漫画『サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査』は全巻無料で読める？本田真吾の他作品についても紹介！

熱血刑事が左遷された部署で過去に戻って犯罪を未然に防ぐという、ありそうでなかった設定が話題の『サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査』。 本作は、本田真吾が別冊少年チャンピオンで連載している青年漫画で、連載開始当初からかなり話題になっていた作品です。2023年2月時点では3巻まで発売されています。 本記事では、そんな「サイコパスト」をお得に読む方法やネタバレ・感想について調査したので、どんな方法があるのか紹介します！

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捜査一課の刑事・五代は、最近捜査上での過剰な暴力が目立っていました。五代には四葉という妹がいて、彼女と同じ年ごろの女性が被害に遭った事件では、どうしても頭に血が上ってしまいます。その事が原因で、とうとう他の部署へ左遷されることに。 五代が左遷されたのは捜査五課という聞きなれない名前の部署だったのですが、そこで課長の飛高に出会います。 自身を超能力捜査官だと名乗り、過去に起こった凶悪事件を未然に防いで欲しいと言い出す飛高。飛高の挑発に乗った五代は、ある事件の被害者として過去に戻るのですが……。

主人公の五代は、新しく上司になった飛高の超能力で過去に戻ります。その方法は、これから被害者になる人間の意識の中に飛ぶという驚きのやり方でした。 1巻で飛ばされるのは連続殺人事件の被害者である女子高生・村上ハルカの意識の中。捕らえられた女子高生の体で「兵庫・乳房切除連続殺人事件」の犯人・伊崎良信と対峙します。

刑事・五代はある女性の意識に潜入します。彼女とは、女子高生連続殺人事件の被害者の高校生。このまま放っておくと殺されてしまう彼女を救うため、五代は動き始めます。 犯人と目されるのは伊崎という男。変態殺人鬼・伊崎を捕らえるため、五代は六甲山に入ります。すべてが凍り付く雪山の中で、命懸けの鬼ごっこスタートです……！

1巻に続き、「兵庫・乳房切除連続殺人事件」の犯人である伊崎を追う五代。しかし、五代が過去を変えたことで、新たな被害者が出てしまいます。 それでもなんとか伊崎を確保した五代。伊崎が母親への殺意を女子高生に向けていたことを突き止め、ハルカの命を救います。 無事に未来へと戻ってきた五代は、新たな事件の被害者の過去へ……。

今回、五代が潜入するのは2009年にとある病院で起こった連続変死事件の被害者の意識。50人を超える患者が殺された大事件で、五代の捜査にも力が入ります。 犯人だと疑われているのは看護師の舞城。舞城の動きを探っていくうちに信じられない事実を知ってしまった五代は……。 五代は、2巻から引き続き「彩門病院 連続ベクロニウム中毒死事件」の犯人とされている看護師の舞城静華を追っています。しかし、冒頭で衝撃の事実が明らかに……。なんと、事件の真犯人は赤江はるという老婆だったのです。 そして五代は新たな事件を追うため次の過去に飛びます。3つ目の事件では、手がかりがない状況で学校に潜入することに……。

凶悪犯に対しての憎悪を見込まれて、捜査五課での初任務に赴くことになった五代ですが、彼が刑事として事件を解決するというわけではないというプロットが秀逸です。タイムスリップした先では、彼は被害者として犯人に対峙することに。 ここで読者の緊張は一気に高まり、もはやダメなんじゃないかという絶望さえ感じます。それから犯人との一進一退の攻防が続くのですが、手に汗握る展開の連続で、1ページたりとも目が離せません。

この作品の作画はかなり迫力があり、五代が飛高に吠えるシーンや、飛高が異常な笑みを浮かべるシーンなど、ぞくっとする場面が度々。圧倒的な画風には説得力があり、緊張感を保ったまま作品を読むことができます。 今回五代が対峙する犯人の見た目などは声が出そうなほど恐ろしく、思わず五代に同情してしまいました。犯人が五代たちに危害を加えるシーンもリアルで、思わず目を背けてしまいそうになります。リアルな筆致で描かれるハラハラしたシーンは一見の価値ありです！

シリアスなホラーを得意とする本田真吾の代表作には『ハカイジュウ』や『切子』があります。さらに『クローズ リスペクト』にも作品を寄稿しています。

普通の高校生だった鷹代陽の日常は、ある日を境に一変します。突然の大地震によって崩落した学校、重なる死体の山、それに群がる謎の生物……。 なんとか学校を脱出し安全な場所を目指す陽でしたが、外はさらなる地獄でした。 大都市で起こったモンスターパニックに右往左往する人間たち。陽は、この世界で無事に生き残ることができるのでしょうか……。 『ハカイジュウ』は本田真吾の代表作のひとつで、21巻で完結済みです。

『クローズ　リスペクト』は、 高橋ヒロシのヤンキー漫画『クローズ』の25周年を記念して作られたトリビュート作品で、数多くの漫画家がクローズ愛を注ぎ込んだ作品を寄稿しています。 2023年1月現在は3巻まで発売されていて、本田真吾は1巻に『CROWS VS. HAKAIJU～最強より最凶』、2巻に『その男、SAiKOにつき』を寄稿しています。 本田真吾の著作と『クローズ』の世界観のコラボレーションが楽しい作品です。

奥村切子は、15歳の時に亡くなりました。切子の17回忌の1ヵ月前、かつての同級生たちは母校である中学校に集められます。卒業してから1度も会っていなかった級友たちは、それぞれ立派な大人になっていました。 しかし、そんな楽しい同窓会も長くは続きません。切子の死を知る者たちが集まった時、おぞましい惨劇が幕を開けます。 『切子』は『ハカイジュウ』に次ぐ本田真吾の代表作で、グロありスリルありの呪殺系ホラーです。続編として『切子・殺』があります。