『ドント・ブリーズ2』結末までのネタバレあらすじ考察!ラストに犬が登場するのは老人が生きてるから?
盲目の老人を主人公に、ショッキングなアクションやストーリーを描いた『ドント・ブリーズ2』(2021年)。 新感覚ホラーとして描かれた前作『ドント・ブリーズ』(2016年)の8年後を描いた本作。この記事では『ドント・ブリーズ2』のネタバレあらすじや考察を徹底紹介!前作とはまた違う魅力を持った、本作の謎に迫っていきます。
映画『ドント・ブリーズ2』のあらすじ
郊外の家でフェニックス(マデリン・グレース)と呼ばれる少女を育てている盲目の老人、ノーマン(スティーブン・ラング)。 一見仲睦まじい家族に見える彼らですが、ノーマンはフェニックスを学校にも行かせず外に出させないようにするなど、何か大きな秘密を抱えているよう。フェニックスも現状に疑念を抱きノーマンと口論になりますが、なんとその夜に彼女を狙う謎の男たちが家へ侵入。 かつて人々を恐怖に陥れたノーマンと、怪しい男たちの死闘が幕を開けます。
映画『ドント・ブリーズ2』の結末までのネタバレあらすじ
【起】謎の少女と盲目の老人
街のなかで燃え盛る家。そこから少し離れた路上で倒れる少女。謎の火事が起きてから8年後、フェニックス(マデリン・グレース)と呼ばれる少女は、盲目の老人ノーマン(スティーブン・ラング)と暮らしていました。 フェニックスは日々ノーマンからの課題をこなしながら、学校にも行かず日々家のなかだけで過ごしています。友人と遊ぶこともできない毎日に不満をためるフェニックス。 ノーマンもその様子を察したのか、旧知の仲であるヘルナンデス(ステファニー・アルシラ)とともに、街へお使いに行ってこいと告げます。喜ぶフェニックスでしたが、街なかで怪しい男から声をかけられることに。 その場では何事もなく家に戻ったフェニックスですが、彼女に不穏な影が迫ります。 その夜、ノーマンは愛犬のシャドーがいなくなっていることに気付き外へ。そしてそこでシャドーの死体を発見します。悲しみに震えるノーマン。しかしその一方では、怪しい男たちがフェニックスを狙い家に侵入し始めていました……。
【承】繰り広げられる死闘と少女の正体
家に侵入してきた男たちはフェニックスを探し始めます。男たちに発見され、誘拐されそうになるフェニックス。ですが間一髪のところでノーマンが間に合い、彼らとの戦闘が始まります。持ち前の格闘術や暗闇を利用し、男たちを次々撃退していくノーマン。 なんとかフェニックスを連れ逃げ出そうとしますが、男たちのボスであるレイラン(ブレンダン・セクストン3世)たちにより追い詰められてしまいます。そしてレイランは衝撃の事実を告白。なんと自分こそがフェニックスの父であり、ノーマンこそが誘拐犯であると言うのです。 ノーマンは激昂し立ち向かいますが、彼らの放つ猟犬により追い詰められた隙に逃亡を許してしまいます……。 一方、レイランに誘拐されたフェニックスは自分の本名が「タラ」だと知ることに。さらには自身の母、ジョセフィン(フィオナ・オシャーグネッシー)にも会い、レイランも含めた家族3人で思い出を語り合うのでした。
【転】実の父と母が抱く邪悪な願いとは
仲睦まじく話す3人。ですがジョセフィンはかつての火事の影響で臓器を壊し、余命が短いことをフェニックスに告げます。彼女はジョセフィンを心配しますが、そこで衝撃の事実が判明。 なんとジョセフィンたちは、自身に適合するドナーから心臓を移植しようとしていたのです。そしてフェニックスは、そのドナーとして彼らに攫われていたのでした。混乱するフェニックス。しかし時すでに遅く、薬に混ぜられたジュースで意識が混濁していくのでした……。 そのころ、死闘の末、気絶していたノーマンが目を覚まします。彼らが置いていった猟犬を発見し、この犬を利用して彼らのアジトへ向かおうと計画。様々な武器を携え、猟犬を家に帰るようけしかけ、静かに復讐の場へ向かっていきます。
【結末】少女と老人はどうなる?衝撃のラスト
心臓移植の手術が行われようする中、突如停電するアジト。部下がブレーカーの様子を見に行くと、そこにはノーマンの姿が!銃や刃物を利用し次々と悪党たちを倒していき、レイランを追い始めます。 逃亡を図るレイランたち。しかしノーマンは間一髪間に合い戦闘を開始。お互いに致命傷とも言える傷を負いながらノーランは辛くも勝利し、フェニックスを救うことに成功します。 一件落着と思われましたが、ノーマンはフェニックスにこれ以上近寄るなと警告。自身が実の父でないことを告白し、かつて殺人もおこなっていた怪物だと告げます。しかしその背後から、なんと死んだと思われたレイランがノーマンを襲撃。 万事休すと思われましたが、ノーマンを救ったのはフェニックスでした。レイランを背後から切りつけたフェニックス。ですがその奮闘も虚しく、ノーマンは死ぬことに。 フェニックスは街に出て、ひとり児童養護施設へ向かいます。彼女はそこで名前を聞かれたとき、一瞬思案しましたが「フェニックス」と、ノーマンにつけられた名を名乗るのでした。
【ネタバレ解説】少女の正体とは
作中に登場する少女フェニックスは、彼女を誘拐したレイランたちの娘と言われていました。ですがレイラン自身は8年間刑務所にいたと語り、妻のジョセフィンも薬物の製造者であり精神状態も安定しない様子。 果たしてフェニックスは、彼らの実の娘だったのでしょうか?もしかしたらジョセフィンが心臓の移植をしたいがゆえにでっちあげた妄想で、全くの無関係という可能性もあります。 もしくは前作で、亡くした娘の「代わり」を産ませようとしていたノーマンが、その計画を達成し手に入れた子どもという可能性も……?明確に言及はされていませんが、ホラー要素の強かった前作の続編と思えば、そんな恐ろしい秘密が隠されていてもおかしくはないかもしれません。
【ネタバレ考察】エンドロール後の犬の意味は?老人は生きてる?
本作のエンドロール後、死んだノーマンの横に猟犬が駆け寄るシーンが挿入されています。犬はノーマンの手をぺろぺろとなめ、彼の横を離れようとしませんでした。 このシーンはもしかしたら、ノーマンが死んでいないことを示唆しているのかもしれません。何度死んでもおかしくないような場面をくぐり抜けてきたノーマン。驚異的な生命力を持つ彼が、生きている可能性は十分にあるでしょう。 これはもしかしたら次回作「ドント・ブリーズ3」への伏線なのかもしれません……。
映画『ドント・ブリーズ2』をネタバレ解説・考察でおさらい
映画ファンを中心にコアな人気を誇る『ドント・ブリーズ2』。 考察を参考にしながら見直すと、改めて意味のあるシーンが見つかるかもしれません。これを機に本作を見返して、自分なりの考察を探ってみるのはいかがでしょうか。