2021年8月27日更新

「007」シリーズのおすすめの順番を解説!歴代ボンドとともに60年の歴史を振り返る

スカイフォール ジェームズ・ボンド ダニエル・クレイグ
© MGM/Columbia Pictures Photographer: Francois Duhamel

1962年の第1作が公開されてから、世界中のファンから愛されている「007」シリーズ。スパイアクション映画の金字塔となっているこのシリーズはどの順番で観るのがいいのでしょうか。主人公ジェームズ・ボンドを演じた俳優たちとともに紹介します。

あなたが好きな映画「007」はどの作品?

2020年4月公開の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』で25作目を迎える世界的人気シリーズ「007」。記念すべき第1作目『007 ドクターノオ』は1962年の作品なので、実に50年以上もの間、人々に愛され続けてきました。 これまでの全25作品の中で、6人の俳優が主役の007ことジェームズ・ボンドを演じています。この人以外にはありえない、とまでいわれた俳優や、1、2作で降板してしまった幻の俳優まで、「007」シリーズ全作の紹介とともにまとめました。 また、「007」のおすすめの観るべき順番も紹介しています

「007」シリーズの観るべき順番とは?

公開順に観る必要はない!ボンド役俳優が変わるたびに設定はリセット

「007」には、いくつか特徴があります。 まず1つ目は、基本的に各作品が独立したストーリーで、続編や前編・後編といったつくりではないこと。ただし、ダニエル・クレイグ版だけは全体が続きものになっています。 また、ボンド役の俳優が交代するたびに設定がリセットされ、新たな物語がスタートするのも大きな特徴です。

ダニエル・クレイグ版から観るのがおすすめ

「007」シリーズは各作品が独立したストーリーになっているため、基本的にはどの作品から観ても問題ありません。ただし、第1作目は1962年に公開されたものなので、古い映画を見慣れていないひとには違和感がある可能性が。 いちばんおすすめなのは、ダニエル・クレイグ版からさかのぼって観ていくこと。最新シリーズなので、映像面での違和感は少なく、世界観に入っていきやすいといえます。ただし、上述のとおりダニエル・クレイグ版はすべての作品がつながっているので、2006年の「カジノ・ロワイヤル」から公開順に観ていきましょう。

【初代】ショーン・コネリー

出演作:第1作~第5作、第7作

元祖にして「007」シリーズ最高のボンド

ショーン・コネリー
© United Artists / Photofest/zetaimage

ジェームズ・ボンドといえばショーン・コネリーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。元祖ジェームズ・ボンドであり、同シリーズをここまで大きく成長させた人物の1人であるともいえます。

第1作:『007は殺しの番号 ドクター・ノオ』(1962年)

イギリス秘密情報部員ジェームズ・ボンドの誕生

007 ドクター・ノオ ジェームズ・ボンド 007は殺しの番号
©MGM/UA/Photofest/zetaimage

記念すべき第1作目。ジェームズ・ボンドがアメリカの月面ロケット打ち上げを無事成功させるため、電波妨害をしている組織を突き止め、その本拠地へと乗り込みます。

第2作:『007 ロシアより愛をこめて』(1963年)

命を狙われたボンドはどう切り抜けるのか……

『007/ロシアより愛をこめて』
© 1963 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved

ソビエト連邦情報機関の最高幹部会議はボンドの殺害を企て、スメルシュの手によってそれを成功させようとします。緻密な計画のなかボンド殺害の任務に抜擢されたタチアナ・ロマノーヴァは、ボンドに夢中になってしまい……。

第3作:『007 ゴールドフィンガー』(1964年)

ゴールドフィンガーに囚われ危機に陥る

『007/ゴールドフィンガー』
©1964 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved

カジノ・ロワイヤルで、オーリック・ゴールドフィンガーのカードゲームのイカサマを暴いたボンドは、彼が金の密輸を行っていると聞かされその調査に乗り出しました。ところが調査中、ボンドはゴールドフィンガーに捕らわれしまい、危機に瀕してしまいます。

第4作:『007/サンダーボール作戦』(1965年)

バハマで繰り広げられる死闘!

