おすすめ青年漫画ランキングをジャンル別に20作品紹介!裏社会から大人な恋愛まで【2021】
青年漫画おすすめランキングをジャンル別に紹介!今人気の作品は?
ときには残酷に、そしてときにはグロテスクに、人の深い部分を丁寧に描く青年漫画。爽快感が売りの少年漫画とは異なり、様々な世界のディープな部分をリアルに描写するのが青年漫画の特徴です。 また青年漫画は少年漫画と比べ、対象年齢が高くなります。そのため性的表現や飲酒、喫煙など少年漫画ではタブーとされているシーンも、もちろん出てきます。 今回はそんな欲望渦巻く青年漫画を、ジャンル別のランキングで紹介!2021年の最新作のほか、ダークファンタジー系・アングラ系・ヒューマン系のジャンルに分けて必読タイトルを厳選しました。読み忘れている作品がないか、ぜひチェックをしてみてください。
今最もアツい青年漫画ランキングTOP6【2021年話題沸騰!】
まずは2021年話題の作品TOP6を紹介します。ランキングは①話題度、②世界観、③インパクトの基準をもとに評価しました。話題度は近年のメディア化実績や発行部数を参考にしています。 ここで紹介する6作品はいずれも漫画好きなら抑えておきたい作品ばかり。ジャンルは多岐に渡っているので、いつもと違うジャンルを読みたい際もこの6作品から選べば間違いないでしょう。
6位:『ケンガンアシュラ』
異能系じゃないけど現実離れした描写!
■作者:原作サンドロビッチ・ヤバ子・作画だろめおん ■掲載誌:裏サンデー 2012年から2018年まで連載を続けた『ケンガンアシュラ』。2019年より新章『ケンガンオメガ』が連載しており、Netflixにてアニメも配信中です。 商人がお互いの利益や巨万の富を闘技者に賭けて戦う「拳願試合」。商人達の無益な争いを収める手段として用いられていた拳願試合は、現代にも脈々と受け継がれていました。 一般的なサラリーマンの山下一夫は、ある日乃木グループの会長・乃木英樹(のぎひでき)から拳願試合について聞かされます。そして唐突に闘技者・十鬼蛇王馬(ときたおうま)の世話役を命ぜられることに。
5位:『キングダム』
主人公のサクセスストーリー!
■作者:原泰久 ■掲載誌:ヤングジャンプ キングダムは2006年より連載を開始し、2021年現在で61巻を刊行するヤングジャンプの看板作品となっています。2019年には実写映画も公開され、大きな話題を呼びました。 キングダムは古代中国の春秋戦国時代末期を舞台としています。春秋戦国時代大国・秦には、戦争孤児として肩身の狭い思いをして暮らす2人の少年がいました。その2人の少年・信(しん)と漂(ひょう)の夢は、数々の武功を挙げ“天下の大将軍”になること。 日夜修行を積む2人ですが、ある日漂にのみ士官の指令がきます。快く送り出す信ですが、その日の夜、信の目の前にとんでもないものが現れるのでした。
4位:『夏目アラタの結婚』
謎解き要素もある?
■作者:乃木坂太郎 ■掲載誌:ビッグコミックスペリオール 数多くある“結婚”をテーマにした漫画の中でも、一際異彩を放つ作品がこちらの『夏目アラタの結婚』。 主人公・夏目アラタ(なつめあらた)は、自身も家庭に問題を抱えていた児童相談所職員です。ある日アラタは児童相談所の使用者である少年・卓人から、自分の代わりに拘置所に収監中の連続殺人鬼・品川真珠(しながわしんじゅ)の面会に行ってほしいと頼まれました。 真珠と面会をするも、相手にされないアラタ。そして相手の気を向けたいと考えたアラタは、真珠にとんでもない提案をしてしまいます。
3位:『ゴールデンカムイ』
アイヌ文化やグルメ要素もある
■作者:野田サトル ■掲載誌:ヤングジャンプ 2014年から連載を開始した『ゴールデンカムイ』は、明治末期の北海道・樺太を舞台にしたサバイバルバトル漫画です。 明治末期、日露戦争で武勲を挙げた軍人・杉元佐一(すぎもとさいち)は、幼馴染みの梅子の眼病治療費を稼ぐため、北海道で砂金を採取していました。そこで巨大なヒグマに襲われた杉本は、アイヌの少女・アシㇼパに助けられます。 そこでアシㇼパから、とんでもない儲け話を聞かされることになる杉本ですが......。 『ゴールデンカムイ』はサバイバルやバトルだけでなく、所々でアイヌ文化について詳しく触れられているのも大きな特徴です。
2位:『終末のワルキューレ』
熱すぎるタイマンが魅力!
