漫画『嫁入りのススメ』全話ネタバレあらすじ&感想!大正御曹司とのロマンスの行方は?
ネット広告で話題の『嫁入りのススメ』という作品を知っていますか?大正時代を舞台に繰り広げられる、御曹司とカフェ店員の身分差ラブロマンスとなっています。 御曹司の純愛と、年も身分も離れた男女が見せる甘々なストーリーに、多くの読者が心奪われているのです。 そこで本記事では『嫁入りのススメ』の各話ネタバレを含みながら、徹底解説していきます!
1話〜5話ネタバレ感想
時は大正時代、カフェ「カシオペア」にて働く、元・お嬢様の花宮蘭子24歳。ある日仕事中に、とあるイケメン学生からプレゼントを貰います。 同僚達は色めき立ちますが、当の蘭子は「どうせもっと若い女学生と結婚する」と、本気にしていませんでした。 そんな折に飛び込んできたのは、蘭子への縁談の話です。しかも相手は貴族の「蝶名橋家」!突然の名家との縁談に、困惑する蘭子でしたが、これにはある理由がありました。 実は花宮家と蝶名橋家は、祖父同士の親交が深く、孫を結婚させる約束をしていたというのです。勝手に決められていた縁談の話に、気乗りしない蘭子でしたが、渋々お見合いに向かいます。 待っている間に、どんな相手かと不安になってくる蘭子。そこへ現れたのは、蘭子にプレゼントを渡してきたあのイケメン学生でした! そう、蘭子の縁談の相手とはイケメン学生・蝶名橋耀一郎だったのです。しかも一見無愛想に見える耀一郎は、実は蘭子のことが好きで好きで堪らないようで……?
1巻から耀一郎の純愛っぷりが炸裂していて、口の中が甘くなってしまいます。筆者にもこんな縁談相手が現れないでしょうか?
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6話〜10話ネタバレ感想
名家との縁談に、相手は若いイケメン学生と、好条件ばかり揃っていましたが、当の蘭子は乗り気ではありません。 終いには蝶名橋家から木を伝って逃げてしまおうと試みました。そこへ耀一郎が現れ、慌てて蘭子の手を取り引き止めます。 蘭子が自身との結婚を嫌がっていることを知り、ショックを受ける耀一郎。なぜなら彼の蘭子への想いは、1日2日のものではないからです。 耀一郎が蘭子を好きになったのは、小さい頃蘭子に遊んでもらってたことがきっかけでした。幼い耀一郎にとって蘭子は、憧れのお姉さんだったのでしょう。 そして祖父から蘭子が婚約者だと聞かされてからは、ずっと蘭子との結婚を待ち焦がれていました。耀一郎は「蘭子と早く結婚したい」と思いながら、今日まで生きてきたのです。
この章はあまりの純愛っぷりに、読み進めながらキュンが止まりませんでした。耀一郎のいじらしさや、「昔会ったことがある」と中々言い出せない可愛らしさ。そして蘭子を「結婚しても仕事をやめなくていい」と気遣う優しさなど、耀一郎は本当に最高の結婚相手です。
11話〜15話ネタバレ感想
耀一郎の屋敷の食事会に招かれた蘭子。耀一郎は蘭子に迎えを出すつもりでしたが、蘭子は歩いて耀一郎の家へやってきました。 「婚約者を歩かせるなんておかしい」という耀一郎ですが、蘭子は「電車に乗るのも楽しい」と返します。2人の身分差を感じるやり取りですが、それすらも微笑ましいと感じますよね。早く結婚すればいいんです。 そして食事会にて、蘭子は耀一郎に舞台を見に行く誘いを受けます。周りの目もあったことで、蘭子は断るに断れない状況に。 しかしこれは2人の初デートです!思わず筆者も読み進める手に力が入ってしまいます。しかし耀一郎のいとこである鈴子は、彼に片想い中。2人のデートを面白く思いません。
耀一郎と蘭子に結ばれてほしいと思っていますが、この鈴子にも筆者は幸せになって欲しいと思っています。
鈴子は名家の生まれ故に、いつ結婚相手が決まるか分からない毎日を送ってきました。そんな状況で、ずっと耀一郎のことを想い続けてきたのです。耀一郎と蘭子のデートは幸せ一杯ですが、それを見つめる鈴子は不憫でなりません。
16話〜20話ネタバレ感想
前章で耀一郎にキスをされた蘭子。なんだかんだ言っても、蘭子は今まで結婚に対して現実味がない様子でした。しかしここで一気に、「耀一郎が自分を結婚相手として見ている」と意識し始めます。 そんな中、蘭子が務めるカフェ「カシオペア」の売れ行きが減少傾向に。蘭子達はお店を盛り上げる作戦を実行するため、店長に相談しました。 そして店長は一旦オーナーに連絡するといい、電話をかけます。しばらくすると耀一郎が店内に入ってきました。 耀一郎を意識し出した蘭子は、突然の来訪に戸惑うのですが、そこで店長が耀一郎に「オーナー」と声をかけます。 なんと蘭子の務めるカフェのオーナーとは、耀一郎のことでした!実は前のオーナーが高齢だった為店仕舞いを考えていた中、店を守る為に耀一郎が買い取ってくれたのです。 こうして自分のために、店を盛り上げようと手伝ってくれる耀一郎の姿に、蘭子の気持ちはどんどん引き寄せられていきます。 これ以降は蘭子からも、耀一郎のことを少し意識したアプローチが見られるようになりました。
