マカヴォイ主演でリメイクした「スピーク・ノー・イーブル」。バカンスで意気投合した家族の家に招待されたある一家の恐怖の週末を描くサスペンススリラーです。 主人公一家を家に招く“なにかがおかしい”一家の長パディをジェームズ・マカヴォイが演じ、家に招待したダルトン一家と観客を恐怖のどん底に陥れます。 本作のメガホンをとったのは『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(2012年)などで知られるジェームズ・ワトキンスです。

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 』のあらすじ【ネタバレなし】

『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』(2024年)
©2024 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

ロンドンに住むアメリカ人夫婦ベン(スクート・マクネイリー)とルイーズ(マッケンジー・デイヴィス)、そして娘のアグネス(アリックス・ウェスト・レフラー)のダルトン一家は、イタリア旅行中にイギリス人のパディ(ジェームズ・マカヴォイ)とキアラ(アシュリン・フランシオーシ)、息子のアント(ダン・ハフ)の一家と出会い、意気投合。彼らが暮らす田舎の農場に招待されます。 最初は人里離れた自然豊かな農場で楽しく過ごしていましたが、次第にパディたちの「おもてなし」に、小さな違和感と不安や不満が溜まっていくダルトン一家。 一見仲の良さそうなパディ一家の異常さが徐々に浮かび上がるなか、ダルトン一家は想像を絶する恐怖に引きずり込まれていきます。

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タイトル「Speak No Evil」の意味を解説

「Speak No Evil」は、「悪口を言わない」という意味です。仏教の教えの1つである「見ざる、言わざる、聞かざる」を英訳した「See No Evil, Hear No Evil, Speak No Evil」は、「自分の心を惑わすものや都合の悪いこと、他人の欠点や過ちについて、見たり聞いたり、言ったりしないほうがいい」という意味のことわざとして知られています。 ダルトン一家は、招いてくれたパディ一家の“悪口を言わなかった”、嫌なことをされてもNoと言えなかったことで、恐怖のどん底に突き落とされることになってしまったのです。

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 』の結末をネタバレ

『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』(2024年)
©2024 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

パディたちの家にやってきたダルトン一家。しかしパディたちはベジタリアンのルイーズに無理矢理肉を食べさせたり、食事に行ったレストランでダルトン一家に料金を支払わせたり、キアラがアグネスを叱りつけたりと、異常な行動を見せはじめます。 そんななか、アグネスはパディたちの息子であるアントと遊んでいるときに、いくつかの写真を見せられます。それらの写真にはパディとキアラ、そしてそれぞれ別の子どもが写っていました。パディたち夫婦は、これまでにも子どもがいる夫婦を殺し、その子どもを奪っていたのです。 真実を知って逃げ出したダルトン一家でしたが、アグネスがぬいぐるみを忘れたと言うので渋々来た道をもどります。彼らを見て、勝手に帰ろうとしたことを激怒するパディ。必死に逃げようとするダルトン一家ですが、泳げないアントが湖に落とされてしまい、彼を助けている間に追いつかれてしまいます。 しかしルイーズの反撃によって形勢は逆転。パディに注射を打って動けなくし、アントは大きな岩を彼の顔に振り下ろします。 そしてダルトン一家は、アントとともに悪夢のような家をあとにするのでした。

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映画「スピーク・ノー・イーブル」は『胸騒ぎ』のリメイク!どこが違う?

『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 』はリメイク版

オリジナル版である『胸騒ぎ』は、2022年に制作されたデンマーク・オランダ合作映画です。あるデンマーク人一家が、旅行先で出会ったオランダ人一家の家に招かれ、恐怖の「おもてなし」を受けるというあらすじは、リメイク版でも踏襲されています。 リメイク版である『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』は、主人公一家をアメリカ人に、彼らを家に招く一家をイギリス人に置き換え、彼らが暮らす農場の場所もイギリスに変更されました。

ラストの胸糞悪さ

オリジナルである『胸騒ぎ』は、救いのないラストの胸糞悪さが大きな特徴です。しかしリメイク版ではラストが完全に別物になっており、胸糞悪さもありません。 『胸騒ぎ』では、殺人鬼一家の謎はほとんど明かされず、主人公一家は無惨に殺されてしまいます。しかし 『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』では、パディ一家の目的とその動機が示され、ダルトン一家を待ち受ける結末も違っています。 またオリジナルと今回のリメイクを比べてみると、中盤までの展開の速さの違いに気づくのではないでしょうか。描写される内容自体にあまり違いはないものの、リメイク版では後半の展開がかなり違っているので、そのような時間配分になったのでしょう。

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映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 』を劇場で楽しもう!

最凶の胸糞映画『胸騒ぎ』をハリウッドリメイクした『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』。オリジナル版とは違った結末で楽しませてくれるサスペンススリラーになっていました。 ジェームズ・マカヴォイの怪演も光る『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』は、全国の劇場で公開中です。