漫画「パパ 浮気してるよ」最終回まで全話ネタバレあらすじ＆感想！結末の考察も！【娘とふたりでクズ夫を捨てます】

「パパ好きな人がいるよ、ママじゃない人」と衝撃の一言から始まる漫画を、皆さんご存知ですか？ 最近広告でよく流れるので、そこだけ目にする！という人も多いのではないでしょうか？ 今回はそんな娘と不倫を軸に描かれる漫画、「パパ 浮気してるよ」を最終話までのネタバレも含めて徹底解説していきます！ ※この記事は『パパ 浮気してるよ』の最終話までのネタバレを含みます。

主人公は地味だけど、とても人柄が良くて、まさしく「いい妻」な香澄。そして香澄の夫は、香澄とは真反対のチャラチャラして遊び人の洋介。 そんな相容れないはずだった2人が結ばれたことで、香澄には気苦労が絶えません。 洋介の友人はキラキラした存在ばかりで、上手く付き合えない毎日。そして姑には夫のいないところで嫌味ばかり言われる始末です。 しかし「憧れの存在」と結婚したのだからと、我慢をし続ける香澄ですが、ある日娘から衝撃的な事実を告げられます。 「パパ好きな人いるよ、ママじゃない人」と、突然娘から告げられた香澄。そんな娘の言葉に香澄は……？

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洋介の妻。高校の頃から憧れていた洋介と結婚して可愛い娘にも恵まれたものの、洋介の派手な友人関係に馴染めずモヤモヤする日々を過ごしています。引っ込み思案で大人しい性格をしているため、不満があってもなかなか口にできません。

香澄の夫。自分に甘い香澄に頼りっぱなしで、夫としても父親としてもかなり適当。それでも家族にはずっと優しかったものの、ある時を境に香澄たちを蔑ろにするようになってしまいます。

香澄と洋介の一人娘。小学3年生にして父親の不倫に気が付いてしまい、母親に打ち明けることもできず一人で悩み続けています。香澄に似て内向的な性格で、あまり自己主張をしないタイプ。絵美の子どもたちとはウマが合わないようです。

洋介の元同級生で、洋介の親友である雅也の妻。見た目も内面も派手なうえにかなりズバズバいう性格なので香澄からは苦手意識を持たれています。しかし本人はそのことに気が付いておらず、仲良くやっていると思っているようです。

学生時代目立たない生活を送っていた香澄は、電車内で偶然洋介に出会います。洋介は香澄とは真反対の、キラキラしたグループの中心にいるイケメンでした。そんな洋介に香澄は憧れを抱いたのです。 それから数年し、偶然再開した香澄と洋介。そこから香澄の猛アタックにより、2人はめでたくゴールインします。 憧れの存在であった洋介と結婚した香澄。しかし洋介との間に訪れた日常は、憧れとは程遠い生活でした。地味目な香澄は、洋介の周りの派手でにぎやかな人間関係について行けなかったのです。 そんなある日洋介の友人である雅也が、妻の絵美を残して上京したことをきっかけに、夫婦関係に陰りが見え始めます。

ある日娘のゆみが、香澄に「えっちって何？」と問いかけてきます。香澄はませた娘に、なんとか性について教えますが、それを聴いたゆみの反応はどこかおかしくて……？ 一方週末にイカ釣りに向かった洋介。いつも通り深夜になっても夫が帰ってこない白川家に、警察からの電話が入ります。 洋介の身に何があったのか？と不安になる香澄でしたが、洋介の車が路上駐車されているとのこと。一度は胸を撫で下ろす香澄でしたが、その場所がなんとトナミ町。そう、あの絵美が住んでいる場所なのです。 なぜ釣りに向かったはずの洋介の車がトナミ町にあるのでしょう？帰宅した洋介に問い詰めますが、沢山釣れたから絵美にお裾分けしにいったとのこと。 その言葉で香澄は一旦モヤモヤに蓋をするのでした。

