2024年11月18日更新

『海に眠るダイヤモンド』全話あらすじ&ネタバレ考察!いづみの正体は?

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神木隆之介

2024年10月期、TBS日曜劇場枠で『海に眠るダイヤモンド』が放送されます。主演を務めるのは、日曜劇場初主演の神木隆之介。昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ、70年に渡る物語です。 この記事では『海に眠るダイヤモンド』のあらすじと各話のネタバレを紹介、また結末も考察していきます!

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『海に眠るダイヤモンド』あらすじ【ネタバレなし】

舞台は、石炭産業で躍進した長崎県の端島。そして現代の東京をも繋ぐ70年に渡る愛と友情、家族をテーマとした物語です。高度経済成長期の夢に満ち溢れた時代から、若者が夢を持てない現代。 その70年間を、愛と青春だけでなく友情、家族まで幅広い人間模様を描いていきます。

『海に眠るダイヤモンド』原作はある?モデルは?

本作は原作がなく、野木亜紀子が脚本を担当するオリジナルドラマ。 監督は塚原あゆ子、プロデューサーは新井順子が担当。野木と塚原、新井は『アンナチュラル』(2018年)、『MIU404』(2020年)も制作しました。

第1話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

2018年夏の東京。ホストとして働く玲央(神木隆之介)は、出会ってすぐいづみ(宮本信子)にプロポーズされ困惑しています。いづみは玲央に大金を使い、都合のいい客を掴んだ玲央。そんな玲央はいづみに連れられ、長崎の端島に向かい……。 1955年春。端島で生まれた鉄平(神木隆之介)は、大学卒業後に島に戻って鷹羽鉱業の職員として働いています。幼馴染たちも島に戻り、歓迎される鉄平。しかし父の一平(國村隼)は、そんな鉄平に激怒していました。 一方歌手だという謎多き美女・リナ(池田エライザ)が端島に降り立ち……。

ネタバレ

一平は、「端島で働く」という鉄平に激怒します。鉄平は一平の反対を受けながらも、鷹羽鉱業の勤労課外勤の職員として働き始めました。 端島に突如現れたリナは、端島でウエイトレスをすると言います。リナは目の下にあざがあり、職員クラブの紹介状も本物ではありませんでした。何か事情がありそうなリナ。 鉄平はそんなリナに、端島音頭をジャズ風に歌ってほしいと提案します。その後鉄平に想いを寄せる朝子(杉咲花)は、賢将(清水尋也)と百合子(土屋太鳳)が付き合っていると知り安堵。しかし「好きになった人は賢将がさらってしまう」とこぼした鉄平の言葉を、朝子は聞き逃しませんでした。 リナは勤務中、鷹羽鉱業の取引先社長(坪倉由幸)に触られ、水をかけてしまいます。社長は鷹羽鉱業の幹部・辰雄(沢村一樹)の大事な取引先。リナはクビになり、噂は一気に島中に広がります。 リナは島から出て行こうとしますが、鉄平は「人生変えたくないか?」とリナを引き留めます。そしてリナは島の皆の前で、端島音頭の歌を披露。社長の見送りのため、鉄平が場を用意したのでした。 2018年。いづみは息子の和馬(尾美としのり)と孫の星也(豆原一成)と食事をし、1週間長崎に行っていたことを報告。そしていづみは2人に、「再婚するの」と打ち明けます。 和馬は姉の鹿乃子(美保純)に、いづみがホストに漬けこんでいることを相談。その頃玲央は常連客の売掛の340万を自分で払う羽目になってしまいます。焦った玲央はいづみに頼ろうとしますが、いづみは「逆らってみたら?人生で本気で逆らったことある?」と告げ……。 いづみは酔っぱらって倒れている玲央を助け、端島のことを思い返していたのでした。

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第2話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

2018年。玲央(神木隆之介)の家に押しかけたいづみ(宮本信子)は、忘れられない人である鉄平(神木隆之介)のことを話し始めます。「あれは何角関係だろう……」当時の関係は、複雑だった模様。 1955年9月。鉄平はリナ(池田エライザ)を映画に誘い、朝子(杉咲花)は複雑な表情で見つめています。一方百合子(土屋太鳳)は賢将(清水尋也)と共に長崎に出向き、「スクエアダンス」と出会いました。