『007/サンダーボール作戦』
©1965 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved

イギリス空軍機が飛行訓練中に消息を絶ち、謎の組織スペクターから1億ポンド相当の金塊の要求が。ボンドは空軍機が消えた先と思われるバハマに飛びます。そこでは今まさにスペクターの幹部エミリオ・ラルゴが、空軍機から原爆を引き上げようとしていました。

第5作:『007は二度死ぬ』(1967年)

最愛の妻を殺害された007に降りかかる危険とは……?

『007は二度死ぬ』
©1967 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

結婚式の直後に妻を殺害され絶望の淵に立たされたボンドは任務を次々に失敗してしまいます。それを見かねた上司のMは、ボンドを00課から外交官課に異動させて7777号とし、日本へ派遣することに。 東京に住む人には見慣れた街並みが多く登場し、それだけでも見ごたえのあるシーンの連続になっています。

第7作:『007 ダイヤモンドは永遠に』(1971年)

ニューヨークを舞台に、ダイヤを巡って巻き起こる争い

『007/ダイヤモンドは永遠に』
©1971 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved

ダイヤモンド密輸ルートの解明の任務を任されたボンドは、運び屋に扮してニューヨークへダイヤを運ぶことに。そこで密輸ルートを仕切っていたのはギャング団スパングルド組だということを突き止め、ルート壊滅へと奮闘します。

【2代目】ジョージ・レーゼンビー

出演作:第6作

たった1作。幻の007。

ジョージ・レーゼンビー
© United Artists Corp./Photofest/zetaimage

ショーン・コネリーが主演の降板を表明し、多くのボンド候補の中から選ばれたのが演技経験の全くないジョージ・レーゼンビーでした。見事なアクションを披露したことを監督に評価されたのも起用のひとつの理由でもあります。彼はこの1作でボンドを降板していますが、コネリーとの比較や大きなプレッシャーが要因だったようです。

第6作:『女王陛下の007』(1969年)

細菌兵器を使った恐るべき殺人計画に立ち向かう

女王陛下の007

巨大悪の組織スペクターの首領、ブロフェルドの居所を突き止めたボンドはスイスへと乗り込みます。しかし、そこで細菌を使った殺人計画があることが明らかになり……。

【3代目】ロジャー・ムーア

出演作:第8作~第14作

復活に一役買った!ファンも認めたMr.ボンド

ロジャー・ムーア
© United Artists / Photofest/zetaimage

3代目とはいえ、ショーン・コネリーから引き継ぐ形となったロジャー・ムーア。歴代最多で出演し、甘いマスクとユーモア溢れるキャラクターで、落ち込んでいた007人気を復活させたともいわれています。ボンドといえばショーン・コネリーという常識を覆すほどの存在感を示しました。

第8作:『007 死ぬのは奴らだ』(1973年)

派手なアクションで魅せる麻薬組織との死闘!

死ぬのはやつらだ007

麻薬事件を追っていたボンドは、ニューヨークに派遣されに乗り込みました。そこで麻薬をタダで配り社会の壊滅を図ろうとしているミスター・ビッグという男に行き当たり、対決を余儀なくされます。

第9作:『007 黄金銃を持つ男』(1974年)

スカラマンガに命を狙われたボンド

007 黄金銃を持つ男
©United Artists/Photofest/zetaimage

ロンドンのMの元に、ジェームズ・ボンドの命を奪うと書かれたメモとひとつの黄金の弾丸が届けられました。送り主は、殺し屋の帝王でKGBやマフィアを手下に従えるスカラマンガ。挑戦状を叩き付けれたボンドはスラマンガの元に向かいます。

第10作:『007 私を愛したスパイ』(1977年)

原子力潜水艦を操る人物の正体は

007 私を愛したスパイ

ある日ボンドのもとに、イギリスの原子力潜水艦が姿を消したと情報が入ります。さらに、ソ連の原子力潜水艦も行方不明になっていることが発覚。真相解明のため、ボンドはエジプトへ。そこで彼は、何者かが戦略用に潜水艦航跡追跡システムを開発していたことを知りますが……。

第11作:『007 ムーンレイカー』(1979年)

007が不死身の強さを見せ付ける!

