漫画『拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』ネタバレあらすじ＆感想！無料で読める原作の小説も紹介！

『拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』は、久川航璃原作のライトノベルを紬いろとの作画でコミカライズした少女漫画です。2024年1月25日現在はコミックシーモアで先行配信中。 本記事ではそんな『拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』のあらすじを最新話まで全話紹介していきます。感想やネタバレも含むので、どんな作品か詳しく知りたい人はぜひチェックしてみてくださいね！

作中の年齢は24歳で、アメジスト色の瞳を持つ女性です。帝国内にあるスタシア学院という最高学院を15歳で卒業。のちに服飾店店主となります。父のミゼガンは元大佐。バイレッタは16歳で結婚をし、24歳には工場長を務めるまでになります。しかし悪女の烙印を押されてしまいます。

アナルド＝スワンガンは10歳の時に母親を亡くしてしまいます。その後、12歳で初等学校に入学。軍人を目指すべく、15歳で士官学校へ進みます。ちょうど士官学校へ進んだ同年に、モヴリスと出会うことにより、彼は軍に誘われることになります。戦場では「戦場の灰色狐」という異名をつけられることに。

スワンガン伯爵家の64歳の当主。もともと軍人をしており、現在は退役。退役軍人でありながら、私生活はボロボロ。酒浸りの日々を送っていました。しかし、さまざまな要因があってなんとか更生することができます。前妻が亡くなったことによって、15年間領地経営を放棄していましたが、現在では領地経営を行っています。

「悪魔の申し子」という異名を持つ人物。また、髪色が栗色であることから、「栗毛の悪魔」とも呼ばれています。軍の大将で、42歳の男性。酒、女、賭博がとにかく大好きな人物であり、相当な遊び人です。シンシアとは幼馴染で恋人同士ではあるのですが、その他にも複数人の女性と関係を持っている模様。

バイレッタは騎士の家系のホラント家に生まれた令嬢。16歳の時に、旧帝国貴族の血を引くスワンガン家との縁談をまとめられてしまいます。縁談の条件は根性のあって剣の腕が立つ女性とのこと。 断るのが難しい人物が仲介に入っていることから、父は頼りになりません。こうなっては直接断ってやる！とスワンガン家を訪れたバイレッタですが、そこに夫となる相手はいませんでした。 バイレッタを出迎えたのはワイナルド・スワンガンという夫の父で、息子はすでに戦地へ戻ったとのこと。結婚すれば階級を上げてやると言われて婚姻を決めたスワンガン家の人々も、結婚には乗り気ではなかったのです。 夫のいない義実家で暮らすことになったバイレッタ。ある日、彼女は、浴びるように酒を飲んで暴れるワイナルドを剣での一騎打ちで倒します。この一件で一目を置かれたバイレッタは、ワイナルドや家族といい関係を築きます。 そして夫と顔を合わすことのないまま8年の月日が経ったある日、夫・アナルドが帰ってくると聞かされて……。

夫のいない8年間の間にアルコール中毒で暴力癖のある義父を立ち直らせ、義母や義妹とも良好な関係を築いたバイレッタ。それだけでなく、帝都で洋装店を開いたり、義父の領主としての仕事の相談に乗ったりと聡明さを発揮していきます。 そんな中、叔父のサミュズ・エトーがスワンガン領にまつわる悪い噂を運んできました。信頼していた執事頭が他国へ食料を横領していたのです。さらに、帝国が休戦協定を迎えるという情報も……。 さらに、とうとう結婚してから8年間顔を見せるどころか手紙さえよこさなかった夫のアナルド・スワンガンが帰ってくるとの知らせも入ってきます。 夫が帰還することを知ったバイレッタは、戦地に手紙を送ります。そこにしたためたのは、離縁のお願いでした。 ある夜、バイレッタが寝室にいると見知らぬ男が現れます。彼は、8年間会っていなかった夫・アナルドでした。アナルドは離縁されたいとの手紙に怒っている様子で……。

突然帰ってきたアナルドは、何の予告もなくバイレッタの寝室に現れました。そして、離縁を求めるバイレッタに1ヵ月で子供ができるかどうかという賭けを持ち掛けます。 どうやらアナルドも結婚なんてしたくなかったようで、結婚相手の条件に無理難題を挙げた結果、バイレッタがそれに適応してしまったんだとか……。とはいえ8年もの間おとなしくしていたかと思いきや、戦場に離縁状を送り付けてくるバイレッタに興味がわいてきたのも事実。その結果の賭けだったみたいですね。 アナルドはバイレッタと会う前に彼女に関する情報を集めていました。ただその内容は酷いものばかりで、「男をたぶらかしている毒婦」や、「友人を傷つけていた」というもので……。 そんな情報を得たアナルドは、賭けに乗ると決めたバイレッタを早速抱こうとするのですが、翌朝、ベッドに血の跡を見つけ驚きます。バイレッタは毒婦であるどころか処女だったのです。

