漫画「の ような。」ネタバレあらすじ＆感想！現代のさまざまな家族のカタチ

30を過ぎたカップルのもとに両親を亡くした親戚の兄弟がやってきたことで、今までの日常とかけ離れた人生を送り始めるハートフルコメディ『の、ような。』。 そんな本作は、心温まる平和な日常が描かれたストーリーが見どころな作品です。 ここからは本作の26話までのあらすじネタバレや、感想を紹介していきます！

マンションで暮らしているライター・高山希夏帆のもとに、親戚の葬式から帰ってきた恋人・大沢愁人がやってきます。作業中は訪ねてこないように言っていましたが、どうやら亡くなった従姉妹の子供2人を預かることになったとのこと。 愁人は中学生の冬真と幼稚園児の春陽の境遇を憂えての行動ということで、希夏帆も腹をくくって2人の面倒を見ることに。母親の代わりとまではいかずとも、成人になるまでは面倒を見ることを約束します。希夏帆も愁人も大人として覚悟を決めるシーンが格好良かった……。 4人での生活が始まってから1ヶ月、家事に追われながらも2人の子供は比較的大人しいため、充実した日々を過ごしている希夏帆。さらに冬真も家事を手伝ってくれるため、非常に助かっています。 一方冬真は新たな学校で料理部に入ることを決めていました。

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子供たちは冬休みに入りゆっくりとした時間が流れるかと思いきや、希夏帆の仕事はイマイチ進みませんでした。しかし愁人の支えもあって充実した年末年始を過ごします。本物の家族みたいで微笑ましい……。 そんな中、春陽が38度の熱を出して寝込んでしまいます。年始ということもあって病院は外来の患者で溢れかえっていました。 春陽の熱は年末に夜更かししたことが原因だと判明しますが、実の母親との別れからくる精神的なショックもあったことが判明。その後希夏帆は、両親の写真をプリントして春陽の不安を和らげるのでした。 数日経って無事に春陽の熱は下がって元気になりましたが、今度は愁人が熱を出してしまいます。さらに希夏帆も体調が悪くなり、仕事に支障をきたします。しかしその間に冬真が家事をサポートして、なんとか乗り切るのでした。 数日後、幼稚園で餅つきがおこなわれ、問題を抱えた少女・莉奈と出会います。

一人ぼっちで餅つきに参加していた莉奈を連れて帰った希夏帆は、風呂に入れて一緒にご飯を食べます。その間に愁人は莉奈の母親と連絡を取ることに成功しますが、態度の悪さにモヤモヤした気分になるのでした。 莉奈は食事中のマナーが悪く、希夏帆が箸の持ち方などをゆっくり教えます。その後、ご飯が食べたくなったらいつでも来るようにと伝えるのでした。母親のような優しさじゃなくて、本当の意味での優しさを見せる希夏帆に涙……。 その後莉奈の母親が迎えにきますが、どこかイライラしている様子。しかし莉奈の笑顔を見た母親は、もう一度笑った顔が見たいと思い始めます。そして希夏帆は莉奈の母に料理を教えるのでした。 雨が降る日、突然春陽が幼稚園に行きたくないと駄々をこねます。一日休ませることにした希夏帆は、冬真から我儘を言った理由を聞かされます。どうやら春陽は、雨の日に事故のことを思い出してしまうらしく……。

春陽には雨の日を楽しんでほしいと考える希夏帆と愁人。可愛いカッパや傘を購入して、春陽は少しずつ笑顔を取り戻します。一方冬真は弟のすがたを見て、あることを考えていました。 その日の夜、冬真は希夏帆と愁人に両親を轢き殺した犯人について問いただします。なんと冬真は部活仲間であり友人の圭が、犯人の家族だと考え始めていたのです。しかし事故に関して口止めされていた愁人は、当時のことを話すことはありませんでした。 まもなく春陽は卒園して、小学校に進学します。新たな勉強机を買おうとする希夏帆でしたが、春陽は両親が愛用していた机を使いたいと言い、手続きを進めるのでした。 その頃圭から真実を明かされていた冬真。なんと圭の父親は、冬真の両親の事故相手だとのこと。しかし冬真は怒ることはせず、過去の出来事を洗いざらい話し、圭と仲直りするのでした。

