『大正の花嫁～夫婦から恋をはじめます～』全話ネタバレあらすじ＆感想！原作小説はあるのか調査！

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漫画『大正の花嫁～夫婦から恋をはじめます～』は、家族から蔑ろにされてきた主人公が元軍人の青年のもとに嫁ぎ、不器用ながらも互いに少しずつ距離を縮めていく大正シンデレララブストーリー。 この記事ではそんな本作のストーリーをネタバレ込みで最新話分まで解説していきます。お得に読めるおすすめサービスも紹介しているので、本作が気になっている人はぜひチェックしてみてください！

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不義の子として疎まれ家族から虐げられる青い瞳の娘・藤原雪。蔑ろにされながらも、母を亡くし居場所のない雪はこの家にいる以外に道はありませんでした。 そんなある日、雪に縁談の話が届きます。相手は男爵位をもつ元軍人の青年・柊宗一郎。家から出られると安堵が浮かぶ反面、鬼のように恐ろしい人間だと噂される男性のもとに嫁ぐ事実に未来への期待を押し殺す雪。 しかし、結婚をして宗一郎とともに過ごすうち彼の秘められた心のうちを垣間見るようになっていき……。不器用な2人が紡ぐ大正シンデレラストーリー、ここに開幕。

青い目をもつ心優しいヒロイン。母親の不貞によって生まれた子供のため、父親から虐待されていた。政略結婚の道具として柊家に嫁ぐことになるが、次第に宗一郎に惹かれていく。

鬼と噂される元軍人の青年。戦争の際に左目を失明している。戦争で負った心の傷から他人を寄せ付けようとしなかったが、雪のひたむきな優しさを受け心を開いていく。

藤原雪は青い瞳を持つ不義の娘で、家族から忌み嫌われていました。ある日、雪に縁談話が持ちあがります。相手は男爵位の柊家。鬼のように恐ろしい元軍人だと噂される人物です。 結婚式で初めて対面した夫の宗一郎は、片目に眼帯をしている怖そうな男性でした。実は眼帯の下にアザのような痕がある宗一郎。そのアザが原因で宗一郎の怒りを買った雪は、「妻など必要ない」と言われてしまいます。 「私は誰にも望まれていない人間なんだ……」雪は哀しみに涙を流します。雪の涙に気づいた宗一郎は、彼女のあかぎれだらけの手に薬を塗ってやりました。生まれて初めて人の優しさに触れた雪。その夜は、幸福感を噛みしめながら眠りについたのです。

宗一郎と結婚生活を送る中で、義母から「宗一郎は左目が見えない」と聞かされる雪。軍人時代に戦争で負傷した宗一郎は、左目の視力を失い、顔に大きな傷痕が残りました。それ以来、人を寄せ付けなくなってしまったのです。 雪は宗一郎と打ち解けようと努力しますが、空回りしてばかり。役立たずな自分に落ち込み、この家を出るべきなのか思い悩みます。 ある時、雪に優しい一面を見せる宗一郎に向かって、「宗一郎さんのお役に立てるよう、頑張りたい」と自分の悩みと本音を打ち明けました。宗一郎は「ここにいればいい」と、雪の気持ちを受け入れます。宗一郎に優しく頭を撫でられた雪は、温かい気持ちに満たされました。

ある日、宗一郎と呉服店へ行くことになった雪。着物を仕立ててもらい、店員が持ってきた桜色の髪飾りを眺めます。 宗一郎が雪の髪に髪飾りをつけてやり、「瞳の色とよく似合う」と褒めました。自分の瞳の色にトラウマがある雪は、宗一郎が自分の瞳にどんな感情を抱いているのか不安になります。 その後、2人は公園で過ごすことに。会話の最中、宗一郎と目が合うと思わず目をそらしてしまう雪。雪の態度を見た宗一郎は「私のことが怖いのか？」と尋ねます。 雪はとっさに「この瞳が気持ち悪いんじゃないかと思って」と自分の不安を口にしました。すると、「お前の瞳は美しいよ」という返事が返ってきて……。

