漫画『comic Berry’sご懐妊！！』を最新巻までネタバレあらすじ＆感想！妊娠から始まるドS上司とのラブストーリー

漫画『comic Berry’sご懐妊！！』は、広告代理店に勤めるグラフィックデザイナーが、妊娠に気づいたこをきっかけに、お酒の勢いで一度だけ関係を持ったことのあるドS部長と恋を育むラブストーリーです。 本記事では最新巻までのネタバレはもちろん、本記事で紹介できなかった部分を読むためのお得な方法も紹介していきます。

広告代理店に勤めるグラフィックデザイナーの梅原佐波は27歳の独身女性です。ある日、彼女が妊娠検査薬を使用すると、その結果は陽性で妊娠していることが発覚します。しかし、彼氏の涼也とは忙しくて、いつ会ったかも覚えていないほどです。 それでも彼女には心当たりがありました。その相手とは彼女の上司で、強い言動で部下を指導するドSな部長・一色禅です。見た目はイケメンですが、仕事に厳しい彼のことを佐波は苦手に思っていました。 ある日、一色と取り組んだ大プロジェクトを見事に成し遂げて、2人は祝杯をあげます。お酒の力もあって、佐波は日ごろ思っていることを一色に告白。そんなやりとりを繰り返しているうちに、酔った一色が佐波にキスをしてきて……。

赤ちゃんを産むことを決意した佐波でしたが、肝心の一色には妊娠の事実を告げられないでいました。つわりに耐えながら仕事を続けていましたが、彼の顔を見るたびに気持ち悪くなって席を外す日々。そんな部長に妊娠を告げようとするも、怖くて伝えられなかったのです。 意を決した佐波は、飲み会が始まる前に時間を確保して欲しいと一色に依頼。仕事でトラブルが起きたと嘘をついて、誰もいない所で話をしたいと約束を取り付けます。 約束の時間になり、一色と対峙した佐波。お腹に赤ちゃんがいることを彼に告げます。妊娠の事実を聞いた一色は、「それはあの夜のってことだよな」と慌てつつも、嘘をついているわけではないと信じてくれたのです。

つわりでダウンしていた佐波を見舞いに、一色が彼女の部屋を訪れます。彼は2人で住む新居や、今後の生活についても考えており、佐波はそんな彼を頼りに感じていました。 一色が部屋を後にし、昼寝から目を覚ました佐波は、酷い吐き気に襲われます。つわりの影響が続くなか、一色とはメッセージのやり取りのみ。部屋に一人でいて、頼れる存在がいないことに彼女は落ち込んでいって……。 トイレに行った佐波が、自分の脚の細さに気がついて体重計に乗ると、まさかのマイナス5kg。2週間で激やせしてしまい、お腹の赤ちゃんは大丈夫なのかと自分を責めてしまいます。

結婚の挨拶をするために、一色と佐波は彼女の実家に向かっていました。彼が運転する車の助手席に座った佐波は、外の空気を吸おうと窓を開けます。すると一色は「手を出すなよ」と、まるで彼女を子どものように注意。そんな扱いをされて佐波は、不貞腐れるのでした。 結婚の挨拶は佐波の実家だけと聞かされていた彼女は、一色の家族への挨拶はいらないのですか？と質問。彼は、父親は既に他界していることと、母親は入院中でることから挨拶はいらないと答えます。家族の話をすると口が重くなる一色に対して、佐波はモヤモヤしたものを感じていました。

月日が流れ、つわりのおさまった佐波は、食べたいものを食べすっかり太ってしまいました。妊婦検診でその点を指摘された彼女は運動を勧められます。 ある日、彼女が出かけようとすると、一色が運動してもいいという証明書を手渡してきました。お腹の子のために頑張れと背中を押され、佐波がやって来たのはプレママビクスの教室。エアロビをして体重を減らすことが目的です。 一緒に暮らしているうちに、かつてのように一色に対して恐怖感を感じなくなりましたが、夫婦というよりは同志のように思っていました。彼女は一色はどう思っているのか気になるようで……。

一色と佐波は妊娠中のセックスのことで喧嘩をしてしまいます。仲直りをしないまま、一色は海外出張へ。彼から謝罪の言葉と彼女の体を気にかけるメッセージが届きますが、佐波は何て返事をしていいかわからず、画面を見ているだけでした。 産婦人科に検診に行くと、お腹の子どもは順調に成長していることを確認。性別はまだわかりませんが、エコーでみる映像には目鼻立ちもはっきりと写っていました。 一色が出張中の日々を佐波はひとり寂しく過ごしていましたが、プレママビクスに出かけたときにママ友が話しかけてくれます。彼女の家に招かれた佐波は、そこで彼女の秘密を知ってしまうのです。

一色が突然倒れて、処置室へと運ばれます。医師による診断結果は、過労とそれに伴う貧血で、重篤なものではありません。一安心した佐波は、挙式や披露パーティーで忙しかったからと優しく彼を労いました。 ベッドの上で横になる彼を見ながら、佐波はお腹の子どもに思いを向けていました。もしこの子に何かあれば、自分はどうなってもいいと自然に考えている自身に驚きを隠せません。 佐波のもとに助産師の時田さんがやってきます。一色も佐波もお腹の赤ちゃんも無事だったことを彼女は心から喜び、本当に良かったと言って涙を浮かべるのですが……。

一色の母親が入院している病院にやってきた2人。母親の姿を見た一色は呆然と立ち尽くしてしまいます。彼の心の中にある母親の姿と、目の前にいる母親の姿が重ならず、混乱しているようでした。 心の準備ができていない一色を待たせ、先に母親に挨拶に向かった佐波。車いすに乗って散歩中の母親に近づき、彼女はこんにちはと声をかけます。お腹の大きな佐波の姿を見て、一色の母親は彼女のお腹に手をあてました。 佐波が母親に結婚の挨拶に来たことを告げようとしますが、それを遮るように母親は耳を佐波のお腹に当てます。女の子だと聞いて、母親は笑顔を浮かべるのですが……。

仕事に厳しいドS部長と関係を持ち、妊娠してしまったヒロインが、彼と夫婦になっていく姿に感動させられます。妊娠したことも告げられなかった彼女が、2人で暮らすようになり、お互いの理解を深めていくことで女性として成長していく姿が印象的です。 完璧な人間のように描かれていた部長も、彼女との生活で人間らしさを見せるようになっていきます。母親とは何かしら因縁があるようですが、ヒロインの影響で乗り越えていくのでしょう。 妊娠をきっかけに始まる2人の成長物語から目が離せません。