イカ釣りに行った次の日、絵美がイカのお礼を携えて香澄達の家へと訪問します。人様の家だと言うのに、寝室にまで上がり込む絵美の姿に、徐々に疑念が膨らんでいきます。 追い打ちをかけるように姑から「あんたみたいに地味な娘を持つと、外で遊びたくもなるんかね」ときつい言葉をかけられます。 しかし、地味な自分とキラキラした洋介では釣り合ってないと、香澄が1番よく分かっているのです。その為に「いい妻でいなければ」と我慢する香澄。 しかし洋介がゆみの大事なぬいぐるみを、絵美の娘に無理矢理渡したことで、香澄の堪忍袋の尾が切れます。初めての大喧嘩の末、香澄は母の元へ帰ることを決心します。 洋介は本当にクズですが、「いい妻」である前に、「いい母」であることを選んだ香澄は偉大です。

母の実家に1週間滞在した香澄とゆみ。しかし未だに香澄は、洋介と離婚できずにいました。それは心のどこかで「私しか知らない優しいところがある」「あの時は一時の過ちだった」と、信じたがっていたからです。 そして香澄は一抹の期待を抱き、洋介の元へ帰ることにします。しかし帰りの車内で、「パパ好きな人がいるよ」とゆみに告げられるのです。 ゆみは洋介のタブレットで勉強していた際、絵美とのLINEのやり取りを見てしまったのです。 しかし香澄もどこかで洋介の不倫を分かっていました。ですが憧れの人と結婚できた優越感を手放したくなくて、ずっと目を逸らしてきたのです。 しかしそれが、娘のゆみに辛い思いをさせることになっていました。それに気づいた香澄は離婚をする覚悟を決め、不倫の証拠集めのために「いい妻」を演じることにしたのです。 これは持論ですが、男の表面的な優しさよりも、いざって時に見せる態度がその男の正体です。

探偵を雇い不倫の証拠集めていたある日、雅也夫婦が家に遊びにやってきます。久々に帰省した雅也と絵美から子供が出来たと報告されます。 かなりの頻度で洋介と絵美が会っていることを知っていた香澄は、ここぞとばかりに2人に不倫の証拠を突きつけます。 しかし証拠を突きつけられ焦るどころか、絵美は腹を抱えて笑い出します。そして「洋介とは妊娠してから始まった」と、悪びれもなく宣言します。 一方の洋介は「こんなことで父親を奪うようなことしていいのか」と、なんとか食い下がろうとしてきます。しかし不倫を教えてくれたのはゆみだと突きつけ、香澄は家を後にしました。 その容姿以外全てが醜悪な女性ですね。「欲しい」と思ったものなら、他人のものでも奪いたがる病気なのでしょう。

実家に帰り、母とゆみと3人で悠々と暮らす香澄。しかし洋介は毎日のように菓子折りを持って実家を訪れ、ゆみと香澄へ謝罪しにきます。 不倫をするクズ男だったとしても、娘への愛は本物だったようです。それから香澄が冷たくあしらい、ゆみに相手にされなくても、数ヶ月もの間洋介は毎日通い続けました。 そんな洋介の姿に、香澄は心揺らぎます。これからの不安やまだ洋介への気持ちが残っていた為、次第に洋介に力添えをするようになっていきます。 そんなことを続けたある日、ようやくゆみが洋介に顔を見せてくれました。「仲直りがしたい」と語り、洋介の買ってきたケーキを食べるゆみ。しかし香澄はゆみが嫌いなはずのシュークリームを、無理して食べていることに気づきます。 毎日通ってくれる洋介、そして母である香澄のことを想い、我慢しようとしたゆみに香澄は気づきます。 クズ男のふと見せる優しさに許したくなる女な人も多くいるでしょう。しかし一度でも傷つけた男は、これから先だって同じことを繰り返すかもしれないことを忘れてはいけません。

大人達の姿を見て、我慢していたゆみに気づいた香澄は、ゆみの本心を問います。そしてゆみは辛かった場面を思い出し、「パパのこと大好きだったけど、もう大好きには戻れない」と涙ながらに訴えます。 そうして洋介と香澄は、離婚することを決意したのでした。 その後不倫の噂が広がったことや、香澄が出て行ったこともあり、姑のクリーニング屋は閉店に追い込まれます。その上姑は認知症となったことで、洋介は介護施設に就職し、大変な日々を送ります。 そしてゆみは中学になった頃、自分が不倫の証拠を見つけてしまったことへ、罪悪感を抱いていたと香澄に告げます。 そんなゆみに香澄が見せたのは、1枚の通帳でした。そこには毎月洋介から、養育費が振り込まれ続けていることが示されていたのです。 そして10年後、あの小さかったゆみも結婚し母となりました。そして洋介から、出産祝いにとお金が振り込まれていたことを知ります。 変わらない父の愛を知ったゆみは、10数年ぶりに父と会うことを決断します。そんな娘の姿を見たことで、香澄の中でもようやく離婚が成立した気がしました。