ネタバレ

鉄平は、妻を亡くしてからも家族部屋に住み続ける進平(斎藤工)に、部屋を移ってほしいと言いかけます。しかし進平は話をそらし、酒を置いて出て行くよう指示。鉄平はこの時期、進平を1人で酔わせたくないと思っていました。 進平の妻(佐藤めぐみ)は、海に流されていなくなってしまいました。進平はまだ、いなくなったことを認められない様子。 百合子は早速スクエアダンスを端島に持ち帰り、同好会を開くことに。百合子は最初、賢将と朝子、鉄平とリナをペアにしました。しかし本当に好きな子とは手も握れない賢将は、リナとペアを組むと言い出します。 その後端島に台風が上陸。端島には水がなく、水の供給も途切れてしまいました。雨は激しく、島は大混乱に陥ります。そのうち停電が起こり、島は暗闇に。そんな中でも、百合子の母・寿美子(山本未来)は神に祈り続けていました。 鉄平は、家出する場所がないと嘆く百合子と過ごします。百合子は姉を亡くし、その時から寿美子は変わってしまいました。鉄平は、やさぐれてる百合子が大学の時好きだったと告白。百合子はその気持ちに気づいていて、あえて賢将を選んだと言います。 台風は無事に過ぎ去り、端島に水が戻ってきます。 現代。いづみは家に玲央を連れ込み、息子の和馬(尾美としのり)は衝撃を受けます。いづみの部屋には、「TEPPEI ARAKI」と書かれたノートが置かれていて……。

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第3話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

鉄平(神木隆之介)や賢将(清水尋也)の尽力で島に新たな社宅制度ができ、端島にはついに水道が開通します。そんな中、夏八木(渋川清彦)という男が島にやってきました。 夏八木は映画のプロデューサーで、再び端島で映画を撮るとのこと。島民たちを対象に出演者オーディションが始まり、朝子(杉咲花)は演技の練習を始めます。 オーデョション会場で、朝子の演技は夏八木にべた褒めされます。朝子は演技で初恋の人が「鞍馬天狗」だと言い、幼い頃鞍馬天狗に欲しかったガラスのボトルを取ってもらったことを思い出し……。

ネタバレ

現在。玲央(神木隆之介)はいづみ(宮本信子)の家族たちと対面し、すっかり家に住み着いていました。そんな玲央は街中でいづみの孫、医大生の千景(片岡凜)を発見。千景はホスト通いをしているようで、玲央は千景に黙っておいてほしいとお金を渡されます。 ですが玲央は家族に暴露し、千景には400万円もの売掛があると発覚。千景の母・鹿乃子(美保純)は売掛があるのに気づいており、弁護士に相談してすぐに支払うと言います。玲央はこの光景を見て、「すげーイラっとする」とこぼしました。 1957年。朝子の弟・竹男(番家玖太)がお金を盗んだと騒ぎになりますが、その犯人は夏八木。結局夏八木は逃亡し、鉄平は落ち込む朝子に花見に行こうと誘います。朝子は「食堂の朝子じゃない人になりたかった」と落胆していました。 朝子は鉄平と見た桜を、鞍馬天狗にもらったガラスのボトルに差します。「拙者の名は鞍馬天狗」と幼い頃に朝子に言っていたのは、鉄平でした。 現在。いづみと共にいづみの会社にやってきた玲央は、いづみに「さぁ、一緒にこの会社を潰そうじゃないか!」と告げられ……。

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第4話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

1958年7月。鉄平(神木隆之介)は朝子(杉咲花)の好きな人が自分だと分かって以来、朝子のことが気になるように。その頃リナ(池田エライザ)の元を訪れた進平(斎藤工)は、リナが大金と拳銃を隠し持っていることに気づいたのです。 現代。玲央(神木隆之介)はいづみ(宮本信子)の第2秘書を務めることになり、いづみは皆に玲央を「次期社長候補」だと紹介。いづみの家族たちは、いづみに隠し子がおり、その息子が玲央なのではないかと疑い始め……。

