2022年12月31日更新

ドラマ『最愛』全話あらすじをネタバレありで解説!真犯人や協力者の正体が悲しすぎる

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ドラマ『最愛』

毎週金曜よる10時に放送された吉高由里子主演の『最愛』。本作はドラマ『リバース』(2017年)のプロデューサーを務めた新井順子、演出の塚原あゆ子がタッグを組み、その他のスタッフも再集結を果たしました!脚本は奥寺佐渡子と清水友佳子オリジナルの注目ドラマです。 この記事では、そんな豪華製作陣で話題を集めた本作のあらすじやネタバレを紹介していきます。

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ドラマ『最愛』のあらすじ・作品情報

放送局 TBS系列
放送期間 2021年10月15日~12月17日
キャスト 吉高由里子 , 松下洸平 , 井浦新 , 高橋文哉 ほか
主題歌 宇多田ヒカル「君に夢中」
公式 SNS Instagram:@saiai_tbs Twitter:@saiai_tbs

ことの始まりは2006年の失踪事件。当時まだ学生だった真田梨央(吉高由里子)は、現場となったのどかな田舎町で青春時代を過ごしていました。 いつも笑顔を絶やさない彼女は、父親が寮夫を務める大学陸上部の寮の看板娘でした。大学卒業後は夢を叶えるために上京し、都内の大学の薬学部へ。 そして事件から15年後、実業家として名を馳せていた彼女の前にその関係者が現れたことから、封印されていた記憶が解かれ……。 主軸になるのは連続殺人事件の重要参考人である梨央彼女の初恋相手で真相を追う刑事あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士です。 3人は“最愛のもの”のため何を思い、どんな行動を起こし、その先に何が起こるのでしょうか?

第1話:15年ぶりの再会……初恋相手が殺人事件の重要参考人に?

真田梨央は、真田ウェルネスの社長であり、国内外で広く名を知られたやり手の実業家。彼女は2021年のある日、とある殺人事件の重要参考人となってしまい、警察による捜査を受けることになります。 そして彼女のもとにやってきたのは、警視庁刑事部捜査一課の宮崎大輝。実は彼は、かつて彼女が想いを寄せた初恋相手で……。

時はさかのぼって2006年。岐阜県の田舎町に住む高校3年生だった梨央は、白山大学陸上部男子寮の寮夫である父と、年の離れた弟・優とともに、ありふれてはいるものの、にぎやかで平和な毎日を過ごしています。 彼女は陸上部に所属する大輝と両想いで、付き合ってはいないもののほぼ公認の仲。大輝は、梨央が東京での大学推薦入試を終えたらすぐに、自分の想いを伝えようと考えていました。 しかしある日の夜、梨央がひとりで留守番をしていた寮で、とある事件が起こってしまいます。さらにそのすぐ後、父親が亡くなり、梨央は絶望のどん底に落ちることに。そんな中、村の青年・渡辺康介が行方不明になるという事件も起き、村は一時騒然となりました。 その後、梨央は弟のこともあって一時は諦めようとしたものの、周りの後押しのおかげで東京に行くことになります。引っ越し当日、彼女を迎えに来たのは、離婚して東京で暮らしている母親・真田梓の会社で働く加瀬賢一郎。 彼女は、車で大会の様子をラジオで聞きながら、大好きだった大輝に別れを告げずに懐かしい故郷を去っていきました。 そして2021年。渡辺康介の父親・渡辺昭が遺体で発見されるという事件が発生し、刑事になった大輝は捜査の過程で梨央との再会を果たします。しかし15年ぶりに目にした彼女は、まるで別人のようになってしまっていたのです。

第2話:いきなり急展開!かつての梨央が知った衝撃的な事実とは?

梨央(吉高由里子)は任意同行を求められ、大輝(松下洸平)たちによる取り調べを受けます。彼女は、遺体として発見された渡辺昭(酒向芳)について聞かれるものの、知らぬ存ぜぬの態度を崩しません。何を聞かれてもはぐらかす彼女の態度に、警察もどうしたものか悩まされることになります。 一方、加瀬(井浦新)は真田ウェルネスの専務・後藤(及川光博)から一連の騒動について追及され、梨央のことを心配。彼女に対し、警察が来たときには必ず弁護士である自分を通すということを約束させます。そんな中、大輝は今回の殺人事件と“15年前の事件”の関連について調査を進めることに……。

時は再び14年前――2007年にさかのぼります。真田家にやってきたばかりの梨央は、今までとは全く違う環境に戸惑ったり、粗暴で自分勝手な兄・(奥野瑛太)に冷たい態度をとられたりと、順調とはいえない新生活を送っていました。 さらにそんなとき、白山大学陸上部で麻薬事件が発生。世間体を気にした兄に脅され、母にも諭されたため、彼女は弟の優(柊木優太)と気軽に連絡をとることもできなくなってしまいます。 しばらく経ち、ようやく実家に帰省することができた梨央。彼女は優から、以前無くしたと言っていた彼の携帯電話を渡されました。彼が言うには、なかに怖いものが映っているようだから、自分の代わりに観てほしいとのこと。中身を確認した梨央は、衝撃的な映像を目にすることになります。 なんとそこには、薬で眠らせた梨央を襲おうとした康介(朝井大智)を、優が誤って刺してしまった一部始終が映っていました。優は病気のせいかショックのせいか、自分が何をしたのか覚えていません。すべてを知った梨央は、動画を消し、優を永遠に守り抜くことを誓います。 しかしその5年後、優はどこかへ姿を消してしまったのです。 そして2021年。大輝は梨央のもとへ行き、“友達として”話を聞かせてほしいとお願いします。「秘密は守る」という彼の言葉を聞いた梨央は……。

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第3話:梨央は大輝に何を語るのか……さらなるトラブルも発生?

