『アキバ冥途戦争』がぶっ飛んでいて面白い件について【アニオタ編集部員の徹底レビュー】
秋アニメとして2022年10月から放送され、全12話で完結した『アキバ冥途戦争』。その題名やあらすじを読む限り、とあるメイド喫茶を舞台にしたゆるい日常系アニメだと思ってしまいます。しかし、そのイメージは第1話で早速打ち砕かれたのでした。 本記事では、ぶっ飛んだアニメである本作を徹底レビュー!2022年中、ジャンル・話数問わず60作以上のアニメを観たciatrのアニオタ編集部員が本作の面白さを語ります。 ※本記事では『アキバ冥途戦争』のネタバレを含みますので、未視聴の方は注意深く読み進めてください。
『アキバ冥途戦争』が面白い理由5選【感想・レビュー】
早速、『アキバ冥途戦争』の何が面白いかを5つのポイントに絞って紹介していきます!
- 感情が振り回される
- 8話「親善野球回」から最高に頭おかしいアニメに
- 個性的なキャラしかおらず絶対に推しができる
- 「死亡コメント」が秀逸すぎる
- 衝撃的な最終回
①感情が振り回される
本作の1つ目のポイントは、視聴者の感情が振り回されるというところです。 基本的にはコメディテイストで進んでいくストーリーですが、とにかく人が死にすぎる……。可愛い顔したメイド達なのに、すぐ人殺すやん。すぐ血が流れるじゃん。と呆気に取られてしまいます。 しかし細かい場面に散りばめられた笑いの仕掛けで、どうしてもシリアスがコメディ・ギャグに負けてしまうのです。なので、視聴者の情緒はもちろんぐちゃぐちゃ。 また、起承転結のスピード感も見どころです。本作は1話完結型ではありますが、全12話を通しても起承転結の勢いがあるので、飽きずに完走できます。
②第8話「親善野球回」あたりから最高に頭おかしいアニメに
本作は元々設定や世界観がぶっ飛んでいるのですが、特に第8話「鮮血に染まる白球 栄光は君に輝キュン♡(ハート)」あたりからどんどんおかしな方向に進んでいきます。 第8話は抱腹絶倒。親善野球大会なのに全く「親善」ではないのです。第7話まではメイド要素もありつつヤクザ要素もありつつだったのですが、第8話あたりからメイド色が薄れていき、気付けば極道アニメに。そのまま最終回まで突っ走ります。
特に、第8話以降のなごみの変貌っぷりには目が離せません。次第に強く逞しく、頼もしく(?)暴走していくなごみがストーリーを動かしていきます。
③個性的なキャラしかいない!絶対に推しができる
3つ目のポイントは全てのキャラが被る事なく個性的で、全員ちゃんとぶっ飛んでいるというところです。彼女達はメイドなのに、ご主人様の前以外では汚い言葉しか使いません。血の気が多く暴力的ですが「萌え」には全力です。そして、それぞれがしっかり自分の芯を持っています。 メイドに一生懸命の彼女達を見ていたら応援したくなること間違いなしです。とんとことんのメンバー以外のキャラも最高に可愛いので推しができるでしょう。
そんな彼女達の中で、唯一救いようのないクズキャラが存在します。それは「メイドカフェとんとことん」の店長。とんとことんの従業員は毎度この店長が起こしたトラブルに振り回されてしまいます。しかしそんな店長のこともなぜか憎めないのです……。
④「死亡コメント」が秀逸すぎる【ネタバレ注意】
死┃亡┃コ┃メ┃ン┃ト┃
— TVアニメ「アキバ冥途戦争」公式 (@akbmaidwar) December 4, 2022
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TVアニメ「アキバ冥途戦争」第9話『秋葉生態系狂騒曲!メイドの萌え登り!!』から、
取り立て屋役の #内山昂輝 さんより直筆コメントを頂いております!