ネタバレ

1958年。百合子(土屋太鳳)はいつも朝子にいじわるを言い、その姿を見て呆れたリナは鉄平に愚痴をこぼします。そして端島がお盆休みに入った時、百合子の母・寿美子(山本未來)が亡くなりました。 寿美子の死因は白血病。1945年8月9日、寿美子と百合子の姉は長崎の教会に行くため、百合子を探していました。教会の掃除をしたくない百合子は隠れていたのですが、朝子が「はーい」と声を上げて知らせたため、3人はそのまま長崎に行くことに。 その日に原爆が投下され、百合子たちも被害に遭いました。百合子は戦争が終わっても、「被爆した人には終わってない!」と和尚(さだまさし)に嘆きます。その戦争で、鉄平も姉2人、そして兄1人を空襲で亡くしていました。 朝子は百合子の過去を知らず、自分を嫌う百合子が島を出て行った時にホッとした、そんな自分が嫌だと鉄平にこぼします。そして迎えた盆踊りの日。百合子は朝子を誘い、リナも自分が歌うから来てほしいと朝子に声をかけました。 百合子は自分の部屋で、朝子に浴衣を着つけます。百合子はたくさんいじわるを言ったことを謝罪し、本当のことは朝子には伝えませんでした。一方リナは旅支度を始めており、進平はそんなリナの変化に気づき始め……。 その頃ある男たちが、リナが端島にいるという情報を掴み動き出していたのでした。

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第5話のあらすじ・ネタバレ

放送開始後に更新します。お楽しみに!

【ネタバレ考察】いづみの正体は?玲央と鉄平の関係は?

玲央と鉄平の関係性は?

玲央と鉄平は同一人物が演じているということ、また離れている年齢から、孫と祖父の関係性だと推察できます。実際に第4話では玲央がいづみの隠し子の子どもなのでは?と疑われていました。 鉄平は過去の1955年時点で23歳、玲央は現代の2024年時点で20代のようなので、年齢的にも辻褄が合いますね。

いづみは誰?

では、宮本信子演じるいづみは一体誰……?

説①:いづみ=百合子?

まず思い当たるのが、いづみ=百合子説。いづみが百合子も常に持っていた聖母マリアのペンダントを首から下げていることから、百合子の数十年後の姿が百合子なのではないかと考えられます。 また第4話では「いっそ本土に戻って女社長にでもなろうかな」と百合子が発言し、現代の場面に移り変わるシーンが。まさにいづみは女社長なので、いづみ=百合子説が濃厚になりましたね。 しかし一方、百合子が被ばくしていることも判明。同じく被ばくした百合子の母も、白血病で亡くなっていました。あまり想像したくないですが、百合子も母と同じような運命を辿るかも……?となると、数々の伏線が“ミスリード”であるということも考えられます。

説②:いづみ=朝子?

もう1つ考えられるのは、いづみ=朝子説。 これまでも何度か朝子の過去のシーンから現代のいづみのシーンに場面が切り替わるタイミングがありました。また、朝子と鉄平が互いに意識し始めているのも1つのヒントかもしれません。 第4話では、「もろともにあはれと思へ山桜」と詠んだ鉄平に対し、朝子が返歌を詠んでいました。この歌は第3話でいづみが玲央に向けて詠んでいた歌でもあります。 このことからいづみ=朝子説もまた濃厚に。いづみは百合子の形見としてペンダントを身に着けているのかもしれませんね。

説③:いづみ=リナ?

いづみ=リナ説は、他の2人と比較して薄そうです。というのも、リナは何らかの事件に巻き込まれていることから、単に幼馴染たちに何か出来事をもたらす人物として描かれそうです。 また、いづみは鉄平より進平に惹かれている様子も。諸々の事象を踏まえて、リナはいづみではないのではと予想します。

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野木亜紀子脚本に期待!「逃げ恥」『アンナチュラル』「MIU」の立役者

本作の脚本を執筆するのは、野木亜紀子です。野木といえば、『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)や『アンナチュラル』(2018年)、『MIU404』(2020年)などの名作を手掛けた大人気の脚本家です。 さらにTBSの話題作を数多く担当する演出家の塚原あゆ子、プロデューサーの新井順子も本作に参加。野木×塚原×新井は『アンナチュラル』と「MIU」に次ぐタッグで、再び名作が生まれるのではないかと期待が高まっています。 3人のタッグは、2024年の映画『ラストマイル』でも。『アンナチュラル』と「MIU」と同じ世界線上で描かれる「シェアード・ユニバース作品」として、大ヒットを記録中です。3人のタッグが日曜劇場で描かれるということで、どんな名作になるのか非常に楽しみです。

