漫画『愛とかいいから抱きしめて』最終回まで全話ネタバレあらすじ＆感想！じれったくてほろ苦い大人の三角関係

漫画『愛とかいいから抱きしめて』は、恋を諦めたアラサー女子がバツイチ子持ち男性と訳あり御曹司との間で揺れ動き、自分の本当の気持ちに向き合っていく様を描いた作品です。 この記事では『愛とかいいから抱きしめて』の内容をネタバレ込みで最終回まで一気に解説していきます！詳細まで気になった人は、ぜひコミックシーモアで本編をチェックしてみてください！

幼稚園で働くゆり子は、仕事と父親の世話に追われ忙しい日々を過ごす35歳の独身女子。 ある日不注意で車の事故を起こしてしまい、相手の男から「一晩付き合ってくれたらチャラにする」と提案されます。言われるまま一晩過ごし、後腐れなく別れたはずでしたが、後日その男が園児の父親・吉永だと知るのでした。 それ以来セフレのような関係になった2人。まずい状況だと知りつつも、ゆりこは吉永との関係にハマっていきます。 さらに年下のイケメン理事長・巧が突然園にやってきて、ある事情からゆり子の家の離れで暮らすことに。2人の男性の間でゆり子の心は揺れ動きはじめます。

巧から突然キスをされ彼を意識するようになったゆり子でしたが、やはり頭の片隅には吉永のことがチラつきます。妻を亡くし娘を懸命に育てる吉永に惹かれ、他の保護者にバレそうになってもズルズルと関係を続けてしまっていました。 しかし吉永の家庭に深くかかわり過ぎたゆり子は、亡くなった妻のことをまだ引きずる吉永に突き放されてしまいます。そして傷付いているところを巧に迫られ、またしても彼とキスをしてしまうのでした。 一方、巧とゆり子の関係に気付いた吉永は、自分がゆり子に本気になりかけていると気が付き冷たい態度を詫び、告白ともとれる言葉を口にします。

父親から会社を引き継いだ腹違いの兄に対抗するべく、巧に政略結婚の話が持ち上がります。巧は好きな女がいると言って断りますが、後日父親から縁談を受けるようにと念押しされてしまいます。 さらに婚約者の真帆が園に押しかけてきて、しばらくゆり子たちと働くことに。巧と吉永の間で揺れ動くゆり子に真帆は辛く当たります。 ゆり子自身も自分の優柔不断さには気が付いていました。そして巧が婚約したという噂を聞き、もともと住む世界が違ったのだと思うのでした。 一方、ゆり子に本気になりかけていた吉永も、娘を差し置いて恋愛なんかしていいのか葛藤していました。

婚約者のいる立場でゆり子にアプローチを続ける巧に対して、ひょんなことから吉永の不満が爆発。愛人の子として複雑な人生を歩んできた巧にタブーともいえる言葉を向けてしまい、そのせいでゆり子との関係もギクシャクしてしまいます。 一方園ではゆり子の男性関係についてよからぬ噂が流れ、他の先生や保護者の不信感が露わになり始めます。ゆり子は身から出た錆と、状況を受け入れるのでした。 そんなある日、不慮の事故で腰を痛めてしまったゆり子。娘を迎えにやってきた吉永に送ってもらうことになったのですが、寝ぼけた吉永の娘・ののかがゆり子を「ママ」と呼んだことで妙な空気になってしまいます。

怪我の一件以来、吉永とはそれなりの距離感を保っていたゆり子でしたが、うっかり結婚を否定するような発言をして彼の地雷を踏んでしまいます。 一方、強引に政略結婚の話を進めてくる父親に対し、巧は会社を辞めてでも結婚はしないと宣言。今の地位を全て捨てることになっても構わないという巧の覚悟の大きさにゆり子は動揺するのでした。 そして再び巧と吉永が衝突。覚悟を決めた巧が煮え切らない態度の吉永に食って掛かります。吉永は激情にまかせ「ゆり子との未来なんて考えていない」と言ってしまい、不運にもその言葉をゆり子本人に聞かれてしまいました。 その言葉にもう期待しなくて済むと思う反面、既に後戻りできないほど吉永に惹かれていることを実感するゆり子なのでした。

ののかの祖母から「ののかの母親になる気はないか」と聞かれたゆり子。吉永を好きな気持ちはあるものの、やはり母親の代わりにはなれないと答えます。 そんな折、ゆり子は巧から正式にプロポーズを受けました。しかし返事をする前に巧はゆり子の前から姿を消してしまいます。実は居なくなる直前に巧はゆり子と吉永がキスしている場面を目撃していて、自分がフラれたと察するのでした。 一方のゆり子は吉永との関係を続けるつもりはなく、彼には娘のために生きて欲しいと伝えます。しかし密会現場を保護者に目撃され、責任を取って園を退職しました。 それから暫く経ち、周囲の強い勧めでお見合いをすることになったゆり子。しかし途中で自分が巧を忘れられないと実感し、見合い相手に謝罪します。 するとそこへゆり子の父親に背中を押され会いに来た巧が現れ、店からゆり子を連れ出すのでした。

プライドや世間体、周囲とのしがらみなど、さまざまな要素が邪魔をして、ただ好きというだけでは簡単に動き出せないのが大人女子の恋。そんな年を重ねたからこそのジレンマが、本作では丁寧かつリアルに描きだされています。 大人ゆえの不器用さ、じれったさには深く共感できる人も多いはず。まるで自分の友達を応援するような気持ちで主人公の恋を見守りたくなります。