アナルドはバイレッタが男を弄んでいる毒婦だという噂を聞いていました。そのため、妻は自分を利用しようとしている悪女だと信じ込んでいたのです。しかし、初めて顔を合わせ、一夜を共にしたバイレッタは想像していた女性とは違っていました。 毒婦だと思い、強引に犯してしまったバイレッタが処女だったことを知り、噂とは違うバイレッタの姿に動揺するアナルドでしたが、こうして2人の奇妙な結婚生活は始まります。アナルドは賭けの念書を用意し、バイレッタがそれにサインすることで賭けは正式なものになりました。 バイレッタが念書にサインしたことで、アナルドは部屋を去るだろうと思われたのですが、一向に去る気配がありません。それどころか、彼は優しく口づけをし彼女をベッドに運んで……。 ちなみにバイレッタをすっかり気に入っているスワンガン家の人々は全面的にバイレッタの味方のようです。

バイレッタが毒婦と呼ばれる性悪女なのか判断しきれないアナルドは、父の視察に同行するというバイレッタに付き添うことに。父は父で息子との距離感に悩んでいるので、3人での行動は気まずいことこの上ありません。 アナルドの扱いをひそひそと押し付けあう父と妻を見て、自分がいない間にすっかり仲良くなっている2人にモヤモヤするアナルドでした。 今回バイレッタたちが視察に訪れた村は、作物の横領の疑いがある村です。正確な収穫量を把握し、横領に関わっている人を調べ上げるのが目的。早速領主館の執事・バードラに探りを入れます。 そこで民に感謝されているバイレッタを見て、毒婦との噂が間違いなのだろうと悟ります。そして、用意された部屋でアナルドはバイレッタにキスをして、その部屋を出ていくのでした。そんなアナルドの態度にバイレッタは感情を取り乱し……。

アナルドに突然キスをされて、思わずドキドキとしてしまっているバイレッタ。しかし、視察に集中しようと頭をなんとか切り替えるのでした。 調査を続けるうちに、水害被害を少なくする必要があるとバイレッタは気づきます。そして、水路を作ることをアナルドたちに提言し、すぐに取り掛かることに。 実はここにバイレッタの作戦がありました。領民たちの様子を見るための案だったのです。バイレッタは工事をする領民たちの様子を観察し、やはり問題があることを見抜きます。どうも領民たちの中に、兵士のような男たちがいたのです。 さらに執事頭の前で、怪しげな男たちが領地に入り込んでいると話すと、執事頭は焦った姿を見せます。バイレッタたちは、執事頭の横領の疑いは間違いないだろうと確信するのでした。 そして、作物横領の疑いをしっかりと暴くために、さらに大きな作戦を打ち立てます。それは、作物を全て盗んでしまうというもので……。

夜中に鐘の音が鳴り、バイレッタは目を覚まします。部屋を出ると待っていたのはアナルドでした。彼から本当に行くのかと確認されますが、バイレッタは構わず領主館に向かいます。 その時、領主館は盗賊に襲われていましたが、これはバイレッタが仕組んだ罠でした。彼女は罠にかかった盗賊を剣で応戦し、侵入を防ぐために古い倉庫に火を付けます。 この襲撃のなかで、執事頭と盗賊の繋がりが明らかになりました。ただ執事頭は、これまで領地を顧みなかったアナルドの父・ワイナルドへの不満を口にし、領地を守るために仕方がなかったと告白します。 そんな執事頭に対してバイレッタたちは、今後の計画を伝え、盗賊たちとの話し合いが開かれることになりました。

穀物の横流しの裏側には、タガリット病という病がありました。かつて隣国から嫁いできた皇女が、タガリット病によりすぐに亡くなってしまったのです。この死に対して、隣国は毒殺を疑い、国同士の戦争にまで発展してしまいます。 タガリット病は水や食料を介して感染してしまうため、隣国では食べ物に対して恐怖を持った人であふれてしまいます。そのため、スワンガン領から食料を調達せざるを得なくなっていました。 この件に関して、全てお見通しだったバイレッタ。身内であるハイレイン商会の会頭から、タガリット病について知らされていたのです。さらに、その病気が悪化しないようにする食べ物を改良して、隣国を支援していたのでした。 全てを話し終えたバイレッタは、盗賊に対して、これまでの罪を水に流すので、橋の建築を手伝って欲しいと伝えます。誰も傷つけない見事な提案に、バイレッタの評価はさらに上がるのでした。

