2017年7月6日更新

ピアース・ブロスナンが『007』後も大活躍!人気の秘密に迫る

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ピアース・ブロスナンのプロフィール

ピアース・ブロスナンは、1953年5月16日生まれ、アイルランド共和国ミース州出身の俳優です。 12歳まで祖父母とともにアイルランドで育ち、その後イギリスに移住しました。下宿からエリオット校(現アーク・パトニー・アカデミー)に通い、教育を受けました。16歳で学校を卒業したあと、画家を目指してセント・マーティンズ芸術学校で商業イラストを学びます。オーバルハウス劇場で火食い術のワークショップを見たブロスナンは大道芸をやることを決め、彼の芸を見たサーカスのマネージャーに雇われて3年間働きました。その後、ロンドンのドラマセンターで、3年間演技の訓練を受けます。 1970年代後半から舞台でキャリアを積んだ後、ブロスナンは1980年にテレビシリーズ『Murphy's Stroke(原題)』でデビューします。1982年にはアメリカに移り、人気ドラマ『探偵レミントン・スティール』に主演し、有名になりました。

5代目ジェームズ・ボンドとして007シリーズに出演

ピアース・ブロスナンは1994年の『007 ゴールデンアイ』から2002年の『007 ダイ・アナザー・デイ』まで、イギリスMI-6の敏腕スパイ、ジェームズ・ボンドを演じました。 1986年に3代目ボンド役のロジャー・ムーアが引退し、次のボンドにはNSBの『探偵レミントン・スティール』が終了したばかりのブロスナンの名前が挙がっていましたが、『007』シリーズの制作会社イーオンが彼に目をつけていると知ったNSBが、強引に『探偵レミントン・スティール』を再開し、ブロスナンの出演契約を延長したため、ボンド役は辞退しなければいけませんでした。その間、ティモシー・ダルトンが4代目ボンドを演じ、2作品が製作されましたが、興行成績の不振や著作権争いなどで6年間ボンド映画は作られず、人気の低迷を招いてしまいます。 そして1994年に、最初のオファーから15年経ってから、ブロスナンは5代目ジェームズ・ボンド役を手にしました。

ボンド役には違和感があった?

ジェームズ・ボンド役として高い評価を受けているブロスナンですが、本人はその役に違和感があったと2014年にテレグラフ紙のインタビューで語りました。 初代のショーン・コネリーや3代目のロジャー・ムーアを、ジェームズ・ボンドとしてとても尊敬していると言うブロスナンは、同じ役を自分が演じることに不安があったようです。
「暴力はリアルではなかったし、あの男の残忍性などは決して触れてはいけないことだった。それは非常におとなしくて、リアルな感じがまったくない、表層的なキャラクターとして描かれていた。とはいえ、それはあの役を演じるにあたっての僕の自信のなさも関係していたかもしれない」と語っている。
また、後任のダニエル・クレイグや、クレイグ降板後のボンド役候補と噂されるイドリス・エルバについても高評価を送っていますが、やはり自分のボンドとしての演技には自信がないらしく、以下のようにも語っています。
「僕は自分のボンド映画は観たくない。優れた作品ではないからだ。それはひどい気分だよ」

息子ディラン・ブロスナンがモデルとして活躍中

2014年11月に発表されたファッションブランド、サンローランのパーマネントコレクションでキャンペーンモデルとしてデビューしたディラン・ブロスナン。群を抜いて美しい顔立ちで注目を集めて彼は、ピアース・ブロスナンの息子です。 ブロスナンと、その妻でジャーナリストのキーリー・シェイ・スミスの間に1997年に生まれた彼は、マリブのビーチでサンローランのクリエイティブ・ディレクター、エディ・スリマンと偶然出会い、同ブランドの専属モデルとしてスカウトされました。その時点では、スリマンは彼の父親が誰であるかは知らなかったそうです。 ピアース・ブロスナンはそんな息子が自慢なようで、彼の業界デビューを喜んでいる様子。自身のインスタグラムの公式アカウントでも、サンローランの広告用に撮影された息子の写真を投稿し、積極的に応援しています。

ピアース・ブロスナンのスーツの着こなしが格好良い!

