漫画『獣人さんとお花ちゃん』最終回までのネタバレ解説！無料で読む方法についても調査

舞台となる世界では、獣人と人間という2つの種族が暮らしており、それぞれが住む領域の境には大きな壁が立ちはだかっていました。そんな壁のある世界にて保育士を目指して普通の生活を送っていた主人公の女性・花。 ある日、壁の亀裂から向こう側である獣人の住処へ迷い込んでしまった彼女は、漆黒の獣人・サナティに組み敷かれてしまいました。 花は侵入した罪で獣人に捕らえられてしまうと絶望しますが、サナティは他の獣人たちから彼女を庇うような行動を取り始め……。

2018年の春、保育士の夢を叶えるために日々努力している花は、ボールを失くした少年と出会います。彼を助けるために人間と獣人を隔てる壁の向こうに向かう花。 そこで大柄な獣人に見つかってしまいますが、他の獣人に見つからないように協力してくれます。しかし帰るための穴が見つからず、大柄な獣人の家にお世話になることに。 彼の名前はサナティというらしく、威圧しながらも優しく接してくれます。翌日、サナティが穴を見つけるために出かけたことで一人で家にいた花。 そんな彼女のもとに、獣人の子供であるアルがやってきます。さらに他の獣人がやってきて追い出されそうになる花でしたが、怪我をしそうになったアルを庇うのでした。そこへ間一髪のところでサナティがやってきて、事なきを得ます。 この出来事がきっかけで、花はサナティに好意を伝えるのでした。そしてサナティも花へ想いを告げ……。

獣人観察保護局の和狸から真実を告げられる花。人間界で災害が起きた際には獣人が助けていること、獣人は乱暴な種族ではないこと……。そして花は獣人の子供たちに人間界のことを教えるため、一度元の世界に戻って保育士の免許を取ることに。 季節は夏、花は無事に保育士資格を取得して獣人界に帰ってきます。そして獣人たちが通う学び舎で先生として働き始めるのでした。 獣人との距離の詰め方がイマイチわからない花でしたが、再びサナティとの同棲生活もスタート。久しぶりの再会に舞い上がった二人は、会えなかった時間を埋めるように身体を交えます。 翌日、教室からは一人の生徒がいなくなっていました。獣人から避けられていることに悩む花の心は、徐々に疲弊していくことに。さらに追い打ちを掛けるように、これ以上生徒が減る場合は解任も考えると告げられます。 しかしサナティの支えもあって、花は再び前を向くのでした。

学び舎にリシュという獣人の子供も加わり、新たな気持ちで仕事をスタートさせた花。保護者たちからの不信感は解消しきれていませんが、徐々に努力が実を結び始めるのでした。 一方サナティのもとに、人間界から帰ってきた獣人たちがやってきます。どうやら人間に嫌悪感を抱いているらしく、サナティは彼らに暴力を振るわれるのでした。 翌日以降、花は積極的に生徒とコミュニケーションを取るように。そして課外授業などを経て、学び舎に通う子供の数は少しずつ増えていきます。しかし学び舎の隅で子供を眺めていた包帯の獣人が、マッチで火を放とうとしている場面に遭遇した花。 間一髪のところで被害が広がらずに済み、花は包帯の獣人に怒りをぶつけます。彼は人間に恨みを持っており、腹いせに火を付けようとしたとのこと。そしてこの出来事がきっかけで、花は獣人と距離を縮めることに成功し、学び舎の存続も決定するのでした。

獣人たちの中でも差別や種族争いがあることを知った花。実は以前までは居住区も分かれており、差別意識が存在していました。しかし現在は居住区を分けていた壁も取り除かれており、今となっては種族間での争いや過激な思想は無くなっているとのこと。 そして壁を破壊した人物がサナティであることが明かされます。花は再びサナティの人柄や温かさを知って、尊敬の念を抱くのでした。 翌日、花は学び舎の獣人たちと一緒に夏祭りの準備をすることに。その時突然地震が起き、大人の獣人たちが人間界へ救援に向かうことになります。サナティも例外ではなく、花との一時の別れを惜しみながら人間界へ行くのでした。 しかしサナティは人間の不当な扱いによって重傷を負って帰ってきます。人間の残酷さを改めて理解した花は、人間と獣人との間で交わされた契約を見直す嘆願書を提出するのでした。

サナティが怪我を負ってから一カ月の時が流れ、獣人界では夏祭りがおこなわれていました。獣人たちと充実した時間を過ごした花は、その日の夜にサナティと久しぶりの再会を果たします。そしてお互いに欲望を露わにして、幸せな夜を過ごすのでした。 身体を交えた後、花はサナティから大切な言葉を贈られます。「自分は花と家族になりたい」ーー。どれだけ憎まれる存在であろうと、花と一緒に生涯を終えることを願っていると伝えるサナティ。 そして花は嬉し涙を流しながら、サナティとともに生きることを誓います。翌日、花とサナティは獣人の子供たちとゆったりした時間を過ごすのでした。

やはり見所はTL作品ならではのエロ描写です。人間×獣人の情事ということで、普通の作品では見られない演出もポイント。非現実的なシチュエーションにドキドキが止まりません。しかし、ただエッチなだけでないところも本作の魅力となっています。 人間と人獣という異種間の恋でありながら、ふたりの心のつながりを深く感じられる美しい描写は圧巻です。ベッドシーンもふたりの気持ちが存分に伝わってきて、思わず見惚れてしまいました。エロはしっかりエロく、そして胸キュンなラブストーリーも存分に楽しめる作品となっています。

『獣人さんとお花ちゃん』は繊細で美しい絵も魅力のひとつです。人間×獣人というファンタジーの世界観を柔らかいタッチで見事に表現しています。中でも花の可愛らしい表情の数々は必見！サナティを見る優しいまなざしや、とろけてしまいそうな表情に釘付けになってしまいます。 TL作品らしい刺激的な描写もたっぷり描かれていますが、絵がキレイなのでいやらしすぎず読みやすい印象。エロ描写に抵抗のある方にもおすすめしたい作品です。

獣人と人間を隔てる壁が存在する世界で生きている人間の女性。保育士になるために日々努力しており、真っ直ぐで一生懸命な性格です。また困っている人がいたら見過ごせない、心優しいタイプでもあります。 汚れなき純粋な心の持ち主ゆえに、人間たちが持つ獣人への過激思想には惑わされていません。そのため壁の向かうで出会ったサナティとは、人間を相手しているときと変わらず接しています。そして一緒の時間を過ごすうちに、彼の優しさに惹かれていくことに。

獣人界で暮らしている大柄な獣人。現在は警備隊に所属しており、周りから一目置かれている存在です。獣人の間に存在した差別思想を取っ払った張本人で、正義感溢れる勇敢で真っ直ぐな性格。 花と出会った際には彼女を罵倒することなく、むしろ帰るために協力してあげています。また子供たちにも慕われたりからかわれたりしており、怖い見た目からは想像ができないほど優しくて義理堅いです。 徐々に花の性格に惚れていきます。

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