時は遡り、アナルドの幼少期。生まれながら感情が乏しく、他者に全く興味を持てなかったアナルドは、いつからか周りに合わせて演技をするようになっていました。 そんなアナルドの人生はモヴリスとの出会いによって大きく変わり始めます。アナルドは初めて参加した夜会で、見知らぬ女性に襲われそうになっていたところをモヴリスに助けられたのです。 その後、モヴリスのスカウトを受けアナルドは入隊。そして上司となったモヴリスから昇進の交換条件として結婚しろと言われ、バイレッタを妻に娶ったのでした。 しかしいざ自分の妻について調べてみると、よからぬ噂ばかり。毒婦に対してトラウマを持っていたアナルドは、その嫌悪感を初めて会ったバイレッタにぶつけてしまいます。 一方で共に過ごしているうちに、彼女が噂とは違う人間だとわかり、バイレッタのことをもっと知りたいと思いはじめるのでした。

広い部屋で食事をしているアナルドとバイレッタ。離れて座っても十分に広い部屋なのに、アナルドはバイレッタのすぐ横の席に座ります。そんなアナルドに見つめられて、バイレッタは気まずさを感じていました。 アナルドから今日の予定を聞かれたバイレッタは街に買い物に出かけると伝えます。すると彼は同行すると言い出し、2人でおしゃれをして街に出かけることに。 もともと賭けで夫婦となっていた2人でしたが、バイレッタはアナルドからの好意を感じるようになっていました。 2人がビアモンテ宝石店を訪問すると、店主が2人を迎えます。この店はバイレッタが宝石の買い付けのアドバイスを行っていました。丁重に扱われるかと思ったバイレッタでしたが、店主はアナルドと意気投合し彼女は蚊帳の外に置かれてしまいます。 2人が会話で盛り上がっている間、バイレッタは道ばたで男たちに絡まれている女性に気づきます。バイレッタは彼女を助けようと近づいていくのですが……。

お茶を飲むバイレッタをじっと見つめるアナルド。「私の顔に何かついていますか？」と尋ねるも、はぐらかされます。どうにも気になるバイレッタ。その夜もともに寝る2人ですが、彼女はある変化に気づきます。最初の夜はひどいものでした。しかしいまではどうでしょう……。アナルドは恐ろしいほど優しく彼女を抱いてくれるようになったのです。 夫に一体なにがあったのかと問うバイレッタですが、アナルドはまたしてもはぐらかします。イライラするものの、明らかに彼に心境の変化が起きていることはわかります。実際にアナルドは、心の中で彼女への愛情を自覚していました。愛しくて愛しくてたまらないのです。その気持ちを彼女にぶつけたい気持ちで、彼はバイレッタを抱くのです。 次の日も祝勝会用のドレスに着替えようとする彼女のもとへ、アナルドは立ち寄ります。声をかけてドアを開けてほしいと抗議するバイレッタが可愛くてしょうがない彼は、つい微笑んでしまうのですーー。

2024年1月25日現在、『拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』の最新12巻の発売日は、まだ発表されていません。ただし先行配信を行っているコミックシーモアでは、大体1ヶ月間隔で新刊が発売されているため、12巻も同様のスパンで配信開始になると考えられます。 11巻の発売日が1月5日だったことから、12巻は2024年2月5日前後の発売になるでしょう。

ラストのシナリオとして、現時点では3つの展開が考えられます。1つ目はバイレッタたちの間に子どもができ、婚姻関係を継続する。2つめは子どもはできず、2人は離縁する。そして3つ目が子どもはできなかったが離縁しない、というものです。 ただし10巻の時点でアナルドが彼女のために買い物にでかけるなど、バイレッタにベタ惚れになっているのは明らかなので、2つ目の離縁という結果は考えにくいところ。残すは1つ目と3つ目ですが、1か月で妊娠を判別するのは難しそうです。 そのため結局子どもはできず、賭けはバイレッタが勝利。ただすっかりと距離が近づいている2人なので離縁するのは難しいのではと予想します。 まだまだ紆余曲折ありそうな2人ですが、最後には幸せな姿で締めくくってほしいですね！

