漫画『失恋未遂』最終話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！完結済みの恋愛オムニバス

『失恋未遂』は3組の男女の恋愛を描く漫画。タイトルからもわかる通り、一筋縄ではいかない関係性がテーマです。 本記事ではそんな『失恋未遂』のストーリーを最終話までネタバレ紹介していきます！各編に分けて解説していくので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

カナこと三浦菜乃花は、中途採用先の瀬戸原商事で羽島達樹課長の下につくことになります。カナは過去の恋愛にまつわるトラウマから「強い女」であることにこだわっていて、ボーイッシュなショートヘアとクールなキャラを貫いていました。 ……実はこのカナと羽島のふたり、実は高校生時代に付き合っていた元カノ・元カレ同士の関係。しかしカナの見た目が大きく変わっていたこともあり、羽島ははじめその事実にまったく気付きませんでした。そんなある日、ひょんなことから彼がカナの正体に気付くことになります。

どうしようもなく惹かれ合っていくふたりですが、カナはそんな関係に嫌気が差しています。 というのも彼女にトラウマを植え付けた張本人こそが羽島！ふたりが高校時代に付き合っていた頃、彼は周りに別の女性と付き合っていると噂されており、しかもカナもその女性が彼の家に入っていくところを見てしまったのです。 カナは大好きだった羽島に裏切られたと思い、その傷を現在にいたるまでずっと引きずってきました。しかしこのエピソードのクライマックスでは、すべての事情が明らかになり誤解も解けることに。こうしてふたりは改めて恋人関係となり、過去に失くした幸せを手に入れるのでした。

2つ目のエピソードの主役は、カナの先輩であるアラサー腐女子の小宮静佳と、クールなイケメン・南条実篤です。南条は小宮の年下でありながら上司でもあるという「年下上司」。小宮は彼を恋愛対象とは考えていませんでしたが、そのルックスの良さを「観賞用の王子様」として愛でていました。 一方の南条は、お酒の席で無邪気に絡んできた小宮にキュンとしたのがきっかけで、彼女を意識するように。もちろん小宮はそのとき酔っていただけなので、一切覚えていないばかりか普段はよそよそしい態度ばかりとっています。なかなか進展しないふたりの関係は、果たしてどうなっていくのでしょうか……？

いよいよ本気で小宮を好きになってきた南条は、彼女に対して猛アプローチ。しかし小宮はこじらせすぎているあまり、彼の想いに気付かずスルーしてばかりです。そのうち彼女は彼女で南条に想いを寄せ始めるのですが、ライバルの登場により勝手に失恋した気持ちになって諦めてしまいます。 その後も想い合っているのにすれ違いまくるふたりですが、最終的にはしっかりと結ばれてラブラブなカップルに！どこかぎこちなさを漂わせつつイチャイチャするふたりのやりとり、必見ですよ。

小宮たちの取引先の社員として登場したイケメン・時峰快が新たな主人公に！彼の相手は予備校講師の綾川泉です。 しかしこれまでのエピソードと違うのが、このふたりの関係はドライなものとして始まっている点。時峰は泉に言い寄りつつ彼女に「自分を好きにならないこと」という条件を突きつけるなど、なかなかのクズ男です。彼は叶わない恋をしており、その傷を慰めるための相手として泉を求めていました……。 一方で泉は時峰にどんどん惹かれていきますが、この関係が終わることを恐れて気持ちを打ち明けることができません。

そんな中時峰の想い人であるユキが現れ、ふたりはあっという間にイタリアに飛んで同棲生活を始めます。ちゃんとしたお別れもせずに泉を捨てていった時峰ですが、なんとも身勝手なことに、ユキとの生活の中で泉のことばかり考えるようになっていくのでした。 もちろんその状態で時峰とユキの関係がうまくいくはずもなく、ふたりはとうとう破局。時峰は帰国して泉の前に再び現れ、自分の過ちと向き合う時間を過ごします。もちろん当初、泉は時峰を拒絶しますが、最終的には紆余曲折のすえに心を通じ合わせるのでした。

『失恋未遂』では3組の男女の恋愛が描かれますが、いずれもすれ違いや誤解のせいで「失恋未遂」になっているという点は共通しています。想い合っているはずなのになぜかうまくいかない……そんなふたりが自分たちの関係をどう修復していくのかが見どころのひとつです。 それぞれタイプのちがう人間が揃っているので、共感できたりできなかったりするのもまた面白いのではないでしょうか。なかなか進まない関係にもどかしさを感じながら読み進めてしまいます！