雪は夜会に向けて宗一郎とダンスの練習をしていました。練習を通じて雪と宗一郎の心の距離はさらに近づき、雪は密かに宗一郎に胸をときめかします。 昼過ぎ、宗一郎の幼馴染が家にやって来ました。幼馴染の名は時任綾女。昔から宗一郎のことを知っている女性です。綾女は宗一郎と親しそうに接します。雪はいたたまれない気分になり、その場から逃げ出しました。 雪を追ってきた宗一郎に、「2人が一緒の姿を見たくなかった。胸が苦しくて逃げてしまった」と伝えます。すると、宗一郎は「心配する必要はない。私はお前がいい」と想いを告げて……。

翌日、綾女から「やっぱり、宗一郎さんが好きなの。ごめんね」と告げられた雪。不安な気持ちを抱きながらも、宗一郎を信じようと自分に言い聞かせました。 そんな中、宗一郎は男性から懐中時計を渡されます。懐中時計は宗一郎の軍人時代の記憶を呼び起こす代物でした。時計を捨てようにも捨てることができず、悪夢にうなされる宗一郎。気持ちが荒れてしまい、雪との関係もギスギスします。 夜会の日。夜会には綾女も参加しており、雪の心をかき乱します。不安な気持ちを抱えたまま宗一郎とダンスする雪。ずっと様子がおかしい宗一郎に「私はあなたの妻だから、関係ないなんて思わないで」と気持ちを告げて……。

綾女の別荘にやって来た雪と宗一郎。数日前、宗一郎に馴れ馴れしくしすぎて彼に怒られてしまった綾女。宗一郎を諦めるために「最後の思い出が欲しい」と雪に頼み込みました。雪は綾女の願いを聞き入れ、別荘に行くことになったのです。 別荘で綾女は宗一郎と一緒に湖畔でボートに乗ることに。2人がいない間、雪は綾女の女中から「宗一郎と綾女が婚約関係にあった」と聞かされます。戦争で宗一郎が負傷したことで、綾女の父親が婚約を破棄したと言います。 綾女のことを慕っている女中は、宗一郎と雪を別れさせようと嫌がらせを始めました。ついには雪の髪飾りが盗まれる事態に。雪は1人で髪飾りを探しに外へ出て……。

綾女と一緒にボートに乗る宗一郎。綾女に対して、お前は妹のような存在で幼馴染以上の感情を抱けないと告げました。「私は雪が大切なんだ」と綾女の気持ちには応えられないと伝えます。 その晩、髪飾りを盗まれた雪は綾女と対峙していました。綾女は雪の経歴を調べたと言い、雪が不義の娘であることを指摘します。綾女に「この髪飾りがふさわしいのは、私の方よ」と言われた雪。自分は宗一郎にふさわしくない人間なのかと自信を失います。 しかし、宗一郎が雪にくれた愛情を思い出し、気持ちを奮い立たせました。「なんと言われても、これだけは渡せません！」綾女から髪飾りを取り返そうとした雪は、湖に落ちてしまって……。

綾女の別荘から戻って数日が経った頃。雪の髪飾りを盗んだ件で宗一郎から厳しい態度を取られた綾女は、精神を病んでいました。 子どもの頃から宗一郎のことが好きで、運命の人だと確信していた綾女。「邪魔者がいなくなれば、ずっと一緒にいられるわ」綾女は自分にとって邪魔者の雪を部下に誘拐させます。 綾女に攫われた雪は、男たちに暴行されそうになっていました。行為が始まろうとした瞬間、宗一郎が現れて雪を助け出します。宗一郎は綾女の女中から事情を聞き、雪の居場所をつかんでいたのです。 過去にとらわれ宗一郎に執着する綾女。宗一郎は「お前の人形扱いするな！」と一喝し、手を上げようとします。すると、雪が「私は大丈夫ですから」と言いながら、止めに入って……。