大輝(松下洸平)から話を聞かせてほしいと頼まれた梨央(吉高由里子)は、彼を連れて行きつけのもんじゃ焼き屋へと向かうことに。2人でしばし思い出話をした後、梨央は事件についてきちんと話し始めます。 彼女が告白したのは、昔大輝にもらったお守りは失くしてしまったということと、昭とは1度芝池公園で会ったが話をしただけということ。彼女は大輝の目をしっかりと見て、真剣な顔で自分は殺していないと告げるのでした。 その後、大輝は署に戻り、梨央の言っていることに矛盾がないことを確認します。彼と組んでいる刑事・桑田(佐久間由衣)も彼女が犯人でないと推理するものの、どうにも大輝のようすが気になって仕方がありません。

そんな中、真田ウェルネスに脅迫メールが届き、後藤(及川光博)は間近に迫った事業説明会を中止するよう言ってきます。しかし、梨央は彼の言葉に耳を貸さず、当初の予定通り説明会を始めることに。 彼女は説明会を無事終え新薬の承認を成功させることで、15歳のときに彼女の前から姿を消した優が戻ってくるのではないかと考えていました。彼は月に1度連絡をとってくるだけで、失踪以来彼女の前に姿を現したことはありません。 そしてついに始まった説明会にて。警備員に変装して会場に紛れ込んでいた男・森下貴史(谷田部)が、控室にいた梨央にナイフを突きつけます。元社長である彼は、真田ウェルネスに研究員を引き抜かれたことが原因で自分の会社がつぶれたと思い込んでいました。そのため彼は今回の騒動を引き起こしたのです。 森下の件は、まったくの逆恨み。しかし、暴走した彼が記者たちの前であることないこと騒ぎ立てたせいで、真田ウェルネスの評判は地に落ちてしまい……。

第4話:梨央、社長辞任の危機?!ついに明かされる情報屋の正体

真田ウェルネスにまつわる噂について書き立てた記事のゲラが出回ったせいで、梨央(吉高由里子)の社内での立場はますます危うくなります。さらに、後藤(及川光博)はそんな彼女に対し、もし何かがあれば責任を取るようにと冷たい言葉を投げかけたのです。 一方、大輝(松下洸平)と桑田(佐久間由衣)は、昭(酒向芳)に500万を渡した青年――梨央の周辺をうろついている情報屋――の足取りを追うため、再び真田ウェルネスを訪問。しかし、梨央も加瀬(井浦新)もその青年に心当たりはないと答えました。 そんな中、真田ウェルネスの新薬を中傷するネットニュースが出回り、治験にまで悪影響が。社員たちも今の状況に不安を抱きはじめます。こうして社内が騒然とする中、梨央は役員会に出席することに……。

役員会当日、梨央は後藤と義兄の政信から、一連の騒動について責め立てられます。梨央が情熱を注いでいる創薬事業は、現段階で収益がゼロだというだけでなく、事件や騒動の影響で治験の実施が危うく、今後どうなるかすら定かではないと。 しかしそんな折、治験コーディネーターから、治験を1度は中断しようとしていた女性がやはり治験に参加したいと言ってきたという連絡が入ります。梨央の創薬への行動を通して見せてきた熱意は、たとえ危機的状況にあっても、伝わる人には伝わっていたのです。 梨央は1年以内に結果を出すと約束し、梓(薬師丸ひろ子)がOKを出したため、後藤たちもしぶしぶ認めざるをえなくなります。 一方、ついに例の情報屋・生田誠の居場所にたどりついた大輝たち。大輝は追跡の末に相手を逃がしてしまいますが、なんとそこに誠から非通知で電話がかかってきます。彼は、自分が借りているマンスリーマンションにあるPCの中に、とあるファイルがあると告げ、大輝のことを「大ちゃん」と呼ぶのでした。 なんと情報屋の正体は、梨央の弟である優だったのです。 ファイルのなかにあった動画には、梨央以外の何者かが昭の首を絞めている場面が映っています。同じ頃、梨央にも優の手によって同じファイルが送られていました。その後、待ち合わせ場所を指定された梨央は、そこでようやく優との再会を果たします。 そして彼は梨央に対し、昭を殺したのは自分だと告白するのです。

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第5話:姉弟がようやく再会!彼らの行く末は一体……?