■作者:原作梅村真也・構成フクイタクミ・作画アジチカ ■掲載誌:コミックゼノン 『終末のワルキューレ』は2018年よりコミックゼノンで連載を開始した、人間vs神の戦いを描くバトル漫画です。 人類の誕生から数百万年が経ったこの世界。万物の創造主である神々は、同じ過ちを何度も繰り返し進歩しない人間を見限り、「人類存亡会議」にて人類の滅亡を決定します。 しかしその会議にて人類の滅亡に待ったをかけ、ある提案をするワルキューレの長姉・ブリュンヒルデ。そして神vs人類最強の13人による、13番勝負が幕を開けるのでした。
1位:『進撃の巨人』
内容が複雑になるにつれてのめり込む!
■作者:諫山創 ■掲載誌:別冊少年マガジン 2021年6月に最終巻となる34巻が発売された『進撃の巨人』。 舞台は一面を壁に囲まれた世界です。その世界では突如出現した「巨人」から身を隠すべく、人間は巨大な壁の中に文明を維持していました。 シガンシナ区という地域で生活する少年・エレン・イェーガーは、壁の外に興味があり家族からの猛反対を押し切り、壁の外に調査へ赴く調査兵団に入りたいと思っています。しかし突如としてその平穏な幸せは崩れ去ることとなりました。 そのダークな世界観と読者を引き込む謎の数々は、読者の途中離脱を許さない仕上がりになっています!
ダークファンタジー系青年漫画ランキングTOP5【メンタル崩壊?】
青年漫画ならではのグロさ盛り込んだダークな世界観で読者を魅了するダークファンタジー系漫画TOP5です。ランキング付けは先程と同じく①話題度、②世界観、③インパクトを基準にしています。 TOP5入りした作品はどれも、その世界観に没入できる感情描写が見事な作品です。登場人物とともに恐怖や絶望をリアルに味わいたい人におすすめ!
5位:『寄生獣』
メッセージ性の強さも魅力的!
■作者:岩明均 ■掲載誌:月刊アフタヌーン 『寄生獣』は2014年に実写映画化も果たした、SF作品。 突如空から人間に寄生する謎の生命体・パラサイトがやってきます。パラサイトは鼻腔や耳腔から人間に体内に侵入し、人間の体を次々と乗っ取っていきました。 そんな中ごくごく一般的な高校生・泉新一(いずみしんいち)の右腕にも、パラサイトであるミギーが寄生してしまいます。そしてパラサイトに寄生されながらも自我を保つ新一は、徐々に自身の超人的な変化に気付いていくのでした。 本作はファンタジー要素の強いものでありながらも、人間の感情や在り方に注目した作品となっています。
4位:『GANTZ』
グロ要素多め?圧倒的世界観
■作者:奥浩哉 ■掲載誌:ヤングジャンプ 『GANTZ』は2000年から連載を開始し、2011年に放映された実写映画でも、週末観客動員数1位を獲得する大ヒットを記録した作品。 普通の男子高校生・玄野計(くろのけい)は、ある日駅のホームで昔の親友・加藤勝(かとうまさる)を見かけます。そして線路に落ちた酔っ払いを助け、ホームに戻り損ねてしまい電車にはねられて死んでしまう2人。死を覚悟する玄野でしたが、次の瞬間2人はマンションの一室にいました。 その部屋には謎の黒い球体と集められた人々が。玄野たちはその球体に超人的な力を持ったスーツと武器を与えられ、ミッションに挑むことになるのでした。こうして玄野と加藤は戦いに身を投じていくことになります。
3位:『ドロヘドロ』
世界観がとにかくカオス!
■作者:林田球 ■掲載誌:ビッグコミックスピリッツ増刊イッキ〜ゲッサン 18年間に渡り連載を続け、2020年には待望のアニメ化まで果たした『ドロヘドロ』。 魔法使いと人間が存在する世界。そんな世界で生きる主人公・カイマンは、ある魔法使いに顔を爬虫類に変えられ、記憶を無くしてしまった男です。カイマンは自分の記憶と顔を取り戻すべく、手当たり次第に魔法使いを狩っていくのでした。 『ドロヘドロ』の持ち味はその混沌とした世界観、そして衝撃的な描写の数々です。好みは分かれる絵柄、内容かとは思いますが、ハマる人はすごくハマりますよ。
2位:『20世紀少年』
SFとリアルが交錯する
■作者:浦沢直樹 ■掲載誌:ビッグコミックスピリッツ 『20世紀少年』は唐沢寿明(からさわとしあき)主演で、2008年から2009年にかけて実写化もされた作品です。3部に渡る本作は、当時大きな話題を呼びました。 主人公・遠藤健児(えんどうけんじ)通称ケンヂは、小学生の頃友達数名と共に、「悪をヒーローがやっつける」内容の“よげんの書”を書いていました。しかしそんな物の存在はとっくに忘れてしまった大人になった健児。 そんな中健児の周りで不可解な事件が次々と起こります。そしてその事件が全て“よげんの書”になぞられていることに、ケンヂは気付くのでした。
1位:『ベルセルク』
ファンタジーだけど感情描写が丁寧
■作者:三浦建太郎 ■掲載誌:ヤングアニマル ファンタジー作品でありながらダークな色合いが強く、主人公が復讐者であるのがポイントの『ベルセルク』です。 身の丈を超える剣を携え、復讐の旅に出ている黒い剣士・ガッツ。旅の途中で出会った妖精・パックと共に、ガッツは各地で人を脅かす「使徒」と激戦を繰り広げていきます。 『ベルセルク』はバトルはもちろん登場人物の辛い過去などにも焦点を当てており、1度読み出せばその作り込まれた世界観にハマってしまうこと間違いなし!