ブロスナンは、ジェームズ・ボンドとして洗練されたスーツの着こなしを披露しており、憧れる男性も多いようです。 彼がボンドを演じる際に着ていたのは、イタリアの高級ブランド「ブリオーニ」のスーツで、1着約50万円ほどするものです。三つボタン、サイドベンツ、袖口のボタン開閉可能などが特徴で、肩にしっかりとパッドが入ったエレガントなスタイルで”新しいジェームズ・ボンド”を印象づけました。 『007』シリーズでは、スパイという役柄上主にダークカラーのスーツを着ていますが、それ以前に出演していたテレビシリーズ『探偵レミントン・スティール』では、遊び心のあるスーツの着こなしを披露していました。

最初の妻はボンドガールだった!!

ブロスナンは、3代目ボンド役ロジャー・ムーアの『007 ユア・アイズ・オンリー』でボンドガール、リスル伯爵夫人を演じた女優、カサンドラ・ハリスと1980年に結婚しました。 ハリスの連れ子シャルロットやクリストファーとともに暮らし、彼女との間に実子ショーンを授かりますが、1991年に卵巣癌のため死別してしまいます。

映画『クーデター』でのキャラの仕上がりが素晴らしい

2015年に公開された映画クーデターで、ピアース・ブロスナンは007時代とは、かなりイメージの違う役柄に挑戦しました。 オーウェン・ウィルソン演じるジャックは、家族を連れて東南アジアのある国に旅行に行きます。ところが旅行先でクーデターが起き、外国人がターゲットとされ、ジャック一家は反乱勢力に命を狙われる身となってしまいます。 ブロスナンは、ジャック一家と飛行機の中で知り合い、彼らが生き延びるために協力し合う謎のイギリス人ハモンドを演じました。いままでの紳士的なイメージとはかけ離れたワイルドな容貌で、力強いアクションを披露しました。 この作品のLAプレミアで、ブロスナンは自身が演じたキャラクターについて次のように語っています。
本作で、ジャックたちの逃亡を手助けする謎の旅行者・ハモンド役を演じたピアース。映像では自身が演じた役柄について、「狂乱状態で、ワイルドで、面白くて、クレイジーな性格。だけどどこか悲しげで、英雄的な男さ」と、これまでの紳士なイメージを払しょくする複雑なキャラクターであることを激白。

ピアース・ブロスナンの今後の出演作品

『The Moon and the Sun』(2016)

米SF小説家ヴォンダ・マッキンタイアの『太陽の王と月の妖獣』を原作とした映画『The Moon and the Sun』に、ブロスナンが出演することが発表されています。 ブロスナンは、不老不死の秘密を求めて人魚(ファン・ビンビン)を軟禁するルイ14世を演じるとのことです。 現段階で日本での公開は未定です。

『I.T.』(2016)

『ダイ・ハード ラスト・デイ』(2013)のジョン・ムーア監督がメガホンを取るスリラー映画『I.T.』に、ブロスナンはITコンサルタントに狙われる実業家マイク・ライアン役で出演します。 出版業界で成功を収めたライアン(ブロスナン)が、以前に交流があったITコンサルタントのテクノロジーにより、家族やビジネス、命まで危機に陥るというスリラーとなっています。 ブロスナン以外のキャストの役どころは不明ですが、歌手のテイラー・スウィフトの弟、スコット・スウィフトが出演することがわかっています。

『The Foreigner』でジャッキー・チェンと共演!

『007 ゴールデンアイ』『007 カジノロワイヤル』のマーティン・キャンベルがメガホンを取る映画『The Foreigner』で、ブロスナンとジャッキー・チェンの共演が発表されました。 スティーヴン・レザーの小説『チャイナマン』を原作としたこの作品は、ロンドンのチャイナタウンでレストランを経営する男(チェン)が、IRAのテロで娘を失い、復讐を誓うという物語です。ブロスナンは元IRAで官僚のリアム・ヘムシーを演じます。 『007』シリーズ降板後も人気の衰えを知らないピアース・ブロスナン。今後の活躍にも期待したいですね!