優(高橋文哉)の衝撃の告白に対し、それ以上何も話さないでと答えた梨央。2人は加瀬(井浦新)が協力したおかげで、ホテルの部屋で落ち合い、ゆっくりと話をすることになりました。ずっと会いたかったと言う梨央に対し、優はこれまで自分がどう生きてきたかを話し始めます。 彼は東京にやってきてから、真田家の人間とは馴染めず、学校でもうまくいかず、自分が周りとは違うと感じるようになっていました。そして昔のことを覚えておきたいという考えから、携帯電話の削除されたデータを復元してしまったのです。 データを復元したことで彼は自分の罪を知り、姉に迷惑をかけたくないと考えました。そして姉の前から立ち去り、梓(薬師丸ひろ子)と加瀬に協力してもらいつつ山梨で暮らしていたのです。

何かと敵が多い梨央を心配して、彼女を守るために後藤(及川光博)に近づいたという優。しかし彼は、警察に追われ始めたことからもはや今の生活を続けることは無理だと判断しました。そして自首する前に、梨央にひと目会いたかったのだと言います。 さらに優は、自分のなかに殺人の記憶はないけれど、それを証明する記録が残っていると告げます。優の話を聞き終わった梨央は、彼と一緒に白川に帰ることに。そして大輝(松下洸平)たち警察が、彼らの後を追います。 梨央は優に遠くへ行ってほしいと考えていましたが、彼はもう何からも逃げる気はありません。やがて姉弟は、父親の達雄(光石研)が日記をつけるため使っていたノートパソコンを発見します。そこには、とある動画のデータが入っていました。 2人が動画を再生し始めたところに、大輝たちがやってきます。流れっぱなしの動画のなかで達雄は、渡辺康介(朝井大智)を殺したのは自分だと告白。彼は子どもたちを守りたい一心で、すべての罪を自分がかぶろうとしていたのです。 そんな父親の言葉を否定する優を、大輝が連れていこうとします。梨央は最愛の弟が行ってしまわないよう引き止めますが、優はみずから警察に捕まることを選びました。 その後、昭が殺害された公園にいた加瀬のスマホに、梨央から「助けて」というメッセージが届きます。すると彼は「了解。」とつぶやくのでした。

第6話:優はほんとうに殺人者なのか?新たに明かされる事実

警察に連行された優(高橋文哉)と面会する加瀬(井浦新)。ほんとうに君がやったのかと問いかける加瀬に対し、優はすべてが動画に残っているといってイヤホン型カメラのデータを手渡します。 一方、梨央(吉高由里子)はなんとか気丈に振舞おうとするも、動揺を隠せません。そんな彼女を心配して、大輝(松下洸平)が電話をかけたり、加瀬が様子を見に部屋にきたりします。 加瀬は、梨央を励まし彼女が眠るのを見届けた後、優を救うため早速行動を開始。彼は手始めに、優から渡された動画の解析を依頼することにしました。

その後の動画の解析結果により、優が昭を落としてしまったのは公園の東側の池だということが明らかに。男性の遺体が見つかったのは西側の池で、さらに東側の池とはつながっていません。つまり、優が殺したとするといろいろと矛盾点が出てくるのです。 加瀬は大輝に会い、動画の件を告げたうえで優の病歴について書かれた資料を渡し、きちんと考慮したうえで捜査してくれるようお願いします。山尾(津田健次郎)は大輝の進言に耳を貸そうとしませんが、そこに新たな目撃者情報が入ってくるのでした。 目撃者によれば、事件の夜、東側の池からずぶ濡れの男が出てきて歩いていたとのこと。男が「康介」と叫んでいたという証言から、実は池に落ちた後、昭は死んでおらず生きていたことが発覚します。つまり、優は殺人に手を染めていなかったのです。 その後加瀬の活躍もあり、優は不起訴で無事釈放されることになります。梨央は加瀬から、今回の1件で大輝の立場が悪くなりつつあることを聞き、申し訳ない気持ちに。その夜、大輝にもう会わないようにすると告げ、彼の制止にもかまわず立ち去ってしまいます。 優と一緒に暮らすことになった梨央は、とても幸せそうです。加瀬も一緒に3人でもんじゃ焼き屋に行き、久しぶりに平和で穏やかなときを過ごしました。しかし、家に到着した梨央と優の前に、突如として橘しおり(田中みな実)が現れます。実は彼女は、15年前の事件の関係者のひとりで……。

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第7話:梨央を追うしおり……そしてさらなる事件が発生?!

梨央(吉高由里子)のもとにやってきて、真田グループの不正について教えてほしいと言うしおり(田中みな実)。 もちろん梨央は相手の言うことを真に受けず、何を言っているかわからないと答えて立ち去ろうとします。そんな彼女の態度に対し、しおりは「私のこと、覚えてませんか」と寂しげな表情をみせました。 優(高橋文哉)は、昭(酒向芳)の死に関与していないと認められただけでなく、康介(朝井大智)殺害の件でも立件されないことが決定。彼は自分の犯した罪を悔いるあまり、自分には人並みに生きる資格はないと考えていましたが、加瀬(井浦新)の励ましのおかげで新薬の治験を受けることを決意します。