社会の闇を描く青年漫画ランキングTOP4【身近なアンダーグラウンド】
次に社会の闇をテーマとした青年漫画TOP4を紹介します。ヤクザといった裏社会の様子を描く作品から、毒親という身近に潜む闇まで。いろんな意味で背中がゾッとする4作品を集めました。 ランキングは①話題度、②リアリティ、③インパクトの3つを基準にしています。1度知ってしまうと抜け出せない、危険な世界を堪能してください。
4位:『サンクチュアリ』
日本を表と裏から描く!
■作者:原作史村翔池・作画池上遼一 ■掲載誌:ビッグコミックスペリオール 『サンクチュアリ』は日本を表と裏の2つの視点から描く良作です。少し子供には難しい内容や衝撃的な描写もありますが、社会に出る前に一度は読んでおきたい作品になっています。 戦乱の最中、少年時代をカンボジアで過ごした北条彰(ほうじょあきら)と浅見千秋(あさみちあき)。2人は腐敗しきった日本を変えるため、1人は「ヤクザ」そして1人は「政治家」となり、各々の頂点を目指します。日本を変え想像に描く“サンクチュアリ”を手に入れるために。
3位:『血の轍』
母親がサイコパスすぎる......。
■作者:押見修造 ■掲載誌:ビッグコミックスペリオール 主人公・長部静一(おさべせいいち)は、一般的な中学2年生です。ただ1つ普通ではないことは、母親が異常に過保護であることでした。静一はある日そんな自身の母・静子が、従兄弟であるシゲルを崖から突き落とす場面を目撃してしまいます。 しかし母を庇う気持ちから、警察に嘘をついてしまう静一。そして静一は嘘をついてしまった罪の意識、そして過剰な母の愛に苛まれ、徐々に変わっていってしまうのでした。 母子の歪な愛を描いた作品『血の轍』。サイコサスペンスが好きな人であれば、一見の価値ありです。
2位:『賭博黙示録カイジ』
実写化でおなじみ!ゲームの緊迫感がハンパない
■作者:福本伸行 ■掲載誌:ヤングマガジン ギャンブル漫画の金字塔『賭博黙示録カイジ』は、1996年に連載を開始した作品です。2009年には藤原竜也(ふじわらたつや)主演の実写版の第1弾が公開され、大きな話題を呼びました。 フリーターとしてコンビニでバイトをする主人公・伊藤開司(いとうかいじ)は、自堕落な生活を送っていました。ある日そんなカイジのもとに訪ねてくる、金融業者の遠藤と名乗る男。 そしてカイジは自身が保証人になっており押し付けられた借金を返すため、一発逆転のギャンブルクルーズに乗り込むのでした。 作り込まれた数々のオリジナルギャンブルや、ギャンブラーの巧みな心理戦は必見です。
1位:『闇金ウシジマくん』
鬱展開が多い......。
■作者:真鍋昌平 ■掲載誌:ビッグコミックスピリッツ 『闇金ウシジマくん』は10日で5割(トゴ)の超暴利で金を貸し付ける闇金業者「カウカウファイナンス」の社長・丑嶋馨(うしじまかおる)と、その周りの人々を描いた作品。 主にカウカウファイナンスの利用者の顛末をメインに追っており、債務者の大半は悲惨な結末を迎えることとなります。 法外な闇金業者を主題とした作品であるため、裏社会や水商売について深く触れている話もあり、数多くある青年漫画の中でも特にアウトローな作品。
ヒューマン系青年漫画ランキングTOP5【オトナな恋愛から学園まで!】
人間ドラマや恋愛もの、学園ものを中心とした心に刺さるヒューマン系漫画TOP5を紹介。ランキングの基準は①話題度、②リアリティ、③インパクトの3つ。②のリアリティに関しては、世界観ではなく登場人物の感情面のリアルさで評価しています。 グロさばかりが青年漫画の魅力ではありません。爽やかながらもオトナが楽しめる深い作品を集めました。
5位:『ハレ婚。』
ハーレム婚解禁の世界に釘付け
