2018年1月4日更新

『カッコーの巣の上で』あらすじ・ネタバレ・感想【かっこいいハゲ】

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『カッコーの巣の上で』!公開から40年経った今も語り継がれる名作

1976年に公開されて以来、40年以上たった今でも名作としてたびたび取り上げられることの多い『カッコーの巣の上で』。1962年にアメリカ人作家ケン・キージーによって発表された小説を原作として描かれています。 主役のランドル・パトリック・マクマーフィーを演じたジャック・ニコルソンの名演技は、アカデミー主演男優賞を始めとする数々の賞を総なめにし今なお語り継がれています。 そんな本作のキャストやあらすじを一挙にご紹介します。

映画『カッコーの巣の上で』のあらすじ【ネタバレ】

刑務所に入るのが嫌で精神病と偽って精神病院へと送られてきたランドル・パトリック・マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は病院のルールにも従わず、出された薬はもちろん飲んだふりをしていました。 やりたい放題しているマクマーフィーの行動をよく思わない看護婦長ミルドレッド・ラチェッド(ルイーズ・フレッチャー)をはじめとする病院のスタッフたち。そんなスタッフの目を盗んで彼は、しゃべることのできなふりをしているチーフ・ブロムデン(ウィル・サンプソン)に脱走話を持ち掛けますが簡単に断られてしまいます。 始めは破天荒なマクマーフィーの行動を不審に思っていた他の患者たちでしたが、次第に打ち解け彼と行動を共にしていきます。ある夜、彼らはスタッフの目を盗んでクリスマスパーティーを開くことに。次の日、パーティーを開いていたことが婦長にバレてしまい、患者の1人であるビリー・ビビット(ブラッド・ドゥーリフ)は自殺してしまうのです。 怒り狂ったマクマーフィーは婦長を殺そうとし、そのことが原因でロボトミーと呼ばれる治療を受け廃人と化してしまいます。マクマーフィーと共に脱走することを決心していたチーフは、彼の姿に唖然。廃人となったマクマーフィーを殺し脱走するのでした。

『カッコーの巣の上で』のキャストたち

ランドル・パトリック・マクマーフィー/ジャック・ニコルソン

1958年にデビューを果たしてからこれまでに、12回アカデミー賞にノミネート(うち3回受賞)されている名優ジャック・ニコルソン。そんな彼が『カッコーの巣の上で』破天荒ですが情に厚いマクマーフィー役を熱演しています。 1937年にニュージャージー州に生まれた彼は、1958年に『クライ・ベイビー・キラー』という映画でデビューして以降俳優としてのキャリアを着実に築きました。 1969年の映画『イージー・ライダー』で演じたジョージ・ハンソン役で初めてアカデミー賞にノミネートされたのを皮切りに、スタンリー・キューブリック監督の傑作ホラー『シャイニング』など数々の映画に出演しその演技は高く評価されています。

看護婦長ミルドレッド・ラチェッド/ルイーズ・フレッチャー

アメリカ人女優ルイーズ・フレッチャーがマクマーフィーの送られてきた精神病院の看護婦長ミルドレッド・ラチェッド役を演じました。両親ともにろう者であったため手話を使うことができ、会話や演技については健常者であった叔母から習ったそう。 看護婦長ラチェッド役でアカデミー主演女優賞を始めとする数多くのメジャーな賞を受賞した彼女は映画出演のみならず2005年には『ER緊急救命室』、2011年には『BONES』など多くのテレビドラマにも出演しています。

チーフ・ブロムデン/ウィル・サンプソン

俳優であり画家でもあったウィル・サンプソンが『カッコーの巣の上で』でネイティブアメリカンのチーフ・ブロムデン役を演じました。原作ではこのチーフが主人公として描かれています。 1987年に亡くなるまでに、映画やテレビドラマなどで幅広く活躍した彼は1976年の映画『ビッグ・アメリカン』や1986年の映画『ポルターガイスト2』などに出演していました。

ミロス・フォアマン監督

チェコスロヴァキア出身の映画監督ミロス・フォアマンが『カッコーの巣の上で』で監督をつとめ、この作品でフォアマン監督はアカデミー賞監督賞を受賞しました。 その他にも、1984年音楽家モーツアルトを描いた映画『アマデウス』で再びアカデミー賞監督賞を受賞するなど映画監督として成功を収めていましたが、2018年4月13日に亡くなりました。

原作者は映画のストーリーに難色を示した!?