前向きに生きるようになった優の新たな夢は、加瀬のような弁護士になることです。それを聞いた梨央は大喜びし、幼い頃によくそうしたように優を思いっきり撫でまわすのでした。 一方、大輝(松下洸平)は白川での行動が問題となり、所轄に異動させられることに。その件について上に報告した張本人である桑田(佐久間由衣)は、まさか異動までさせられるとは思わなかったと謝罪しますが、大輝はそんな彼女に対し気にしないよう優しい言葉をかけます。 その後話題を変えるため、寸前まで調べていたしおりについて尋ねた大輝は、彼女が真田グループの老人ホームにまで足を運び何かを調べていることを知ります。 しおりは徹底的な調査の末、真田グループがペーパーカンパニーを使って寄付金詐欺をしているという事実にたどり着きました。その後、東央出版社の男まで出てきて、彼に嵌められた後藤(及川光博)は大ピンチに陥ることになります。 そんな中、優の取り計らいにより、梨央と大輝は再び顔を合わせました。はじめはお互いを拒絶していましたが、優の必死の説得のおかげで昔のような関係を取り戻します。 途中、2人きりになり距離が近付く瞬間もあったものの、男女の仲というよりは懐かしい友人同士のような雰囲気に。3人で揃って優が作った牛丼を食べ、楽しいひと時を過ごすのでした。 その後、梨央は大輝と話すうち、しおりと自分が過去、合宿のときにちょっとしたやり取りをしていたということを思い出します。 後日、そのことを告げた梨央に対し、しおりは過去の事件のせいで自分の人生が一変してしまったこと、そんな自分と比べて梨央が成功しているなんて世の中は不平等だと思っていることを告白。 やりとりの中、康介と昭親子について「殺されたってしかたない」と吐き捨てるしおりを見て、梨央はあなたがやったのかと問いかけます。しかし、しおりはその質問に答えず、意味深な表情を浮かべるだけでした。 更に後日しおりは、ビルから転落して死亡。自殺か他殺かはまだ分かっていないとのことですが……。

第8話:姿を消した後藤……しおり殺害の犯人は一体?

秘書からしおり(田中みな実)が亡くなったことを聞いた梨央(吉高由里子)。しおりが死の直前、梨央と会っていたことから、再び警察が事情を聞きにやってくることに。その後、出社した梨央は、そこではじめて後藤(及川光博)が会社の金を不正利用していたという事実を知ります。 梓(薬師丸ひろ子)は後藤がやったことを知っていて、あまり動揺していないようす。梨央に対しても、社長らしく堂々としているよう言います。しかし、何か知っていれば教えてほしいと言う梨央を苛立たしげにさえぎるなど、らしくない態度もみせるのでした。 そんな中、大輝(松下洸平)が母から送ってもらったどぶろくを持って梨央の部屋にやってきます。渡すだけ渡して帰ろうとする大輝に対し、一緒に飲もうと声をかける梨央。2人きりで飲むうち会話も弾み、なごやかな雰囲気が流れます。

楽しい時間のあと、梨央が大輝を駅まで送る道すがら、大輝は「これからのこと」を2人で考えようと提案。梨央もそれに同意しますが、事件解決と薬の完成が先だという話になります。彼らは先のことを考えたいのはお互いしかいないということを確かめ合い、仲良く手をつないで夜道を歩くのでした。 後日、梨央と加瀬は、梓から後藤が別荘にいるかもしれないということを聞き、早速現地に向かうことに。2人は夜、暗闇の中で何かをしている後藤を発見し、2人の姿を見て逃走する彼のことを追いかけます。 どうにかして後藤に追いついた加瀬は、会社に戻ってきて梓ときちんと話をするよう提案。しかし、一緒に帰りましょうと手を差しのべる加瀬をひとり残し、後藤は走り去ってしまいます。 一方、梨央は別荘に約10億もの大金が隠されているのを発見。ことの重大さにショックを受けた彼女は、公式に発表する必要があるのではないかと考えますが、加瀬は薬のことを考えるよう彼女をたしなめました。 その後、帰宅した梨央は、優(高橋文哉)からまた記憶が飛んだということを聞かされます。何があったのか聞く梨央に対し、わからないと答える優。梨央はそんな彼を、もうすぐ治験が始まるといって励ますのでした。 優のバイト先であるレストランにやってきた大輝。彼は優からボールペンを借りたとき、それが昭(酒向芳)の殺害現場に残されていた遺留品と同じものであることに気づきます。優から話を聞くと、ペンは梨央のものだとのこと。 その件で大輝から電話をかけられた梨央は、梓にペンについてたずねます。すると彼女の口からは、ペンは記念品として特注で作ったもので、世界に5本しか存在しないという答えが。さらにその持ち主は、梓と梨央、梨央の兄である政信(奥野瑛太)、後藤、そしてなんと加瀬だそうで……。

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第9話:ついに解き明かされる…!? 全ての鍵を握るのは誰だ…!?