007 ムーンレイカー

アメリカのスペース・シャトル、ムーンレイカーが何者かによって奪われる事件が発生。ボンドが追及していくと、恐ろしい人類抹殺計画が判明するのでした。

第12作:『007 ユア・アイズ・オンリー』(1981年)

ボンドの体当たりのアクションが見所

『007 ユア・アイズ・オンリー』ロジャー・ムーア、カサンドラ・ハリス
(C) UNITED ARTISTS/zetaimage

イギリスの監視船がギリシャ沖で遭難するも、そこにはミサイル誘導装置ATACが積載されていたことが発覚します。引き上げ作業を進めていた海洋考古学者ティモシー・ハブロック卿が殺害され、その真相を探るべくボンドはマドリッドヘ。

第13作:『007 オクトパシー』(1983年)

ファベルジュの卵の謎を巡って繰り広げられる死闘の連続

007 オクトパシー

ファベルジュの卵を手に入れようとした009が殺害され、その秘密を解明するよう任務を任されたボンド。卵を巡ってインドへ乗り込み、そこで出会ったのが謎の女性実業家オクトパシーでした。

第14作:『007 美しき獲物たち』(1985年)

強敵!ボンドの前に立ちふさがる最強の女殺し屋

007 美しき獲物たち

ソ連国内に潜入していた003は、アメリカ製の半導体チップを持ち出そうとして雪山で遭難してしまいます。その遺体からチップを回収したボンドは、それが核爆発で発生する強力な磁気にも対抗できるものだと知るのでした。

【4代目】ティモシー・ダルトン

出演作:第15作、第16作

目新しさが認められた?

ティモシー・ダルトン
© MGM/Photofest/zetaimage

歴代ボンドで最も人気の高かったともいわれるロジャー・ムーアの後任として抜擢されたのが、ティモシー・ダルトン。ボンド役交代による人気低迷も危ぶまれましたが、アクティブさから湧き出てくる若々しさが評判になり、新しいボンド像を作りあげたと評価されました。

第15作:『007 リビング・デイライツ』(1987年)

合言葉は「スパイに死を」

007 リビング デイライツ

ジブラルタルでのNATO演習訓練中に殺害された004。ボンドは真相を解明するために暗殺者を追いますが、KGBのプーシキン将軍が黒幕となり、英米のスパイの総抹殺を企んでいるとわかり……。

第16作:『007 消されたライセンス』(1989年)

007史上、もっとも血なまぐさい作品

007 消されたライセンス

アメリカ領内に姿を見せた麻薬王サンチェスを捕らえたボンドでしたが、すぐに逃亡されボンドも仲間も次々と襲撃されてしまいます。復讐を誓ったボンドは、サンチェスを鮫の餌にして落とし前をつけるのですが……。

【5代目】ピアース・ブロスナン

出演作:第17作〜第20作

完全無欠のスマートな007

『ワールド・イズ・ノット・イナフ』デニース・リチャーズ、ピアース・ブロスナン
© MGM/Photofest/zetaimage

4代目ボンドにもオファーを受けていたにも関わらず、それを逃してしまったピアース・ブロスナン。ティモシー・ダルトン引退後にようやく5代目のジェームズ・ボンドに。 最初のオファーから15年もの月日を経ての抜擢となった彼は、ワイルドさとエレガンスさに加え、ユーモアもありかつスマートという非の打ち所のないボンドを好演しました。

第17作:『007 ゴールデンアイ』(1995年)

9年前に見捨てた006と衝撃の再会

007 ゴールデンアイ ジェームズ・ボンド ピアース・ブロスナン
©Rue des Archives/zetaimage

電磁波攻撃用の衛星システム「ゴールデンアイ」に隠された秘密と、それに関係する人物を探し出すため、サンクトペテルブルクに飛んだボンド。そこで彼は、9年前に死んだはずの006と再会し……。

第18作:『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年)

メディアの帝王と謎の中国人女性ウェイ・リンが握る秘密とは

007 トゥモロー・ネバー・ダイ ジェームズ・ボンド
©United Artists/Photofest/zetaimage

中国領域付近でイギリス戦艦が攻撃を受ける事態が発生。しかしそれは中国からの攻撃ではなく、世界で名を知られているメディアの帝王エリオット・カーヴァーの操る、ステルス艦の仕業であることが判明します。

