映画『ファーザー』の動画を配信しているサブスクを紹介！アカデミー賞2部門受賞の話題作

アンはロンドンで一人暮らしをしている81歳の父親・アンソニーの記憶力が少しずつ落ちていっていることを気にかけていました。父を心配するアンはアンソニーにヘルパーをつけることを提案しますが、気難しい性格の彼はいつも何かと理由をつけて拒否をします。 しかし徐々にアンソニーの病状は悪化していき、記憶が薄れるだけでなく自身が置かれている状況すらも分からなくなってきていました。アンソニーは自分の現状に困惑するだけでなく、娘であるアンに八つ当たりをすることも。アンは彼を支えながらも、徐々に披露が蓄積します。 そんな折アンソニーは、アンから「新しい恋人とパリで暮らすことになった」と告げられショックを受けますが……。

アンソニーはロンドンで1人暮らしをする81歳の老人で、アンの父親でもあります。認知症を患っており、少しずつ記憶が薄れてきているだけではなく現在の自分の状況が分からず混乱することも。 しかし自身の健康には自信を持っている上に気難しい性格をしているため、アンが提案するヘルパーをことあるごとに拒否しています。 アンソニー役を演じたのは、イギリス出身の俳優であるアンソニー・ホプキンス。彼は80歳を超えた今も俳優として精力的に活動し、数々のヒット作に出演しています。 また、本作で彼は、2回目のアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。そんな彼の代表作には映画『羊たちの沈黙』(1991年)や映画『ハンニバル』(2001年)があります。

アンはロンドンで暮らす女性で、認知症を患う父親・アンソニーの世話に奮闘しています。彼女は献身的にアンソニーのことを支えますが、次第に辻褄の合わないことを話し出す彼との関係性に悩み、徐々に気力も体力も消耗していくことに。 彼女にはポールという恋人がおり、彼からは一緒にパリで暮らすように提案されますが……。 アン役を演じたのは、イギリス出身の女優であるオリヴィア・コールマン。高い演技力で様々な作品に出演する彼女ですが、これまでにゴールデングローブ賞やアカデミー賞、さらにヴェネツィア国際映画祭などでの受賞経験もあります。 そんな彼女の代表作にはドラマ『ナイト・マネジャー』(2016年)や映画『女王陛下のお気に入り』(2018年)などがあります。

世界中で問題となっている「認知症」を題材にした本作では、認知症のリアルが描かれていることで話題となりました。特に注目を集めているのが、物語の進み方。本作はなんと、認知症になったアンソニーの視点で物語が進んでいくのです。 そのため何が真実であるのか視聴者にも全く分からず、先の読めない展開にハラハラしてしまう場面も。認知症になったら世界はこのように見えているのか、と考えさせられるだけでなく、少しばかり恐怖も感じてしまうような物語となっています。 普通の映画であれば認知症患者を抱える患者の家族の苦悩が1番共感できる点ですが、本作では認知症を抱える患者自身の苦悩も感じられるストーリー展開が見どころの1つとなっています。

30ヶ国以上で上演された舞台が映画化された本作は、第93回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされました。作品賞や助演女優賞などにもノミネートされましたが、最終的には主演男優賞と脚色賞を受賞しています。 認知症に苦しむ81歳の老人を演じたアンソニー・ホプキンスの演技は圧巻で、そのリアリティ溢れる演技に思わず魅入ってしまいます。アンソニー・ホプキンス自身も83歳ですが現役の俳優として活躍しており、彼の俳優としての演技力の高さにただ圧倒されてしまいます。 なんと彼がアカデミー賞の主演男優賞を受賞したのは1991年の映画『羊たちの沈黙』についで2回目。彼の本作での熱演は、1度見ると目に焼き付いて離れません。

本記事では、アカデミー賞でも話題になった映画『ファーザー』のあらすじや無料で視聴できる動画配信サービスなどについて説明しました。認知症が題材になっている本作は、見ると考えさせられるような内容となっています。