ずっと興味のなかった側が、相手のことを意識し始める展開はやはり最高です。
21話〜25話ネタバレ感想
前章の終わりで、とうとう縁談相手が現れた鈴子。耀一郎への想いもある中、鈴子は渋々一度会うことにします。 そして迎えた縁談当日、現れたのはキラキラした笑顔を見せる好青年の高城礼司でした。もっと年上の男性が現れると思っていた鈴子は、胸を撫で下ろします。 それどころか女性に紳士的で、整った顔立ちをしている礼司に、鈴子は心奪われてしまいました。しかしこの高橋礼司という男は、蘭子の店に毎回違う女性を連れて出入りする遊び人だったのです。 礼司の本性を知っている耀一郎と蘭子は、この縁談に疑問を抱きます。しかし鈴子と礼司の結婚で生まれる利益もあって、簡単に立ち入れる話ではないことも分かっていました。 しかし縁談相手がいながら、他の女性に声をかける男など、鈴子の相手にしたくはありません。そこで2人が鈴子の結婚相手として白羽の矢を立てたのが、鈴子に片想いし続けてきた下川でした。
26話〜30話ネタバレ感想
下川をなんとか鈴子の新しい縁談相手に出来ないかと、模索し始めた耀一郎と蘭子。当の下川は動揺しながらも、鈴子へ密かに片想いし続けていた事もあり、この提案を受けます。 一方の鈴子は、突然下川との縁談の話が持ち出され、動揺していました。しかし下川だって家柄がよく、身近で優しくしてくれる存在なため、鈴子も悪い気はしません。 むしろ礼司と下川という、2人の男性の間で揺れているシチュエーションに、鈴子は胸を躍らせていました。 そしてどちらと結婚するにしても、「役に立てるように」と蘭子の働くカフェで経験を積むことにします。問題ばかり起こしますが、なんとかやっていけている鈴子。 しかしそこへ、別の女性を連れた礼司が来店し、鈴子と鉢合わせてしまいます。ここでようやく鈴子は、礼司が女たらしのクズ男であることを知ったのです。 そんな礼司の浮気性を追求する鈴子でしたが、礼司は開き直りむしろ鈴子に酷い言葉を浴びせます。本当に女たらしだけでなく、性根も最低とは見下げ果てた男ですね。
筆者は礼司のようなモテ男よりも、下川のような青年が報われる世の中になって欲しいと祈っています。
31話〜32話ネタバレ感想
耀一郎は傷ついた鈴子を元気づけるため、下川に鈴子をダンスパーティーに誘わせることを思い付きます。 その提案に蘭子も賛成です。さらに耀一郎は「あの2人だけでは不安だから」と、蘭子に自分たちもダンスパーティーへ参加することを提案しました。 そして迎えたパーティー当日、耀一郎の思惑通りに鈴子は目一杯楽しみます。そして自分を励ましてくれた下川へ、鈴子はお礼と2人の男性の間で揺れていた状況の謝罪をしました。 それに対して下川は、「これからは俺だけにして欲しい」と告げたのです。 下川も純粋な青年かと思いきや、中々やります。 一方の蘭子と耀一郎も、中々いいムードに。そんな中耀一郎は、強引な形の縁談になったことを謝罪し、改めて蘭子にプロポーズをします。 耀一郎への想いが強くなっていた蘭子は、この申し出を承諾し、とうとう2人は結ばれたのです!
筆者としては耀一郎と蘭子が結ばれ、鈴子も幸せになる最高の展開でした。4人とも末長く幸せでいて欲しいです。
『嫁入りのススメ』の感想&レビュー
本作の特徴は、なんと言っても「純愛」です。子供の頃から、真っ直ぐに蘭子を思い続けた耀一郎。そして耀一郎を想う鈴子や、鈴子を想う下川と、この作品は愛の強い人物ばかり登場します。 そのため読んでいて「みんな幸せになって欲しい」と、願わずにはいられません。 また大正という時代設定を活かし、身分の差や、当時の金銭感覚などを上手く恋愛に絡めてきます。時代も街も、全てが彼らのラブストーリーの舞台装置として、機能しているのです。 キャラも設定も余さず活かして、最高に尊い物語を提供する神マンガと言えるでしょう。
『嫁入りのススメ』あらすじをネタバレ解説しました
ここまで『嫁入りのススメ』の各話ネタバレを踏まえて、解説してきました。主要人物の想いが真っ直ぐで、読んでいて気持ちのいい作品でしたね。 やはり御曹司や王子様が、相手のことを好きでたまらない作品は最高です!また大正時代の物の価値も知れて、非常に勉強にもなる作品でした。 もし「純愛ものが読みたい!」と思っているのなら、迷わずこの作品を選ぶことを勧めます。