2017年7月6日更新

『ゴッドファーザー PART II』あらすじ・ネタバレ・キャスト【名作の続編】

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ゴッドファーザー PART II

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不朽の名作『ゴッドファーザー PART II』

フランシス・フォード・コッポラ監督が手掛ける「ゴッドファーザー」シリーズの第2作目である本作はアカデミー賞をはじめとする多くの賞にノミネート・受賞した不朽の名作。 今回はそんな映画『ゴッドファーザー PART II』のあらすじやキャスト、関連情報に至るまで徹底紹介します。

『ゴッドファーザー PART II』あらすじ

前作『ゴッドファーザー』ではマフィアのボス、ドン・ヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)を中心としたコルレオーネ家の悲劇の暗転を描き、物語終盤では三男のマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)がマフィアのボスの座を継承しました。 『ゴッドファーザー PART II』はその続編。物語は大きく分けて2つです。 1つはドン・ヴィトー・コルレオーネが権力を手にして成りあがっていくまでの様子を描いたもの。若かりし頃のヴィトー・コルレオーネをロバート・デ・ニーロが演じました。 2つめは前作の続きでマフィアのドンとしてのマイケルを中心とした物語です。 本作の見どころは何と言ってもデ・ニーロの圧巻の演技力、特にマーロン・ブランドの喋り方は完全にコピーしています。そしてファミリーを守るため手段を択ばずに敵を排除していくマイケルが次第に人間性を失っていく様子です。

『ゴッドファーザー PART II』キャスト

ドン・ヴィトー・コルレオーネ/ ロバート・デ・ニーロ

若かりしころのドン・ヴィトー・コルレオーネを演じるのは名優ロバート・デ・ニーロ。今でこそ誰もが認める名優ですが、撮影当初はまだ無名の存在。しかし今作で圧倒的な演技力を見せたデ・ニーロはアカデミー助演男優賞を受賞するのです。 デニーロといえばマーティン・スコセッシ監督とタッグを組むことが多い俳優。1980年公開の映画『レイジング・ブル』では現役ボクサー時代の圧倒的な肉体美と引退後の肥満体型を披露するなど徹底した役作りでアカデミー賞主演男優賞を獲得。 そのほかにも1976年の映画『タクシードライバー』は出演作の中でも屈指の傑作という声が高いです。

マイケル・コルレオーネ/アル・パチーノ

前作同様コルレオーネ家の三男でドンとなったマイケルを演じるのはアル・パチーノ。 前作では第二次世界大戦の英雄として帰ってきた無口でインテリのマイケル。今作ではマフィアのボスとして前作とは全く違った残忍なキャラクターを見せることになります。 パチーノもデ・ニーロ同様言わずと知れた名優。1992年の映画『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』では盲目の元軍人を見事に演じアカデミー賞主演男優賞を受賞。また1995年公開の映画『ヒート』ではロバート・デ・ニーロと共演を果たし大きな話題を呼びました。

トム・ヘイゲン/ロバート・デュヴァル

コルレオーネ家から絶対的な信頼を得ている弁護士トム・ヘイゲンを演じるのはロバート・デュヴァル。前作ではヴィトーとの信頼関係を見せたトムですが、今作でも義兄弟のマイケルを手助けする重要な役割を果たします。 デュヴァルはアカデミー賞に何と7度もノミネートされている名優。フランシス・フォード・コッポラ監督作品によく出演していることで有名です。 今作の他に『地獄の黙示録』でキルゴア中佐を演じアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。

ケイ・アダムス・コルレオーネ/ダイアン・キートン

マイケルの妻ケイ・アダムスを演じるのは前作に引き続きダイアン・キートン。前作ではマイケルと良好な関係を築いていたケイですが、今作では夫の冷酷な人間へと変貌していく姿についていけなくなり離婚してしまいます。 またマイケルに内緒で中絶を行う複雑な役を演じるダイアンにも注目です。 彼女は数々の映画に出演する女優。1977年公開の映画『アニー・ホール』ではウディ・アレン演じるコメディアン、アルビー・シンガーの恋人アニーを演じました。ウディアレンが監督を務めたこの映画は数々の賞を受賞し、彼女もアカデミー賞主演女優賞を受賞しています。