世界に5本しかない特注品のペンの持ち主が、自分、母親の梓(薬師丸ひろ子)、兄である政信(奥野瑛太)、後藤(及川光博)、そして加瀬(井浦新)だということを聞かされた梨央(吉高由里子)。彼女が梓の発言に動揺していると、そこに加瀬がやってきて話に加わります。 梨央が加瀬にペンを持っているかとたずねると、彼はしばらく探した後でカバンの奥底から取り出してみせます。一方、梓はペンをどこかへ失くしたらしく、それを聞いた梨央は彼女に対して疑念を持つように。 そんな中、政信が社長を務める「真田ビジネスサービス」の記念パーティーが開かれ、梨央や梓、加瀬も参加します。しかし、政信が代表として挨拶をしているちょうどそのとき、梨央のもとに『週刊討論』の記者がやってきて、真田ウェルネスの寄付金詐欺についての記事が出ると予告をするのでした。 翌日。予告通りの記事が掲載された『週刊討論』が発売されてしまいました。世間は真田ウェルネスをここぞとばかりに叩きはじめ、梨央と殺人事件を絡めた根も葉もない噂までもが飛び交います。

その後、警察の調べによって、現在ペンを持っておらず昭(酒向芳)としおり(田中みな実)が殺された日にアリバイがないのは、梓だけということが明らかに。さらに大輝は仕事中、なぜか藤井(岡山天音)が梓と会っているところを目撃し、不信感を抱きます。 加瀬の活躍により『週刊討論』の記事を差し止めることはできたものの、真田ウェルネスの件はテレビでも話題になり、梨央はマスコミからところかまわず追いかけられるようになってしまいました。 すると梓が梨央や後藤に何も報告することなく記者会見を開き、寄付金詐欺の責任はすべて自分にあると発表します。彼女は加瀬に梨央たちのことを託すと、詐欺の件で取り調べを受けるために警察に出頭するのでした。 梓が責任を負ったことにショックを受けた後藤は、自分が警察に行くと言って会社を飛び出そうとします。梨央がそんな彼を止めようとすると、2人は揉み合いになり、はずみで後藤が階段から転落。血まみれの後藤が病院に運ばれていく中、梨央も梓の件で警察に話しに行くことになりました。 一方、大輝は藤井と会い、なぜ梓と会っていたのか聞こうとします。すると藤井は逆に、「15年前、事件の現場におりましたよね」と問いかけてきて……?!

第10話:ついにすべての真相が明らかに……?!涙の結末

15年前の事件について、達雄とともに遺体を遺棄した「協力者」が大輝(松下洸平)なのではないかと疑っているという藤井(岡山天音)。そこに陸上部の元マネージャーである青木もやってきて、事件の夜のことを語り始めます。なんと彼女は当時、達雄が誰かと話しているのを耳にしたと言うのです。 大輝は疑いの目を向けてくる藤井に対し、自分は結婚式のために大阪に行っていたとはっきり答えます。さらに青木が事件当夜、厨房に落ちていた瓶を拾ったと明かすと、そこから指紋がとれるのではないかと捜査に積極的な姿勢をみせます。つまり大輝も事件を解決したいと心から思っていたのです。

一方、梨央(吉高由里子)は会社の価値を守るため、真田家の人間が経営から離れることが最善なのではないかと考え始めます。彼女から話を聞いた政信(奥野瑛太)も賛成し、真田グループは新たな社長が引っ張っていくことになるのでした。 その後、青木が拾った瓶からははっきりとした指紋が出ず、15年前の事件に共犯者がいるという線は消えてしまいます。しおり(田中みな実)は自殺として処理され、昭(酒向芳)の事件については未解決のまま、時が流れることに。 しかし2022年冬。桑田(佐久間由衣)の協力もあり捜査一課に戻った大輝は、ひょんなことからしおりの死亡時刻が間違っていたという事実にたどりつきます。そして正しい死亡時刻に唯一アリバイを持っていないのが、加瀬(井浦新)であることが明らかに……。 その頃、梨央は新薬承認という知らせを受け取っていました。待ちに待った嬉しいニュースに、社員たちと一緒になって大喜びする梨央。 そんな中、梨央のためにショッピングモールでプレゼントを選んでいる加瀬のもとに、大輝から電話がかかってきます。これまでの3つの事件についてたずねる大輝に対し、自分の関与を否定する加瀬。 しかし回想シーンでは、15年前の「協力者」も、昭殺人の犯人も、しおりが転落死するきっかけを作ってしまったのも、すべて彼だったことが明かされます。そしてそのどれもが、梨央と彼女の大切なものを守るためにしたことだったのです。 なぜ一線を越えたのかと問う大輝に対し、加瀬は多くを語らず、梨央と優のことを彼に託して姿をくらましてしまうのでした。 それから時が経ち、梨央と大輝の2人が達雄のお墓参りに来ています。梨央は何も聞かされずとも、加瀬のことについてなんとなく察していました。しかし大輝はあくまで、真実を隠し通そうとします。 そして2人は、仲良く手をつないで帰り道を歩いていくのでした。

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【過去の犯人考察まとめ】

ここからは、『最愛』放送期間中の犯人予想の考察を紹介します。すでに物語は完結していますが、リアルタイムでは以下のような考察がなされていました! ★考察①:15年前の事件の犯人考察 ★考察②:渡辺昭殺害事件の犯人考察 ★考察③:橘しおり殺害事件の犯人考察 ★考察④:ポスターの意味とは? ★考察⑤:それぞれの「最愛」とは?