洋介と絵美の出会いは中学生の時でした。厳しい母と空気のような父に育てられた洋介と母の愛情を知らずに育った絵美は家庭ではなく外へ愛情を求め、荒れた毎日を送っていたのです。そんな2人は男女の関係になることはなく仲のいい友人で留まっていました。 その後、同じ高校へと進んだ洋介と絵美。男子と一緒にいることが多かった絵美は男子との橋渡しをしてほしい女子と関わることが増えたりと楽しい学生生活を過ごすことができたのです。 高校を卒業した絵美はアパレル店員として働いていました。しかし、自分の安い給料と定年退職した父のバイト代だけでは家計を支えることができず、キャバクラで働く決意をしたのです。 そして絵美は自身の母のことを思い出すのでした。

絵美の母は19歳で絵美と絵美の弟の2人の子供を抱えていました。まだまだ若い絵美の母は子供の世話よりも夜の世界へと戻りたがっていたのです。その愚痴を弟に聞かせまいと絵美は子守歌を歌う日々を送っていました。 絵美の母は21歳で夜の世界へと戻っていったのです。その美貌は田舎町でも飛びぬけており、客が絵美の母を放っておくはずもありませんでした。 そしてある日、絵美の母は絵美の父へと罵声を浴びせ、絵美と絵美の弟に自分は東京へ行くと告げたのです。絵美は必死で母を引き留めましたが、母はこんな時にだけ媚びを売ってきても遅いと絵美に言い、綺麗なバッグを愛おしそうに撫でて家を出て行ったのです。 これが絵美が最後に見た母の姿でした。

それから数年が経ち、大人になった絵美は弟の進学費用を貯めるため、父の反対を押し切り夜の街で働き始めます。それに同じ仕事をしていれば、母が自分たちを捨ててまで選んだ人生を理解できるかもしれないと思ったのです。 最初の方は持ち前のルックスでそこそこ指名が取れた絵美でしたが、接客が上手くいかず売り上げは低迷。そんな折、洋介と雅也が偶然店にやってきて、絵美たちは高校ぶりに再会するのでした。

偶然再会した夜以来、高校時代から絵美に好意を寄せていた雅也はたびたび店にやってくるようになります。しかし自分のような人間に誠実に向き合おうとしてくる姿がやけに鬱陶しく感じ、絵美は心無い言葉で雅也を突き放してしまうのでした。 それからぱったりと店に来なくなった雅也でしたが、暫く経ったある日、高級ブランドのバッグを持って再びお店にやってきます。絵美が捨て台詞として吐いた言葉を真に受けた雅也は、本当にブランドものを買ってきたのです。 これまで誰かに大切にされた経験のない絵美は、初めて心の空洞が埋まったような感覚を味わい、雅也と付き合い始めるのでした。

交際をスタートさせてからはとんとん拍子に話が進み、入籍後すぐ第1子にも恵まれた絵美と雅也。そんな折、ずっと派手に遊んできた洋介がついに結婚するという報告を受けます。 そして絵美は、雅也たちと共に初めて香澄と顔を合わせることに。これまで洋介が連れていたタイプの女性とも、自分とも正反対な香澄の姿に一瞬困惑してしまいます。 そして予想通り、見るからに育ちがよく家族に愛されてきた香澄の無意識な言動は、底辺の生活を経験してきた絵美をみじめにさせました。八つ当たりだと理解しながらも、香澄の不幸を願わずにはいられない絵美なのでした。

初めての育児ですっかり疲れてしまっていた絵美は、自分が母親で良いのか思い悩むようになっていきます。そんな彼女を救ったのは、苦手だった香澄からの温かい言葉でした。 それからというもの絵美は香澄に懐くようになり、2人の関係は良好なまま数年が経過。絵美は2児の母になり、騒がしいながらも幸せな日々を過ごしていました。 そんなある日、絵美が帰宅すると雅也が義父と大喧嘩をしていました。義父が帰った後、話を聞こうとすると、雅也は開口一番「俺、東京に行く」と宣言。勤めていた父親の会社も既に辞めたと言うのでした。

