2017年7月6日更新

映画『愛と哀しみの果て』に登場するジーンとくる13の名言

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『愛と哀しみの果て』

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名作『愛と哀しみの果て』の名言をご紹介!

監督シドニー・ポラックが、メリル・ストリープとロバート・レッドフォードを主演に迎え制作した『愛と哀しみの果て』。原作は1937年に出版されたアイザック・ディネーセンの『アフリカの日々』で、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』や村上春樹の『1Q84』にも登場する名作です。 1985年に公開された当時は観客の情感を揺さぶるストーリーが話題となり、アカデミー賞作品賞ならびにゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞など数々の賞を獲得しました。 アフリカの美しい風景とともに繰り出される珠玉の名言をご紹介します。

1.カレンの名言

カレン「私はかつてアフリカに農場を持っていた」

友人のブロアと便宜上の結婚をし、デンマークから植民地であるアフリカに渡ったカレン。酪農場を営む計画であったのが、ブロアの気まぐれによりコーヒーを栽培する事となり、苦労を重ねます。 辛かった事も多かったはずなのに、老いたカレンが思い出すのはアフリカの日々。アフリカに農場を持っていたのだとカレンが繰り返すたびに、その地への愛着のほどがうかがえます。

2.カレンの名言

ブロア「素晴らしい『さよなら』のキスだな」

カレン「『こんにちは』の方が得意なのに」

頻繁に家を留守にするブロア。快く思わないながらも、カレンは素敵なキスをして送り出します。 「置いていかないで!」と叫ぶより、胸に突き刺さる気がしますね。それでもカレンのもとを去り続けるブロアですが…

3.カレンの名言

カレン「それは奇妙な感情だった― 別れ、そこには嫉妬というものが存在する」

スリルと冒険を求めて家を去るブロアと、いつもその背中を見送っているだけのカレン。 圧倒的男性優位の時代にあって、家から離れることのできないカレンは、自由に旅立つ男というものに、嫉妬を感じます。

4.カレンの名言

カレン「私たちがその道を遠すぎるものと見なさないように、地球は丸く作られたのだ」

どこまでも果てしなく広がるアフリカの大地ですが、地平線によってその先は見えません。「果て」が見えないからこそ、人はその先を目指せるのかもしれません。 デニスはおそらくその真理を知っていたのだと後年振り返るカレン。デニスは雄大なアフリカそのもののように自由な精神の持ち主で、カレンは惹かれずにはいられません。

5.カレンの名言

カレン「心の旅人なの」

創作能力に自信があるカレンと、その作り話に魅了されたデニス。「お話に出てくる土地に行ったことがあるのかい?」と訊ねるデニスに、カレンは自身が「mental traveler」であると告げます。「精神の」とも「知的な」とも訳される「mental」。「頭の中で行う」という意味もあり、賢く想像力豊かなカレンの人となりを表したセリフです。

6.カレンの名言

カレン「もしあなたが今何か言ったら… それを信じるわ」

デニスとキスを交わした直後のカレンのセリフ。 恋に落ちたなら、愛する人が口にする言葉のすべてを信じたくなるのかもしれません。

7.デニスの名言

デニス「動かないで」

カレン「動きたいの」

デニス「動くな」

身動きもできないほどにカレンを見つめるデニス。2人は愛を重ねます。

8.デニスの名言

デニス「何が君のものだって言うんだ?僕たちはこの地の所有者じゃないんだよ、カレン、ただ過ぎ去っていくだけなんだ」

犠牲を払ってでも手に入れるべきものがあると主張するカレンに対し、デニスは自由であることを何よりも尊重します。 デニスの心を手に入れることのできないカレンは、やがて不満を募らせていきます。

9.デニスの名言

デニス「僕が決めたから、君と一緒にいるんだ」

世間が決めた生き方に価値を見い出せず、思う通りに生きていきたいデニス。自らの意志でカレンと一緒にいることを選んでいるのだと語ります。

10.デニスの名言

デニス「ただの紙切れ一枚なんかで君に近づいたり、『もっと』愛したりなんかしないよ」

無機的な結婚届がカレンへの愛情の度合いを変えることがないと、結婚に同意しないデニス。 結婚という制度に捕らわれたくない男性の勝手な言い分ととるか、真の精神的な愛を語っているととるかは、観る者の主観によって異なりそうです。

11.デニスの名言

デニス「君がだめにしたんだ」

カレン「何を?」

デニス「僕の孤独を」

一人アフリカの大地を旅することを好んだデニスですが、カレンへの愛は募ります。 自由であることと人を愛する事とは両立できないのでしょうか?

12.デニスの名言

デニス「見るべき土地があるんだ… 長く続かないだろうからね」

野生の大地を見て廻りたいデニス。開拓され刻々と変化していくアフリカの将来を予言しています。

13.カレンの名言

カレン「もし私がアフリカの歌― キリンやその背後に横たわるアフリカの新月、農場のすきやコーヒーを摘む人々の汗ばんだ顔の歌というものを知っているとしたら、アフリカは私の歌を知っているかしら?」

私がアフリカを愛していたように、アフリカもまた私を愛していたかしら?と追想するカレン。 アフリカで出会い、別れた人々との思い出が語られる本作ですが、その根底にあるのはアフリカの地への圧倒的な愛だと感じさせられる詩的な表現です。