漫画『シックス ハーフ』最終話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！切なさ交錯する記憶喪失×義兄妹ラブストーリー

広告でも話題の漫画『シックス ハーフ』は池谷理香子が描く記憶喪失ものの少女漫画です。すべての記憶を失ったイマドキ女子高生・詩織が、新しい自分と向き合っていく姿を、家族愛や恋愛とともに切なく描きだします。 本記事では『シックス ハーフ』最終話までのあらすじをネタバレありで解説！見どころやお得に読む方法などもあわせて紹介していきます。

女子高生・菊川詩織(きくかわしおり)は事故で記憶喪失となります。親代わりでもある兄・明夫(あきお)や自分を嫌う妹・真歩(まほ)とギクシャク暮らし始めますが、どうやら以前の詩織は男遊びが激しく敵が多かった様子。 記憶喪失をきっかけに別れた元彼・白石開(しらいしかい)のアタックや、開が好きで詩織に嫉妬してくるチカなど、詩織は学校でも落ち着けません。そんなとき支えてくれたのは兄の明夫でした。 兄が松本瑞希(まつもとみずき)と交際を始めたことで、詩織は兄への思いが恋心だと自覚。気持ちを紛らわせるため、詩織は読モのオーディションに挑みます。

オーディションは落選するものの、芸能事務所にスカウトされて詩織はくらた歩という芸名で活動することになります。周りから嫌われていた以前の自分(1号)の断片に怯えながらも、詩織は今の自分(2号)の居場所を作ろうと奮闘。 詩織が2号の自分も好きになってくれた開と再度交際をスタートする一方で、小学校時代から幼馴染で順風満帆に見えた明夫と瑞希はこじれていました。 実は少し前に、明夫は瑞希に詩織とは血が繋がっていないことを打ち明けていたのです。瑞希は明夫の詩織への気持ちを見抜き、「本当の妹だったらよかったね」と別れを切り出します。

詩織は偶然、明夫とは血の繋がりがないことを知ってしまいます。それでも兄として信頼を寄せる詩織ですが、一方で記憶喪失前を知る明夫は苦しんでいました。 以前の詩織は明夫に正直に思いをぶつけていたのです。明夫は兄としてその気持ちには応えませんでしたが、胸の奥には無自覚な恋心がありました。 詩織の母が突然戻ってきたことをきっかけに、明夫は親友の大樹の家へ転がり込みます。明夫を心配しに詩織が訪ねていくと、泥酔した明夫は彼女にキスをしました。その衝撃で記憶を取り戻した詩織は、再び恋心と家族を守りたい気持ちの間で揺れることになります。

母親の件で一時はバラバラになった家族3人でしたが、お互いに本音をぶつけあい、家族の絆を取り戻しました。 そのなかで明夫はようやく詩織への恋心を自覚しますが、彼女は記憶が戻ったことを明かしません。あくまで兄妹として接する距離感が切ないですね。 やがて詩織は仕事が忙しくなり上京することに。気持ちを断ち切れるまで明夫には会わないつもりです。明夫は大樹から詩織の記憶のことを聞き、ようやく本音をぶつける覚悟を決めた様子。 詩織の卒業式の日、2人は思い出の海で思いを打ち明け合いようやく結ばれます。妹の真歩にも祝福され、2人は恋人として1歩を踏み出すのでした。

全員がそれぞれに葛藤を抱えていて、心の機微が丁寧に描かれていきます。繊細であるのと同時に、芸能界要素なども入ってくるので華やかさもしっかりあって飽きませんでした。 主人公が記憶を取り戻し、記憶を塗り替えられていくような描写には怖さすら感じました。とくに序盤は記憶がないことで生まれる違和感を、ミステリーのように楽しむこともできます。もちろんメインは恋愛なので、最後はしっかりと満たされた気持ちになれますよ！