漫画『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』全話ネタバレあらすじ＆感想！原作は「小説家になろう」で読める？

『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』はWeb小説から書籍化及びコミカライズされた異世界ファンタジー漫画。出だしはいわゆる追放系ものですが、王道とも一味違う面白さがあると話題の作品です。 この記事では『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』のネタバレありのあらすじや見どころ、お得に読む方法などをまとめて紹介していきます！

99階層の攻略に失敗した「竜の翼」。死者まで出してしまったことで、97階層の階層主討伐について疑いの目を向けられます。病院から退院してきたクロノスは、メンバーに謝罪をするどころか、むしろ自分たちは奇跡を起こしたのだと高らかに宣言するのでした。 一方、ヴィムたちは階層主との戦いに向けて、迷宮最深部へ進んでいきます。個性的な能力を持つ仲間たちと協力するも、予想以上の罠の多さに何度も窮地に追い込まれるヴィムたち。階層主の圧倒的な力を前に、恐怖心は膨らむばかりです。 道中で遭遇した巨大な魔物「ゴリアテ」との戦いでは、リタの魔法とヴィムの付与術で何とか撃退。そこに新たな試練が襲い掛かってきて……。

療養中のヴィムのもとにギルドマスターのゴッドヘルフが訪れます。公明正大な彼は「竜の翼」での一件を探り、ヴィムの名誉回復をしようとしてくれますが、ヴィムはこれを拒否。かなり闇が深そうです……。 退院後、「闇地図」の総元締めにして「黄昏の梟(ミナーヴァ・アカイア)」のリーダー・リタとの接触や、「竜の翼」にヴィムの後任で入ったソフィーアとの引き継ぎを経て、ヴィムは「夜蜻蛉」に正式入団します。 後半は「竜の翼」の無謀な99階層攻略へ。クロノスもヴィムも闇に飲まれそうな不穏さが残る5巻となりました。

実は禁忌の術だった「傀儡師」は、相当重大なダメージを術者にもたらすもののようで、ヴィムは今回こそは助からないと覚悟を決めて階層主に挑みます。 この禁術は身体だけでなく脳に直接バフをかけるという危険な代物でした。高速化した脳で組み立てた机上の空論を、バフをかけた肉体で実現させていくのです。その動きは誰もが目を疑うものでした。 ついにヴィムは階層主を倒します。討伐後にヴィムは黒いモヤのような“なにか”と会話をしてから、限界を迎えて倒れるのでした。

責任重大な役目にヴィムは相変わらず血の気を失ったような顔になっていますが、探索が始まれば頼まれたこと以上の仕事を黙々とこなしていきます。順調に探索を進めた一行はついに最強の階層主と会敵。 ヴィムのバフを受けたカミラが階層主を倒したかに見えましたが、無限に生えてくる触手が厄介で簡単には倒せませんでした。窮地に追いやられたカミラは全員での帰還を諦め、全滅回避を目指します。 しかしヴィムは自分に居場所をくれたみんなを諦めたくありません。1巻冒頭で見せた「傀儡師 (ペプンシュピーラー)」を自身にかけるのでした。

メンバーから歓迎されて、ヴィムは仮団員となりました。一方、冒険ギルドでは調査の結果、「竜の翼」のリーダーではなく非戦闘員のヴィムが階層主を倒した可能性が浮上しており、その一報を受けた「夜蜻蛉」の団長カミラは、ヴィムをゴーレムと戦わせてその実力を測ることに。 ヴィムは自分にバフをかけゴーレムを瞬殺します。カミラいわくヴィムの付与術は骨や筋肉1つ1つにかけている点が特殊とのこと。勉強熱心で高い処理能力を持つヴィムだからこその特殊性だったんですね。 一団は未知なる98階層への探索に挑むことに。その先遣隊6人の1人にヴィムも選ばれました。

新進気鋭のパーティー「竜の翼(ドラハンフルーグ)」の非戦闘員＆雑用の付与術師ヴィム＝シュトラウスは、仲間を助けようと決死の覚悟で階層主を単独で討伐。ところがリーダー・クロノスはそれが気に入らず、ヴィムを追放します。 そんなヴィムのもとに幼馴染兼ストーカーのハイデマリーが現れ、彼を自身が所属するAランクパーティー「夜蜻蛉(ナキリベラ)」へ勧誘します。ヴィムは自己評価が低いのですが、彼女は彼が最強だと知っていたのです。 ヴィムは入団テストを兼ねた探索で圧巻の付与技術を見せ「夜蜻蛉」入りを果たします。

不遇な扱いを受けてきた主人公が追放されてから始まるいわゆる追放系ファンタジーですが、主人公がトラウマを背負っていて、どれだけすごいことをしても自分の強さに自信を持てないという展開に引き込まれる作品です。 いわゆる主人公っぽい主人公ではない点も魅力。お色気描写やハーレム要素もなく、ヴィムの冒険譚、もしくは成長譚として素直に楽しめます。伏線らしき含みのある描写も多いので、今後さらに化けてくれそうです！

本作の主人公。当初は「竜の翼」に所属していましたが、人気のない付与術師であることと、リーダーのクロノスに逆恨みされたことで、追放されてしまいます。 同郷のハイデマリーに勧められ彼女が所属する「夜蜻蛉」に仮入団した結果、自他ともに認める最強の存在になっていくのです。

本作のヒロインで、ヴィムと同郷の幼馴染み。 職業は賢者で、現在は「夜蜻蛉」の次期幹部候補と目されています。

「夜蜻蛉」の団長。 冷静沈着でありながら、人当たりの良い性格の持ち主で、団員からも信頼されています。

「竜の翼」のリーダー。 ヴィムを「竜の翼」から追放した張本人です。思い通りにいかないと機嫌が悪くなる、やっかいな性格の持ち主。

本作の原作は、日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載されている戸倉儚先生の作品です。 2020年11月9日に掲載されて以来、2024年5月現在も連載中。本作の続きがどうしても気になるのであれば、小説版を読んでみるのもいいでしょう。