■作者:NON ■掲載誌:ヤングマガジン ■題材:一夫多妻制 主人公・前園小春(まえぞのこはる)は、付き合う男全員が既婚者であった男運最悪の女性。反対を押し切り上京していた小春ですが、都会での恋愛に疲れ帰京してきます。 そして突如現れたイケメン紳士・伊達龍之介(だてりゅうのすけ)に出会って早々プロポーズをされる小春。しかし龍之介にはすでに2人の妻がいました。実は小春の地元では、一夫多妻制「ハーレム婚(通称ハレ婚)」の条例が推し進められていたのです。 『ハレ婚。』は一夫多妻制だからこそ生まれる葛藤の表現が秀逸で、まさにこの作品のこの設定だからこそ楽しめる展開の目白押しとなっています。
4位:『もやしもん』
ゆるい空気感の虜
■作者:石川雅之 ■掲載誌:イブニング ■題材:菌 『もやしもん』はリアルな農業を追求した農業系漫画とは、一味違う農業漫画です。 種麹屋の息子である沢木惣右衛門直保(さわきそうえもんただやす)は、普通肉眼では見ることのできないウィルスや菌を視認でき、意思の疎通も可能な能力を持っています。そして幼馴染みの結城蛍(ゆうきけい)と共に、祖父の古くからの友人が教授をしている「某農業大学」に入学する直保。 特殊能力があり某農業大学に入学した直保は、個性的なメンバーと共に菌やウィルスが関係した様々な事件へと巻き込まれていくのでした。
3位:『あげくの果てのカノン』
SFと恋愛のコントラストが絶妙!
■作者:米代恭 ■掲載誌:月刊!スピリッツ “地球外生命体との戦闘員”がヒロインの想い人という、斬新すぎる設定の恋愛作品『あげくの果てのカノン』。登場人物の感情を丁寧に描く恋愛漫画でありながら、世界の危機などのSF要素も備えているのが特徴です。 本作の主人公・高月カノン(こうづきかのん)は、高校生の頃からの想い人がいました。彼の名前は境宗介(さかいそうすけ)。 宗介は地球外生命体「ゼリー」と戦う戦闘員で、妻とはすれ違いを感じているものの、すでに結婚もしています。高校生の頃に振られてしまったカノンですが、ある日自身の働くパティスリーで宗介と再会を果たすのでした。
2位:『モテキ』
主人公の心情描写が秀逸
■作者:久保ミツロウ ■掲載誌:イブニング イブニングにて2008年に連載を開始した、突如モテ期が到来した主人公を中心に描く恋愛漫画『モテキ』。2010年に放送されたテレビドラマは、新語・流行語大賞で作品名がノミネートするなど、大ブームとなりました。 29歳派遣社員で冴えない毎日を送る主人公・藤本幸世(ふじもとゆきよ)は、突如届いた1通のメールを開きます。そしてそのメールを皮切りに次々と魅力的な女性が現れ、藤本に人生初の“モテキ”が到来するのでした。 本作は気弱な主人公の心理描写が秀逸で、女性キャラの心情もリアルに描いています。
1位:『宇宙兄弟』
今回のピックアップ作品の中では読みやすい!
■作者:小山宙哉 ■掲載誌:モーニング 『宇宙兄弟』は2007年から連載を開始し、複数の賞を受賞した作品です。また2012年には実写映画化もされています。 幼い頃共に宇宙飛行士になることを誓った兄弟・六太(むった)と日々人(ひびと)。ときは経ち大人となった2人は、各々別々の道を歩むことに。 弟の日々人は夢を叶え日本人初の月面歩行者になるまであと一歩、そして兄の六太は一般企業をクビになってしまいます。しかしそんな六太に、JAXAから宇宙飛行士選抜の書類審査通過通知が送られてきました。まだ夢を諦めていなかった日々人が、応募していたのです。 こうして六太は、もう1度宇宙飛行士を志すのでした。
おすすめ青年漫画ランキングでオトナにしか分からない魅力を堪能しよう
様々なジャンルを深く、そしてときにはダークに描く青年漫画。今回はそんな青年漫画のおすすめ作品20選を紹介してきました。 コンプライアンス的な規制が比較的緩く、作者が面白いと思ったものをダイレクトに受け取ることができるのが、青年漫画の何よりの魅力でしょう。 過激な描写、衝撃的な演出がありながらも、物語は秀逸で面白いのが青年漫画。本記事で興味がある作品があった人は、そんな青年漫画の世界に飛び込んでみて下さい!