【考察①】15年前の事件の犯人は?

犯人は梨央の弟の優?

第6話時点で出ている情報からして、15年前の事件の犯人は梨央の弟・優である可能性が高いといえるでしょう。 まだ幼かった優は、姉が康介に乱暴されそうになっているのを目撃し、大切な人を守るため思わず相手を刺してしまいました。 単に怪我をさせただけという可能性もあったものの、現場を目撃した父・達雄の反応やその後の行動――殺人の罪を着ようとしたことからも、優が康介を殺した犯人なのではないかと予測できます。 優はこの事件がきっかけで姉のもとを離れ、罪に苦しみながら生きることに。もちろん殺人は許されることではありませんが、康介が「外道」と称されるタイプの人間であるだけに、なんだかやるせない気持ちになってしまいます。

15年前の事件の協力者は大輝?左利きの人物の正体を考察

第5話で、康介の遺体を遺棄したのが達雄であることが明らかになりました。しかし、作中で桑田も疑問視しているように、彼1人で康介を運ぶのは難しいのではないかと考えられます。 視聴者のあいだでは、第5話に出てきた15年前の回想シーンについて、優と達雄、梨央以外の第3者の影が映っていると話題に。さらに寮の裏口の南京錠を左手でかけている人物がいることから、協力者は左利きの人物だという考察もなされています。 ちなみに、現在作品中で左利きだと判明しているのは、梨央と大輝のみ。ここにきて大輝=協力者説が浮上して、作品ファンのあいだでは動揺が広がっています。 第9話のラストで、15年前に康介が殺害された日、実は大輝が現場にいたのではないかということが示唆されました。あくまで藤井が質問しただけであり、大輝はまだ肯定も否定もしていないとはいえ、これはほぼ事実だといっていいでしょう。 これまで、康介殺害の日には姉の結婚式で寮にいなかったとされていた大輝。しかし台風だったことにより、交通機関が止まったか結婚式自体が中止になったかして、引き返してきていたようです。 この新事実を踏まえると、康介の遺体を運ぶ手伝いをした「協力者」が大輝である可能性が高くなってきました。しかも、まだ幼く非力だったはずの優が本当に康介を殺せたか?などと疑い始めると、大輝こそが康介にとどめを刺した真犯人なのではないかとすら思えてきます。 残り1話、すべての真実が明らかになるのが楽しみであり、恐ろしくもありますね。

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【考察②】渡辺昭殺害の犯人は?

梨央の弟・優は犯人ではなかった

第4話の終盤で、第1話から登場している情報屋の正体が優であることが判明しました。彼は自身のイヤホン型カメラに、渡辺昭を池に突き落とした場面が映っているのを見て、自分が彼を殺したのだと思いこみます。 優は興奮すると記憶を失うという病気に悩まされていたため、身に覚えがなくとも記録のほうを信じることにしたのです。 しかし第6話で、遺体の発見場所と優が昭と争った場所が異なることが発覚。さらに目撃者の証言から、優が突き落とした直後、実は昭が生きていたことが明らかになります。 これにより、優は昭を殺していなかったということがはっきりとしました。この件は警察もしっかりと捜査しているので、優が真犯人である可能性は消えたといってもいいはずです。 そうなると気になるのが、昭を殺した真犯人は誰なのかということ。ファンのあいだではすでに、さまざまな考察が繰り広げられています!

真犯人候補①:橘しおり

第6話では、真田グループについて嗅ぎまわっているフリーライター・橘しおりの正体が、かつて法都大の陸上部マネージャーを務めていた松村栞だということが明かされました。 さらに大輝と藤井の会話から、彼女は渡辺康介が起こした暴行事件の被害者だったことも発覚。これまでにも大学を1年間休学していたことについて触れられていましたが、おそらくこのときのショックから立ち直るためのものだったのでしょう。 第7話でしおりは昭と康介について、「親も息子も殺されたって仕方ない」と発言しています。さらに、あなたがやったのかと尋ねる梨央に対し、何も答えなかったものの意味深な表情を見せました。 その後、しおりがあまりにもタイミングよく殺されてしまったため、視聴者のなかには彼女が昭殺人の犯人なのではという推測も。 しかし、これでしおりが犯人だったというのは直球すぎるような印象を受けます。伏線が多いと評判の『最愛』だからこそ、彼女が怪しいのはミスリードで、別の人物が真犯人だという可能性も高そうですが……。

真犯人候補②:加瀬賢一郎

真犯人候補として挙がっている人物の1人が、「真田家の番犬」とも呼ばれる加瀬賢一郎。彼は梨央のことをとても大切に思っていて、その想いは完全に社長と顧問弁護士という枠を超えています。理由は不明ですが、彼が梨央を守るためなんでもする覚悟であることはこれまでの行動からも明らかです。 さらに、左利きの人物が怪しいことはすでに述べた通りですが、加瀬は普段右利きでありながら、たまに左利きなのではないかと思わせる素振りをみせます。具体的な例を挙げると、携帯を今も昔も左手で操作していたり、梨央をナイフから守るとき左手を使ったりしているのです。 そう考えると、15年前の事件も含め、一連の事件の犯人が加瀬だったという説も否定しきれません。いかにもいい人に見えるからこそ、この先どんでん返しがありそうで怖いですね。