フレド・コルレオーネ/ジョン・カザール

コルレオーネ家の次男フレドを演じるのはジョン・カザール。フレドはマフィアとは思えないほど、心優しく気が弱い性格です。今作では弟マイケルを裏切ることになり、湖で死を迎えることになります。 『ゴッドファーザー』をきっかけに一気にスターダムにのし上がった彼は1975年の映画『狼たちの午後』、1978年の映画『ディア・ハンター』など人気作に多数出演しました。1976年には舞台『尺には尺を』でメリル・ストリープと共演。2人はジョン・カザールが癌で死を迎えるまで恋人同士でした。

あの俳優の徹底した役作りが再び

ロバート・デ・ニーロといえば徹底した役作りを行うことで有名。今作も例外ではありません。 何と彼は撮影開始前に3か月間イタリアのシチリア島(ヴィトーが産まれた場所)に住んでイタリア語を完璧にマスターしたのです。また前作でヴィトーを演じたマーロン・ブランドのしゃがれた声を完璧に再現。その役作りも評価されアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。

マーロン・ブランドも出演予定だった!?

フランシス・フォード・コッポラ監督は当初マーロン・ブラントならどんな年齢の役でも演じることができると思い、若かりし頃のヴィトーを彼に演じてもらおうと考えていました。 しかし台本を書いている時に前作『ゴッドファーザー』のオーディションで素晴らしい演技を見せたロバート・デ・ニーロのことを思い出したのです。そのため彼はデ・ニーロにオファーをすることにしました。 またブランドは映画最後のコルレオーネ家の誕生日のシーンにカメオ出演する予定だったそうです。しかし撮影当日になっても彼は姿を現さず。コッポラ監督は脚本を大急ぎで書き直すことになるのでした。

『ゴッドファーザー PART II』のCiatrユーザーの感想・評価を紹介!【ネタバレ注意】

主人公の圧倒的存在感

southpumpkin 3時間20分という尋常ではない鑑賞時間を乗り越える価値ありです。非常に面白い。前作よりも複雑になったマイケル周辺の話はやや右肩下がり、大してヴィトーは右肩上がりのお話。これら親子の話が交互に繰り返され、コルレオーネ・ファミリーの栄枯(まだ枯れちゃいないか・・・)を描いている。 アルパチーノ派かデニーロ派で別れる今作ですが、僕はアルパチーノかな・・。ただデニーロの魅力はすさまじかったです。二人の主演が織り成す圧倒的な存在感は一見の価値ありです。完成度としても前作を上回るものでしょう。今年観た一本に挙げたいです。

マフィアの闇がしっかりと描かれている

taichimachima 前作よりも圧倒的にマフィアの「闇」の部分を描いている。時系列的に、前作よりも前の話(ドン・ヴィトの過去)と前作よりも後の話が同時進行で進んでいくという珍しいつくり。抗争に勝ったものの、色々なものを失ったマイケルのラストシーンの眼がとても印象的。 それにしても若いころのヴィトを演じたロバート・デ・ニーロがすごい!あのしゃがれ声?には感動した!パートⅠ観直したい。

苦悩に歪むマイケルの表情が印象的

susamishin 操り人形、糸を切る。 冒頭のゴッドファーザーのロゴ、1は操り人形の糸が描かれていて2は糸がなくなっていた。 そうか、そういうことか。 と感じて観てました。 息子マイケルが優秀であるが故にファミリーが崩壊していく様を描きつつ、対比させて時間軸が遡り、父親が「どうやってドンになっていったのか?」を描いていますねー。 父親は多くの人間を周囲に惹きつけ、息子はどんどん人間が離れていく… なかなか酷いです。 愛した奥さんまで離れていくわけですから… 苦悩に歪むマイケルの表情だけが印象に残る作品。 「1」ほどのインパクトはないんだけど「1」よりたくさんのヒトが死にます。しかも殆どが暗殺ですしね。 世襲ってのはどんな世界でも難しいですよね。 優秀なだけではダメなんだ、何かが足りない。それが本人にはわからない。 「殺せないヤツはいない」と言い切ったマイケル、あの台詞が命取りだったのかもなぁ。