????コメントページ :https://t.co/IlU9WLQzky#アキバ冥途戦争 pic.twitter.com/GI2HR5eeSj
面白いポイント①でも触れましたが、本作はキャラが死にすぎるアニメです。しかし、亡くなった後に公式から発表される「死亡コメント」が秀逸で面白いと話題に。 多くのキャラが登場し、重要キャラも良い奴も際限なく抗争に巻き込まれていきます。時には「死ぬ必要なかったのでは?」という場面も。一方で、死亡キャラのコメントを出すところに製作者側の全キャラに対する愛を感じます。 例え死亡しても、推しは私たちの心に居続けるのです……。
⑤衝撃的な最終回
見どころの5つ目は呆気にとられるクライマックスです。第8話あたりからあれよあれよと言う間に極道アニメへと変わっていく『アキバ冥途戦争』。メイド同士の抗争も過激になっていきます。 緊張感漂うストーリーとキャラが殺されていく悲しさと衝撃、それでも尚細かいところにまで張り巡らされたギャグ要素……。呆気に取られて思わず口を開けながら観てしまいます。そのくらいクライマックスが盛り上がるのです。 特に、第11話以降はドキドキが止まりません。そして『アキバ冥途戦争』が終わってしまうという寂しさも感じることでしょう。
『アキバ冥途戦争』1分でわかるあらすじ
主人公・和平なごみは、可愛いメイドに憧れて「カフェとんとことん」で働き始めます。なごみと同じ日に入店してきたのは、35歳の新人メイド・万年嵐子。初めてのメイドカフェは慣れないことが多い上に、とんとことんはどうやら経営不振のようで……。 新しいメイド系お仕事アニメ、ここに爆誕!今日も全てのご主人様・お嬢様のために、可愛いメイドたちが奮闘します。「とん萌え、とこ萌え、とんとことん!」
「ゾンビランドサガ」シリーズが好きなら絶対観て
世界観やコメディとシリアスのバランス感が同じ
“新しいお仕事アニメ”として、『アキバ冥途戦争』と似ている衝撃作が他にもあります。それは2018年に第1期が放送された「ゾンビランドサガ」シリーズ、通称「ゾンサガ」。実はこの2作、同じ竹中信広プロデューサーが手がけた作品です。 「ゾンサガ」は、ゾンビーたちが佐賀のご当地アイドルとして成長していく物語で、その斬新な設定とついつい応援したくなる彼女たちの姿と笑いなしでは観られないコメディ要素が見どころの作品です。 「ゾンサガ」好きは『アキバ冥途戦争』も絶対に好きだと思います。筆者もその1人です。逆に、『アキバ冥途戦争』を面白いと思った人は「ゾンサガ」もおすすめです!
明日から使いたいメイド語録【公式さんLINEスタンプ欲しいです】
「オッケーだもの!」
メイド一同
「返事は“オッケーだもの”!」ケダモノランド系列のメイドたちの返事はこの言葉だと決まっています。友達との会話でも、親への返事でも、時には上司にも、気合い入れて「オッケーだもの!」を使っていきたいですね。
「〇〇だブー」
とんとことんのメイド一同
「カフェとんとことん」は別称「豚小屋」。豚小屋にいるメイド達の語尾はもちろん「〇〇だブー」です。とんとことんに帰ってくるご主人様やお嬢様も可愛い子豚の「だブー」目当てで来店するとかしないとか。
「食ってけよ。」
ラーメン屋の大将
なごみが黒豚へと変貌を遂げた伝説の最終話・第12話で誕生した大将の名台詞。嵐子と凪の過去をなごみに話してくれた後、大将が「食うつもりがねぇんなら出てってくれねぇか。」となごみに言います。すると「おじゃーしました。」となごみは店を後にするのでした。 そこでボソッと出た大将の名言です。確かに、ラーメン屋なんだからラーメン食ってけよ……。
「メイドですから」
万年嵐子
最強に可愛くてかっこいい我らが嵐子様の名言です。35歳でも新人メイドとして上手く立ち回る姉貴の、メイドに対する強い思いが伝わる一言ですね。
「生きろよ!殺すなよ!」
和平なごみ
第7話「メイドリアン」と「とんとことん」の抗争中、紆余曲折あって一皮剥けたなごみの一言。メイド同士の構想でどんどん人が亡くなっていく中で、ご主人様やお嬢様のことを思って出たプロのメイドならではの名言です。
『アキバ冥途戦争』はもっと評価されるべき面白いアニメ
本記事では、2022年秋アニメとして放送されていた怪作『アキバ冥途戦争』の魅力についてじっくり紹介しました。 ケダモノランドグループにおひねりちゃんを払うべく、今日も必死に働く彼女達をついつい応援したくなること間違いなしです。今からでも遅くないので、気になった人は是非1度視聴してみてくださいだブー!