『海に眠るダイヤモンド』相関図

端島編

海に眠るダイヤモンド 相関図 端島編

現代編

海に眠るダイヤモンド 相関図 現代編

『海に眠るダイヤモンド』主要キャスト

鉄平 / 神木隆之介

神木隆之介

本作で主演を務めるのは、神木隆之介です。神木は日曜劇場初主演となり、なんと民放での連続ドラマ主演は、『11人もいる!』(2011年)以来13年ぶりとなります。 神木は子役時代にデビューし、芸歴はすでに28年目。2023年にはNHK朝ドラ『らんまん』でも主演を務め、常にオファーが絶えない人気俳優です。

進平 / 斎藤工

斎藤工

炭鉱員として働く鉄平の兄・進平を演じるのは、斎藤工です。進平は妻を亡くしているのですが、まだその現実を受け入れることができていません。鉄平の相談に乗る優しい兄ですが、今でも妻の帰りを待っています。 演じる斎藤は、俳優としてだけでなく映画監督としても活躍中。意外にも本作が初の日曜劇場作品出演となります。主演の神木とは『刑事ゆがみ』(2017年)で共演しており、約7年ぶりのタッグとなります。

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朝子 / 杉咲花

杉咲花

銀座食堂の看板娘・朝子を演じるのは、杉咲花です。食堂で明るく働く朝子ですが、家は貧しく厳しい暮らしをしています。朝子は小さい頃から鉄平のことが好きなのですが、まだ告白できずにいました。 演じる杉咲は、2023年4月期の「アンメット」での演技が高い評価を受けました。日曜劇場作品は初めての出演。監督の塚原、プロデューサーの新井が手掛けたドラマ『夜行観覧車』(2013年)に出演歴があり、2人とはなんと約11年ぶりの再集結となります。

リナ / 池田エライザ

池田エライザ

端島へやってきた謎の女性・リナを演じるのは、池田エライザです。島の出身者ではなく、どこからともなく島にやってきた女性。そんなリナに鉄平は徐々に惹かれるようになり、このリナの登場で鉄平たち幼馴染の関係が変化していくことに。 演じる池田は、日曜劇場作品、TBSのGP帯のドラマ出演が初めて。池田は「ニコラ」や「CanCam」などの雑誌で活躍後、『高校デビュー』(2013年)で映画デビュー。話題のドラマ『地面師たち』(2024年) にも出演しました。

賢将 / 清水尋也

清水尋也

鷹羽鉱業の幹部職員の息子・賢将を演じるのは、清水尋也です。父の転勤で小学生の時に端島にやってきた賢将。鉄平とは鉄平の親友かつライバルで仲良しですが、温かい家庭で育った鉄平に劣等感を感じることも。 演じる清水は、俳優の兄・清水尚弥の影響で演技レッスンを開始。ドラマ『anone』(2018年)では第11回 コンフィデンスアワード・ドラマ賞新人賞を受賞しました。清水も初の日曜劇場出演となり、杉咲、池田、土屋とは共演歴もあります!

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百合子 / 土屋太鳳

土屋太鳳

鷹羽鉱業の職員の娘・百合子を演じるのは、土屋太鳳です。いつも明るく自由奔放な印象を持つ百合子ですが、実はある過去の出来事のコンプレックスを抱えています。朝子とは幼馴染ですが、意地悪を言ってぶつかることも。 演じる土屋は、2023年8月に第一子を出産したことを報告。出産後もドラマや映画出演が止まらず、2024年10月には映画『八犬伝』にも出演します。本作は『下町ロケット』(2018年)以来の日曜劇場出演となります。

『海に眠るダイヤモンド』に注目!あらすじネタバレを更新

本作の注目ポイントは、数々の名作を生みだした野木、塚原、新井と神木がどんな物語を作り上げるかという点です!また長崎が舞台となっているため、長崎で行われる壮大なロケーションも楽しみです。 日曜劇場で神木がどのような演技を見せてくれるのか、期待の高まる作品になりそうです。