お盆の日。親戚が集まり、宴会が開かれる柊家。雪は宗一郎に従兄弟の杉本夫妻を紹介されます。従兄の信之介にお酒を勧められた雪は、すぐに酔ってしまい別室で休むことに。雪が去った後、信之介が宗一郎に仕事の話を振り、「俺の会社に来ないか？」と誘います。 宴会が終わり、雪の元に戻る宗一郎。いい雰囲気になった2人はキスを交わそうとします。その瞬間、男に襲われそうになったときの記憶がよみがえる雪。「嫌っ！！」と叫んでとっさに宗一郎を突き飛ばしました。 それ以来、お互い目を合わすことができなくなった雪と宗一郎。このままではいけないと思った雪は「やっぱり、ちゃんと話し合おう」と心に決めて……。

従兄の信之介に誘われ、新しい仕事を始めることになった宗一郎。雪は仕事に出かける宗一郎を見送り、家事に励みます。買い物をしている際、雪は綺麗な絵を描く軍服姿の青年と出会いました。 数日後、叔父の義親から手紙が届き、義親の家に行くことに。雪は義親から母親の日記を譲り受けます。帰り際、先日出会った軍服の青年と再会する雪。青年に母の日記の件を話すと、戦争で兄を亡くした青年は「兄の遺品がないことを悔やんでいる」と告げました。 その後、青年に家まで送ってもらうことになった雪は、帰宅途中に宗一郎と遭遇します。宗一郎の姿を見た青年は「こいつが兄を殺したんだ！」と叫びだして……。

宗一郎が軍人だった頃、青年の兄・戸塚国広と出会い親友になりました。その後、宗一郎は大尉に昇進し、ヴァシアナ国へ出兵することに。 戦闘の最中、援軍を呼びに行く宗一郎。その途中で敵に遭遇し、目を負傷する大けがを負い、命の危機に瀕します。そのとき、国広が現れて命がけで宗一郎を救ったのです。国広に命を助けられた宗一郎は、柊中隊の中でただ1人の生き残りとなりました。 宗一郎は自分だけが生き延びてしまった状況をずっと悔いていました。他に道はなかったのかと。宗一郎から当時の話を聞かされた雪は涙します。「私の代わりに泣いてくれるのか……」宗一郎は雪の涙に救われる思いがしたのです。

柊中隊が全滅した後、1人だけ日本に戻った宗一郎。青年・和馬が兄の最期について尋ねると、宗一郎は多くを語らず「私が殺したんだ」とだけ告げました。和馬は「宗一郎が兄の国広を殺した」と憎みます。 事情を知った雪が2人の仲を取り持とうと話し合いの場をもうけると、修羅場の状況に。雪に説得された宗一郎が国広の死の経緯を明かし、国広は宗一郎にとって「最高の相棒だった」と本音を打ち明けました。 自分だけが生きている意味を見出せなかった宗一郎。しかし、雪と出会うことで生きる意味を見出しました。そして、雪も「宗一郎さん、あなたと共に歩み続けたい」と、妻として一生彼のそばにいることを誓ったのです。

主人公の藤原雪は自分が母の不倫によって生まれた子どもと知っており、どうしてそこまでして母は自分を産んだのだろうか、と疑問を持っています。家族に虐げられる彼女は「愛」を知らず、それを伝える術もよくわかっていません。 そんな彼女の旦那様である宗一郎は心のうちに鬱屈した感情を抱えているのもあって雪への態度が不器用そのもの。しかし、互いに感情や想いを伝えるのが不器用な2人だからこそ、行動に示される優しさなどから愛情を感じとっていく様子が甘く切なく描かれていきます。

父親や弟から日々虐げられ、自分の価値を見出せない雪。彼女からはどこか人生を諦めているような儚さすら感じることもあります。それでも雪の本質には穏やかな優しさが生きており、物語の中でその優しさが宗一郎の心に浸透していくのです。 幼い頃からつらい日々の中にいたにも関わらず、他者への優しさを忘れない姿には健気さを感じて胸が痛くなります。そんな子がようやく幸せをつかんでいく過程は読者も思わず応援したくなることでしょう。

漫画『大正の花嫁〜夫婦から恋始めます〜』には原作小説はありません。 本作に時代設定などが似た作品が存在しているため、原作小説の存在がネットの検索ワードに出てくるのでしょう。本作は作品自体の美しい絵も魅力の人流ですので、ネタバレなどなく漫画で読み進められるのは嬉しいですよね！

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