昔からの夢を叶えるため、東京で働きたいと言い始めた雅也。てっきり家族でついていくものだと思っていた絵美でしたが、「1人で行ってくる」と言われ何も言えなくなってしまいます。というのも、その時の雅也の顔が、自分たちを捨てた時の母親の顔と重なって見えたのです。 それから絵美は「また捨てられてしまった」という悲しみを抱えながらも、雅也の前では普段通り気丈に振舞っていました。香澄に愚痴を聞いてもらうも、怒りが収まることはなく。それどころか、親に捨てられたことのない香澄の能天気な言葉にイラ立ってしまいます。 そしてやっぱり住んでいる世界が違う、と香澄に一線を引いてしまうのでした。

1人で東京に行くと決めた雅也に対して、無責任だと告げる洋介。しかし絵美を満足させるためには稼がなければならないと思い込んでいる雅也に洋介の言葉は届きませんでした。 そして寂しさを隠して健気に雅也の夢を応援する絵美の姿は、洋介にとって守ってあげたい女性として映ってしまいます。 雅也が東京に行ってからというもの、洋介と絵美が過ごす時間は増えていき、その微妙な変化に香澄も気が付いていました。絵美自身もよくないことだと分かっていながらも、寂しさを埋めてくれる洋介を頼ってしまうのでした。 そのうえさらに絵美の心を不安にさせる決定的な出来事が。娘・萌の誕生日に帰ってくるはずの雅也でしたが……。

仕事を理由に娘の誕生日をすっぽかしてしまった雅也。パパが帰ってくるのを心待ちにしていたはずの娘が「パパがいないのもう慣れた」と強がる姿を見て、絵美は胸が締め付けられるような思いをします。 そして雅也の東京の家に家族で押しかけることを決意。すると1人暮らしのはずの雅也の部屋に、見知らぬ女がいたのです。 てっきり雅也が浮気をしたのだと思い困惑する絵美でしたが、それは誤解で、女性は仕事仲間。他にも何人かの同僚たちと徹夜で仕事をしていただけだったのです。 誤解が解け、その日は久しぶりに家族水入らずで楽しい時間を過ごした絵美たち。しかし帰り際に先ほどの女性が単なる仕事仲間ではなく、元カノでもあることを知るのでした。

元カノと仕事していることがきっかけとなり、口論になってしまった絵美と雅也。煮え切らない雅也の態度に絵美の怒りは膨れ上がっていき、思ってもいないことを口にしてしまいます。そして雅也からも酷い言葉を投げかけられ、夫婦の仲は最悪の状態に。 結局ケンカ別れのような形で雅也の元から帰ってきた絵美は、帰宅早々、認知症の父親が入院したという知らせを受けます。 雅也との仲違いに、親の介護、そしてワンオペ育児。すでに絵美のキャパシティーはいっぱいいっぱいで、ついに感情が溢れだしてしまいます。 普段気丈に振舞う絵美がさめざめと泣く姿を見た洋介は、居てもたってもいられなくなり……。

「パパ 浮気してるよ」は14話までサレ妻の香澄視点、15話からはシタ妻の絵美視点で物語が語られていきます。香澄編は一応14話でしっかりとエンディングを迎えているので、もし絵美視点で物語が完結するのであれば、未来の様子が描かれて終わると予想できます。 14話では大人になった香澄の娘・ゆみが、離婚後ずっと遠ざけていた父親・洋介と向き合う覚悟を決めたところで終幕となりました。そのため絵美編も同様に娘たちが成長したところが描かれそうです。 過ちを犯した絵美が反省して全うな人間になれるのか、そして自分自身の人生を受け入れられるようになるのか。ラストまで目が離せません！

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ここまで『パパ 浮気してるよ』の全話ネタバレしてきました！中盤は絵美や洋介の態度に、少し胸がムカムカさせられる連続で、中々ストレスが溜まります。 しかし最後は一応のハッピーエンドを迎えたため、読了感は悪くないですね。クズ男を捕まえてしまったかも？と思ってるそこのあなたは、是非本作を手に取ってみてください！