真犯人候補③:陸上部員たち

15年前、陸上部員と康介たちが大麻パーティーをしていた場面で、謎の左利きの男が登場していることも気になるところです。この男は顔どころか後頭部すら出ておらず、それゆえに犯人候補として存在が挙がっています。 そして、謎の男の正体として予想されているのが、元陸上部員で現在は富山県警の刑事である藤井。彼は大輝と頻繁に連絡をとっていたり、過去のシーンで不審な言動があったりと、何かと怪しい人物でもあります。 ちなみに彼は右利きのようですが、回想では左手で掃除をしていたシーンも。普段右手を使っているのはミスリードかもしれません。 もし謎の男が藤井だとすると、大麻に手を出していたことがバレるのを恐れて犯行に及んだのではないでしょうか。だとすれば康介にとどめを刺したのも、康介の父・昭を殺したのも彼だというのは、十分にありえる可能性です。

「世界に5本しか存在しないペン」が鍵に?

第8話では、昭が殺された現場に落ちていたペンが真田ウェルネスの特注品であり、世界に5本しか存在しないという新事実が明かされました。つまり、このペンの持ち主である5人が昭殺害の容疑者であるということです。 梓によると、ペンを持っているのは彼女本人、梨央、政信、後藤、そして加瀬。ここにきて、加瀬=真犯人説を強めるような材料がさらに出てきてしまいました。 しかし、梓は梓で、死体遺棄をした達雄の気持ちがわかるだとか、自分も同じことをしたと思うだとか、なかなか意味深な発言をしています。これを踏まえると、もしかしたら梓が黒幕である可能性もあるのかもしれません……。 いずれにせよ、ペンの情報を判断材料とする限り、昭を殺した可能性のある容疑者は全員梨央の身内に絞られたという結果に。この先、しんどい展開が続きそうで心配になってしまいます。

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【考察③】橘しおり殺害の犯人は?

真犯人候補①:後藤信介

ストレートに考えれば、しおり殺害の犯人として真っ先に挙げられるのが真田ウェルネスの専務である後藤です。しおりは、後藤が長年裏金を動かしていたことを知っていて、真田ウェルネスについてもしつこく嗅ぎまわっていました。つまり、後藤はしおりに弱みを握られていたということになります。 死の直前、後藤はしおりに追い詰められ大ピンチに陥っていました。かなり取り乱していて、口封じのために彼女を殺しかねない状態でもあったのです。実際、しおりの死後には彼女のものと思しきパソコンを破壊していました。 しかし、後藤の行いについてはしおりだけでなく、すでに東央出版社の人間も知っていて、後藤もそのことを十分承知しているはず。そのため、わざわざ彼女ひとりを黙らせるために、彼が自身の手を汚すだろうかという疑問も出てきます。

真犯人候補②:加瀬賢一郎

後藤が犯人でないとすると、次に怪しい人物として挙げられるのが加瀬。彼はこれまで作中でみせてきた通り、梨央のためならなんでもする、ある意味手段を選ばないようなところがあります。 そんな加瀬が後藤の不正について、そしてしおりがその不正を調べまわっていることについて知ったとしたら、どうなるでしょうか。 不正が世に発表されると、梨央の悲願である新薬承認が叶えられない可能性も出てきます。それは誰よりも梨央を守りたい加瀬にとっては、なんとしても避けたい事態のはず。しおりを殺し、さらに疑惑の目を後藤に向けさせることも彼にならできそうです。

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【考察④】ドラマのポスターは何を表している?

最愛 Paravi

本編だけでなく、ドラマのポスターにも今後の展開に関するヒントが含まれているのではないかという意見も多く見られます。実際、ポスター撮影の際には手の動きを逐一指示する振付師が立ち会ったとのことで、各登場人物のポーズに何らかの意味がこめられていることは確かです。 ポーズは、人によって口元を隠していたり、目を一部分覆っていたり、耳を塞いでいるようだったりと、実にさまざま。 単純に考えれば、口を隠す=何か言いたくないことがある目や耳を覆う=真実を知らない、あるいは知らないふりをしたいといった風にとれます。となると、大輝も加瀬も口を隠すグループに入っているので、何か秘密を抱えているのかもしれません。 「真相は、愛で消える。」というキャッチコピーもなかなか意味深です。現段階では、達雄や梨央が家族を守るために嘘をついたことが連想されますが、ほかにも愛ゆえに真実を消そうとしている人物がいるのではないでしょうか。

【考察⑤】それぞれの「最愛」とは?