第19作:『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999年)

不死身のテロリスト「レナード」との戦いで危機一髪

007 ワールド・イズ・ノット・イナフ

MI6本部で石油王が暗殺され、その裏には国際的テロリスト集団の影があることが判明します。次に危険が迫るのは石油王の娘だと感じたボンドは、彼女の警護につき石油王殺害の真犯人がやってくるを待っていました。

第20作:『007 ダイ・アナザー・デイ』(2002年)

00(ダブルオー)ナンバーの剥奪されたボンドの危機

007 ダイアナザーデイ

ボンドは北朝鮮側の非武装地帯にある基地で、長きに渡る監禁・拷問を受けることに。14カ月後ようやく解放されたボンドは、殺しのライセンスである00(ダブルオー)ナンバーの剥奪を言い渡されるという思いがけない事態に陥り……。

【6代目】ダニエル・クレイグ

出演作:第21作~第25作

寡黙でタフな金髪のボンド

007 スペクター
©MGM/Columbia/Photofest/Zeta Image

初の金髪のジェームズ・ボンドとして当初はバッシングが多かったダニエル・クレイグ。作品の仕上がりに影響を及ぼすかと思われましたが、寡黙でタフなボンドを熱演し高い評価を受けます。そして、出演第1作目でシリーズ最高記録の興業収入を樹立しました。

第21作:『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年)

新ボンドで、007となる前の物語がスタート

007 カジノロワイヤル

ジェームズ・ボンドが007となる以前の物語を描き、話題をさらった本作。初任務を任命されたボンドは、国際テロ組織の壊滅へと乗込み死闘を繰り返します。

第22作:『007/慰めの報酬』(2008年)

人生とは一体何をもって幸せというのか考える

007 慰めの報酬 ジェームズ・ボンド ダニエル・グレイグ
©Sony Pictures/Photofest/zetaimage

前作からの引き続きとなるストーリー展開が特徴の本作。ボンドが個人的な復讐心を抱きながら、任務という感情の介入が許されないものの狭間で揺れ、葛藤している心情を見事に描き出しています。世界中を駆け巡るロケで、作品がスケールアップしているところも見どころです。

第23作:『007/スカイフォール』(2012年)

ボンド、死す?

スカイフォール ジェームズ・ボンド ダニエル・クレイグ
© MGM/Columbia Pictures Photographer: Francois Duhamel

トルコでの作戦に参加していたボンドは、フランス人傭兵パトリスとの死闘の末に動向していたエージェントに誤って打たれ、峡谷に落下し行方不明に。そして数カ月が経過し、ボンドは公式に死亡が認定されてしまいます。

第24作: 『007 スペクター』(2015年)

封印されていたボンドの過去が明らかに

007 スペクター,ダニエル・クレイグ
©MGM/Columbia Pictures/zetaimage

ボンドは少年時代の思い出がつまった生家「スカイフォール」で、焼け残った写真を受け取ります。写真の謎を解き明かすため単身メキシコとローマと訪れた彼は、死んだ犯罪者の妻ルチアと出会い、悪の組織スペクターの存在を確信するのでした。

第25作:『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)

ダニエル・クレイグのボンド引退作

シリーズ25作目となる「ノー・タイム・トゥ・ダイ」は、ダニエル・クレイグのボンド役引退作となります。 現役を退いたボンドは、ジャマイカで穏やかな暮らしを送っていました。ある日そんな彼のもとに、旧友でもあるCIAエージェントのフェリックス・ライターが訪れ、誘拐された科学者の救出を依頼します。現役復帰したボンドは、危険な最新技術を操る正体不明の敵との想像を超える戦いに身を投じていきます。

あなたのお気に入りのボンドを見つけよう!

これまでに、さまざまな個性を持った俳優が演じてきたジェームズ・ボンド。それぞれに魅力があり、お気に入りのボンドを見つけられるでしょう。 2021年10月に公開される25作目、「ノー・タイム・トゥ・ダイ」でダニエル・クレイグの降板が発表され、次のボンド俳優のキャスティングにも注目が集まっています。 この機会に「007」シリーズを見返してみるのもいいかもしれません。