『カッコーの巣の上で』が制作された際、原作者であるケン・キージーは映画に対してかなり不満があったのだそうです。 というのも、原作ではチーフを主として描かれており映画とは異なった視点となっています。そのため、キージーは映画化されても絶対に観ないと誓ったほどだったと言われています。 いずれにしても、本作が現在まで語り継がれる名作となったことは言うまでもありません。

感想・評価【ネタバレ注意】

自由について考えさせられる映画

mazda620 牢獄生活が嫌で精神病患者と偽って入院しちゃった身勝手男が巻き起こす自由について考えさせられる作品。 人は制限されればされるほど自由を求める。それは規則に反するその行為が好きとかではなく、禁じられていたことを破る、許される、という快感や刺激を求める本能的なきもちだと思う。 わかりやすく言えば高校生が校則をやぶって髪を染めたりするのも髪を染めるのが好きという事以上にダメと言われることへの反抗で表現する意思表示と思う。 常識的ルールを破るわけにはいかないから快感や刺激を得るにも限度はあるけど、どんな人も少なからず刺激を受けながら生きている中で、精神病棟での制限された生活をみてると人の生き方として欠けてるようなこれこそ精神的に苦しめる理由じゃんと思わせる空間。 主人公マーフィーのやってる事は誰かの事を考えて、なんて行動ではないし全て自分の身勝手な自由のためだけど結果として入院している皆が今まで得ることのできなかった刺激を得て人生の中の大きな記憶を作り結果として誰かを変える。とくに巨人チーフは、腫れ物を触るかのような扱いの中で、マーフィーに都合よく使われるだけだとしても気兼ねなく普通に接してくれることは本当に嬉しかったんだと思った。 最近じゃ家族や仕事に捨てられ生活するためにわざわざ犯罪を犯して刑務所にはいる高齢者が増えている、犯罪は間違っているけどそれを生んだ環境にも原因はあるし残酷だけど彼等が退院して受け入れてくれる町や人、環境はあるのだろうか、それを彼等自身感じていて精神病棟という管理された中での生活を選び少ない自由を望むのだと思った。 ストーリー構成自体はあるような話だなっていうあっさりした感じだけど作品に込められたメッセージ性の深さは大絶賛ものです。あとビリーがドツボのイケメン。シャイなとこも込みでよかった。

ストーリーの展開がいい

ringringcallman 桐谷健太という俳優が大好きな映画だとWikipediaに書いてあったので借りて見た。 精神病院での出来事を軸に話が進んでいくのだが、この病院の患者が物凄くリアル。 この人そんなに精神病んでるの?と思える人から見るからに精神病患者の人まで様々な人がおり、冒頭からほんの少しで独特の空気に取り込まれる。 登場人物は多くもなく少なくもないのだが、どの人物も覚えやすい特徴と病を抱えており混乱も少ない。 所々で見える登場人物たちの人生に胸が痛くなるが、主人公が徐々に笑顔に変えていく展開はとても心地の良いもの。 終盤はずっと涙を堪えるばかりで、自然と彼を応援し続けた。 こんな結末を彼以外に誰がハッピーエンドに出来るだろうか。 感動しないわけがない。 僕の大好きな映画の一つに加わった素晴らしい映画。

心にずっしりくる映画

okdkstmp 1975年作。ジャック・ニコルソンがアカデミー主演男優賞を受賞した作品(作品賞、監督賞、主演女優賞、脚色賞も受賞)。 いや強烈。精神病院の話なのだが、ここでのジャック・ニコルソンは、その判定が曖昧だがとりあえず病院にぶち込まれた的な立場。それまで本当に精神に障害がある患者を相手に毎日同じスケジュールで仕事をこなしていた婦長(ルイーズ・フレッチャー)は、今までに居ないタイプの患者(ジャック・ニコルソン)に魅力を感じ、だからこそ自分の監視下にずっと置いておきたかったのだろうと。正直なところ、衝撃のラストシーンも含めて人権蹂躙紙一重なのだが、ジャック・ニコルソン含め、患者役の役者がどいつもこいつも怪演で、くすっと笑ってしまうシーンも有り…。 観終わったばかりの今は、面白かったとか凄いとか深いとか、何を言っても陳腐な感想になってしまうくらい、複雑な気持ちです。これは久々にズシっと来た映画でした。いつかまた観ようと思います。

どの俳優も演技が素晴らしい

ryosuzuki911 2012に発表された“映画史上最も素晴らしい演技200選”の第一位を飾ったのがこの映画の主人公、マクマーフィー役のジャックニコルソンの演技。 精神病を患ったふりをして刑務所での労働を逃れ、病院から抜け出して自由の身になろうとする一人の男の話。 病院で共に生活している他の患者達の演技も見ものです。