本作でスポットが当てられているのは、梨央、大輝、加瀬の3人。物語の“現在”にあたる2021年時点では、大輝と加瀬がそれぞれ梨央を“最愛”と思っていることが察せられます。 過去両想いだったこと、「これからのこと」を2人で考えていることから、加瀬より大輝と結ばれる可能性が高いでしょう。しかし最終回目前になって、藤井に15年前の事件現場にいたのかと聞かれていることから、協力者説が事実になる予感も。梨央と大輝の行く末に目が離せません。 また、“最愛”という言葉は恋愛関係に限定されたものではないはず。そう考えると、梨央の“最愛”とは、弟の優に向けた感情だと解釈することもできるのではないでしょうか。恋の三角関係にとどまらず、姉弟の行く末にもぜひ注目してほしいところです。

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【登場人物とキャスト一覧】

真田梨央役/吉高由里子

真田梨央は母親が真田ホールディングスの代表で、自身も30歳の時にその関連会社「真田ウェルネス」の代表取締役に就任。実業家として「世界を変える30代の社長」に選出されましたが、15年前の失踪事件から続く一連の事件の重要参考人でもあります。 主演を務める吉高由里子は、『ラブシャッフル』(2009年)以来の金曜ドラマ枠への出演です。 近年は『東京タラレバ娘』(2017年)以降、4年連続で連ドラの主演を務め、特に『わたし、定時で帰ります。』(2019年)は大きな話題に! オリジナル作品の生みの苦しみを実感し、「全員が同じ方向に進んで作品を作っていくという作業は本当に大変な事ですが、皆がオリジナル作品に挑んで良かったと思えるようなゴールになればうれしいです」とコメントしました。

刑事・宮崎大輝役/松下洸平

梨央がかつて“心を通わせた最愛の人”であり、叶わない恋の相手となる刑事・宮崎大輝は、真田梨央を追う役どころです。 オファーを受けて松下洸平は、「びっくりしました。こんな大役を頂けるなんて思っていなかったので、すごく驚いたのと同時に嬉しかったですし、ちょっと一瞬時が止まりましたね」とコメント。また、今回演じる宮崎大輝が陸上をしている役で、「最近すきあらば走っています」とも話しています。 そんな刑事役を演じるのは、俳優の松下洸平。ペインティング・シンガーソングライターの「洸平」としてデビューし、ミュージカルの舞台を経験して芝居を志した経歴の持ち主です。 2012年に『もう誘拐なんてしない』でテレビドラマ初出演後は、『トクボウ 警察庁特殊防犯課』(2014年)など数多くのドラマに出演してきました。 2019〜2020年に放送されたNHK連続テレビ小説『スカーレット』の八郎役で知名度をあげ、ドラマ『MIU404』(2020年)の第2話で見せた高い演技力で注目を集めました。

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弁護士・加瀬賢一郎役/井浦新

弁護士の加瀬賢一郎は、“何があっても梨央を守る”役どころ。梨央の会社の法務部に所属する弁護士で、どんな手を使っても彼女を守ろうとします。 井浦新は台本を読んだ印象を、「ここまで人物を掘り下げていくのか、この後どうなっていくんだろう?っていうのがだいぶ個性的なサスペンスになっているなと思いました」とコメントしています。 その弁護士・加瀬賢一郎役を演じるのは、俳優の井浦新です。スカウトされて芸能界に入りモデルとして活躍しおり、1999年に是枝裕和監督の映画『ワンダフルライフ』主演で俳優デビュー。2000年の映画『ピンポン』の月本誠/スマイル役で注目を浴びました。 映画『蛇にピアス』(2008年)では吉高由里子と共演しています。そして2012年のドラマ『リッチマン、プアウーマン』でさらに知名度と人気をあげ、『アンナチュラル』(2018年)での好演も話題になりました。

『Nのために』など大ヒット作を排出した制作陣が再集結

プロデュース:新井順子&演出:塚原あゆ子

『リバース』Paravi

『最愛』は先述のとおり、『リバース』のスタッフ陣が再集結を果たすドラマです。本作のプロデュースと演出は、同作の新井順子×塚原あゆ子が担当。 2人はこれまでに、湊かなえ原作の『夜行観覧車』(2013年)や『Nのために』(2014年)、『アンナチュラル』(2018年)などTBS系列の名作ドラマを輩出しています。2020年放送の『MIU404』は原作がなく、先の読めない展開で視聴者を魅了しました。 同作は第105回ザテレビジョンドラマアカデミー賞にて、4冠を達成する大人気作に!原作があってもなくても、安定したクオリティが保証される名コンビです。完全オリジナル作品の『最愛』も、間違いなく話題作となるでしょう。

脚本:奥寺佐渡子、清水友佳子

本作の脚本を務めるのは、『リバース』にも参加した奥寺佐渡子と清水友佳子です。 過去に組んだドラマは、吉高主演の『わたし、定時で帰ります。』や『夜行観覧車』をはじめ、いずれもヒット作ばかり! プロデューサーの新井からは「私の心の支えでもあります。今までもサスペンスを一緒に作ってきましたが、今回はまた一味違った作品にできればと思います」と全幅の信頼を寄せられています。

ドラマ『最愛』はサスペンス×あたたかな愛を描いた傑作だった

主演の吉高由里子を筆頭に、ヒットメーカーの女性陣が手がけた『最愛』。サスペンス​色の強い作品でありながら、愛をテーマに様々な登場人物の想いが錯綜していました。犯人は誰か、梨央と大輝の関係はどうなるのかなど、毎話ドキドキしてしまう作品になっています。 まだ観ていない方にはぜひ観てほしい、2021年を代表する傑作と言えるかもしれません!