アナルドもバイレッタも優秀で気が強い分、恋愛においてはなかなか素直になれないタイプのようで、それが2人の関係の障害になりそうです。 特にアナルドの勘違いと暴走が大変！面と向かって対話をすればすぐに解決しそうなことも、賭けを持ち掛けてみたり、わざと嫌な言い方をしてしまったりと遠回りに遠回りを重ねます。 それでもバイレッタの本当の姿が明らかになるにつれて、アナルドも素直に気持ちを表現するようになります。ただ、彼女も男性には慣れていないようで戸惑いが隠せません。なかなか2人の距離は縮まらないですね。 スワンガン家としては聡明なバイレッタが家にいてくれた方が助かりそうですが……。夫婦関係がどうなるのかはまだまだ読めません！

バイレッタは高等学院時代の騒動によってとある噂を立てられています。その噂とは男を弄んでいる毒婦だということ。実際はそのような事実はないのですが、噂だけが独り歩きしてしまっていたのです。 その噂はまだ見ぬ夫の耳にも入っていました。戦地から帰ってきた夫はバイレッタが自分を利用したあげくに離婚しようとしていることに腹を立てているようで、離婚を条件にとある賭けを持ち掛けます。 その賭けとは、1か月以内に子どもができなければ離婚するというものでした。その賭けにのったバイレッタを、アナルドは無理やり抱きます。しかしその後に見たバイレッタの姿とは、噂とはかけ離れていて……。 こんなギスギス状態の2人が、どのような過程を経て溺愛ラブストーリーになっていくのか楽しみです。

『拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』の原作小説は、小説投稿サイト「カクヨム」で全話無料で読むことができます。 漫画とは少し異なる場面や、収録されていない番外編、閑話などもたっぷりあるため、漫画にハマった人、早く続きが読みたい、展開が気になるという人はぜひチェックしてみてくださいね。

調査した結果、『拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』の単行本は、2023年12月5日に発売されました。 レーベルは女性向け異世界ものの人気コミックスが多数ある「FLOS COMIC」です。 こちらでまとめて楽しむのもいいでしょうね。

『拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』の原作は、小説投稿サイト「カクヨム」で連載されていた小説です。最終話まで公開されているため、無料で読むことができます。 小説家になろうで連載されていたわけではないため、なろう系とは少し異なります。 原作ではアナルド視点、ワイナルド視点や、その他のキャラの視点から見た閑話も用意されており、漫画だけでは分からなかった裏のエピソードも楽しむことができます。

なろう系小説toは、小説投稿サイト「小説家になろう」に由来しています。ライトノベルを中心としており、ジャンルは異世界転生ものが多く投稿されていました。 そこから異世界転生ものが流行しはじめた結果、ライトな読み物としての異世界転生ものが「なろう系」と呼ばれるようになりました。現在では悪役令嬢ものも、異世界転生ものの派生として愛されています。

アナルドに対して、バイレッタは少しずつ心を開き始めています。そして、アナルドもまたバイレッタに心惹かれているのは明らかです。２人は今後、本当の夫婦として互いを愛し合うようになるはずです。 また、直近の展開としてはバイレッタの作戦が功を奏し、領民たちの横領も暴かれることになると思います。ただの淑女ではないバイレッタの行動派な面が、ますますアナルドを夢中にさせてしまうのではないでしょうか。 2人の夫婦っぷりに磨きがかかっていきます。

原作小説と漫画はほぼ大筋は同じ流れですが、若干の変更点はあります。 例えば、5巻でアナルド、義父のワイナルド、バイレッタの3人で視察に出かけていた場面。これは原作では、アナルドとバイレッタの2人で街に出かけるシーンのはずでした。 それ以外は忠実に原作通りに再現されています。そのため、今後も細かい状況やセリフの変更や追加などはあっても、話が全く変わってしまうことはないと考えられます。

最初にアナルドによって定められた一ヶ月の間に子どもが出来ることはありませんでした。アナルドに恋をしてしまっていたバイレッタは、アナルドが望んだ妻になれなかったと思い離婚を決意します。 しかし、アナルドもまたバイレッタに恋をしていたため、2人が離縁することはありませんでした。 そして、終章後の番外編にてワイナルド視点の物語が執筆されています。ワイナルドに可愛い女の子の孫ができている話です。そのため、2人の間に子どもが生まれたことが読み取れるようになっています。

調査した結果、本作を全話無料で読める漫画アプリはありませんでした。 2024年1月25日現在、コミックシーモアでのみ配信されています。 そのため、本作が気になった人はコミックシーモアを利用して、お得に楽しんでくださいね！