春陽の友人である有里花は、陸からもらったヘアピンの飾りをなくしてしまいます。みんなで探しても見つからず、さらに陸に贈るバレンタインのチョコも用意できていないため落胆する有里花。そして迎えに来た祖母に無理矢理連れられて、新たな習い事の準備をするのでした。 そんな姿を見ていた希夏帆は、有里花の祖母に注意します。その後有里花の祖母は有里花と対話を重ね、少しずつ今までの行為が間違っていたことに気付くのでした。 後日、有里花はヘアピンを直してくれたミキにお礼をします。陸には直接渡すことができませんでしたが、陸の母親に橋渡しをお願いするのでした。ピュアな幼稚園児たちが可愛すぎる……。 そんな有里花には一つだけ心配事があります。それは最近母親の体調が優れないこと。さらに習い事先の友人の母親が癌で亡くなったことを耳にします。しかし母親の体調不良の原因は妊娠で……。

突然の出来事で、ぎこちない雰囲気のまま生活し始めた4人。希夏帆と愁人は子供のことなど何もわからず、冬真と春陽も不安をぬぐい切れずにいます。家族というにはほど遠いですが、みんながみんな運命共同体のように手探りで成長していくのです！ 頼りなかった愁人は家事を手伝い、遠慮しがちだった冬真と春陽も少しずつ素直に。希夏帆も本当の母親のようにたくましく進化します。4人なりの家族のカタチを形成していく姿は微笑ましく、応援したくなるはず！

10年以上ライターとして生計を立てていて、30歳を過ぎた頃にマンションを購入しました。恋人の愁人とは長い付き合いですが、理由あって結婚は望んでいない様子。愁人が突然従姉妹の子供を預かることにしたと言い出してもすんなり受け入れる度量の広さがあります。 家事はある程度できますが、締め切り前になると生活が雑になりがち。ぶっきらぼうな言動でドライに見られることもありますが、本質は優しくて思慮深い人物です。

希夏帆の恋人で会社員。気性の激しい希夏帆とのんびり付き合っていける人物です。事故で急死した従姉妹の息子2人を引き取ることを突然決めてしまう行動力の持ち主で、それも自分の家ではなく彼女の家に連れ帰るという豪胆さがあります。 冬真と春陽のことは成人してちゃんと生きていけるまで面倒を見たいと思っていますが、家事スキルは低め。基本的には穏やかでいい人ですが、希夏帆曰く、空気が読めないところがあるそうです。

14歳の中学生。事故で両親が急死し、弟の春陽と共に突然放り出されてしまいました。親戚たちの間をたらいまわしにされそうになっていたところを愁人に声をかけられて希夏帆の家でお世話になることになります。 おとなしくて手間のかからない子供で、遠慮して自分の意見を飲み込んでしまうところがあります。希夏帆たちに迷惑をかけていることを気にしている様子もあり、希夏帆は大人びすぎているところを少し心配しています。

冬真の弟で5歳。冬真と一緒に希夏帆と愁人との4人暮らしをすることになります。当初は環境の変化に困惑していましたが、子供ならではの順応性であっという間に馴染みました。 冬真と比べると年相応の子供らしさがありますが、家族ではない人の家にお世話になっているという意識はあるようで、5歳なりに気を遣っているところも見られます。時おり両親が亡くなった時のことを思い出して悲しくなることも……。おとなしいながらも天真爛漫で純粋な子です。

漫画『の、ような。』の単行本は、2023年8月時点では6巻まで発売されています。毎年6月に新刊が出ていて、6巻が2023年6月7日に発売されたので、7巻は2024年6月上旬に発売される可能性が高いです。 コミックシーモアでは単話版も配信されていて、単行本に入っているものと同じ話が1話ずつバラ売りされています。値段も割高というわけではないので、1話ずつ読んでいきたいという人には単話版がおすすめ。 ちなみに、6巻には単話版の27～31話が収録されています。来年まで続きを読むのが待ちきれないという人は、ぜひ単話版をチェックしてみてくださいね！

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