2023年5月10日更新

ドラマ『絶叫』の全話あらすじ・ネタバレ!平凡な女性が地獄にハマっていく

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平凡な女性がずぶずぶと地獄にはまっていく衝撃のサスペンス小説をドラマ化した『絶叫』(2019年)。 この記事では本作のネタバレあらすじや原作との違いを徹底解説!さらにストーリーが実話ベースという噂についても考察していきます。 ※この記事は『絶叫』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

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第1話のあらすじ・ネタバレ

あるアパートの一室で発見された女性の遺体。それは飼い猫に食べられ原型を留めておらず、なんとも無残な有様でした。調査を担当した刑事はこの事件を女性の孤独死と推測。 しかしこの死体、「鈴木陽子」という女性について調べるうちに不可解な事実に突き当たります。それは彼女がこれまで複数回結婚し、しかもすべての夫と死別しているということ。そのうえ彼女は別件で殺されたNPO代表法人の男、神代猛の愛人だと言われていたのです。 果たして彼女はいったい何者なのでしょうか……。 鈴木陽子はもともと平凡な中流家庭に生まれたどこにでもいる女性でした。しかし弟の交通事故死をきっかけに家族は離散。陽子は上京し、保険会社に勤めながら暮らすことに。 ところがこのことがきっかけで、彼女は地獄のような日々に堕ちていくのです……。

第2話のあらすじ・ネタバレ

保険会社でノルマを達成できなかった陽子は枕偉業を強要され容認。しかしそれが会社の内規違反にあたり、陽子は契約を解除されることに。生活に困窮した彼女は金融業者の仲介により、風俗で働くことを余儀なくされました。 苦しい生活のなか、陽子は自身を襲いお金を奪おうとする「デリヘル狩り」に遭遇。窮地に陥る陽子でしたが、なんと犯人に対し保険金殺人への協力を依頼。そしてその話を持ち掛けられた男こそが、のちに殺されることになる神代猛なのでした……。 一方、事件の調査を進める刑事たちも神代と陽子の関係に辿り着きます。これにより陽子は神代と共謀し、保険金殺人を繰り返していた恐ろしい女性だったのではと疑いがかけられることになります。

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第3話のあらすじ・ネタバレ

陽子は神代に対し、自身の恋人であるホストの礼二を殺害する計画を提案。綿密に計画を立て、その準備を進めていきます。 そしてついに計画実行の日。神代は礼二を泥酔させたうえで路上に寝かせ、協力者に運転させた車により轢き殺します。 偶然に見せかけたこの殺人は「事故」として処理され、陽子たちは保険金を手に入れることに成功。味を占めた神代はこれをビジネスとして続けていくことを提案します。彼の恐ろしさに戦慄する陽子でしたが、拒否することができずに犯罪へ加担することに。 犯行を重ねるうちに逃げ場がなくなっていく陽子。神代から離れたいと考えた彼女は、3度目の殺人で被害者を轢き殺した八木という男に手を組まないかと持ち掛けます。

第4話(最終回)のあらすじ・ネタバレ

神代を殺害した犯人は陽子と八木。この真相に辿り着いた刑事は、八木が陽子を殺し保険金を奪ったと推理します。 しかしこの裏には、陽子の恐ろしく周到な計画が準備されていました。なんと最初に死んでいた女性はそもそも陽子ではなく別の女性だったのです。 陽子は神代を殺し保険金を手にしたうえで、別の女性を犠牲にし「鈴木陽子」という存在を消すことに成功。そして自分自身は別の人間として、新たな生活を始めていました。 表向きには解決した事件。しかし事件を担当した刑事は腑に落ちない気持ちを抱え、陽子の故郷を来訪。するとそこには陽子に似た女性の姿が。まさかと思い声をかけると彼女は「やっと終われる」とつぶやき静かに笑みを浮かべるのでした。

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【比較】原作のラストとの違いは?

まず大きな違いとして挙げられるのが、陽子が自身の母である妙子を殺害するシーンです。 神代らを殺害したあと陽子は妙子を殺しに行きますが、原作では妙子から必死の抵抗を受けたうえで陽子が「ありがとう」と絶叫しながら殺す壮絶なシーンになっていました。 しかしながらドラマ版では殺すことをためらった陽子を前に、妙子が自ら死を選ぶシーンに変更されており、陽子と妙子の人間味を強く感じられる場面となっています。 また物語のラストにも変更が。原作版では陽子は整形しており、その後の人生ははっきりと描かれていません。 ドラマ版では刑事に見つかったことで、陽子が「自身の壮絶な人生を終わらせる」といういびつな幸せを手にするラストに変更されていました。

【考察】『絶叫』は実話?

原作を手掛けた葉真中顕はドキュメンタリー制作会社への勤務経験もあり、これまでも社会の暗部に深く切り込むリアリティ溢れる小説を生み出してきました。 そのため『絶叫』も何かしらの事件や問題を題材にしている可能性が高いと思われますが、明確に1つの事件をベースにしているとは明言されていません。 しかしながら本作の主人公である陽子は、どこにでもいるような普通の女性です。そしてそれにより作中で描かれる凄惨な事件は、「誰にでも起こりうる」現実味のあるものとして感じられます。 本作を観た後に「実話がもとになっている」と感じても、それは無理のないことかもしれません。

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ドラマ『絶叫』のあらすじ・ネタバレを全話紹介

ある女性の壮絶な人生を通し、幸せの在り方を訴えるドラマ『絶叫』。 本作はその衝撃的なストーリーのみならず、尾野真千子や安田顕などの豪華キャストも魅力のひとつ。気になる方はこれを機に、是非ドラマや原作をチェックしてみましょう!