漫画『凪のお暇』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！全てを捨て去って人生リセット！

『凪のお暇』は、アラサーOLが無職の状態で人生をやり直す姿を描いた人気作。周囲の空気を読みすぎて過呼吸で倒れた主人公が、全てを捨て去り郊外へ都落ちして本来の自分を取り戻していく作品です。 この記事では、最新話までの全話ネタバレとあらすじや感想、最終回の結末予想などを紹介します。本作が気になる人はぜひ最後まで読んでみてください。

大島凪は、空気を読んでばかりの生活を送る28歳のOLです。彼女は密かに営業部のエース・我聞慎二と交際していましたが、職場で彼が凪の陰口を叩いている現場に遭遇し、ショックで過呼吸を起こします。 これまでストレスを溜め込んでいた凪は、会社を辞めて慎二からも逃げるように郊外にある六畳一間のアパートに引っ越し、新たな生活を始めました。 新しい環境で凪が自分を変えようとしている最中、慎二が凪の元へ現れて彼女の生き方を否定します。凪は慎二を拒絶し追い返しますが、凪に未練を抱いていた慎二は彼女の言動にショックを受けるのです。一方、凪は隣人のゴンと親しくなり、新たな恋の予感が訪れます。

ある日、凪の母親が家にやって来ることになりました。母親との関係にトラウマを抱える凪は、今の生活を見せることに憂鬱な気分を抱きます。凪の沈んだ気持ちを察した隣人のゴンは、優しい言葉で凪を癒やしてくれました。 ゴンと親密な関係になった凪は、ついに彼と一線を越えますが、2人の関係は曖昧なままです。ようやくゴンから合鍵を受け取り喜びますが、実は他の女性にも合鍵を渡していることが発覚します。 凪はゴンの女友達から「彼に依存してはいけない」と忠告されますが、ゴンに依存するように現状維持の関係を続けてしまうのです。ゴンを想う余り、どんどん精神状態が悪くなっていく凪。そんな凪の現状を慎二が知ることになり……。

ゴンへの想いに見切りをつけた凪は、自分の悪い癖を改善し、新しいことに挑戦しようと前向きに行動し始めます。しかし、ゴンへの気持ちが完全に断ち切れなかったため、彼に会うと気持ちがグラつきそうになります。実はゴンの方は、凪から合鍵を突き返されて以来、彼女のことを意識していました。 その頃、慎二は職場で凪に似たタイプの後輩・市川円に出会います。同僚から悪口を言われていた円を、慎二がさりげなく助けた結果、円は慎二のことが好きになりました。 ある日、凪の母親の夕から彼氏に会いに行くと連絡が入り、慎二が彼氏の代役として母親に会うことになって……。

凪の彼氏の代役として現れた慎二を、母親に恋人だと紹介する凪。慎二は上手く代役をこなしていましたが、凪は母親に真実を告白することにしました。彼氏がいないことや、今の自分の生活状況を母親に話し、その場はやり過ごすことができたのです。 しかし、凪はその後、北海道の実家に戻ることになりました。東京の仲間とオンラインでやり取りしながら、地元での暮らしに馴染んでいきます。そこで凪の母親の過去が語られ、東京に上京した母親が父親と出会い、凪を身籠もって地元に出戻りした経緯などが明かされるのです。 その頃、凪への想いを自覚したゴンが、凪に会うために北海道に現れて……。

紆余曲折の末に、北海道で再会する凪とゴン。凪はこっそりとゴンを自分の部屋に招き入れますが、母親にバレて一悶着が起きます。しかし、凪の母親は娘を想うゴンの気持ちを知り、態度を軟化させます。母親に関する話題をゴンとしている最中、凪はゴンからプロポーズされる事態に。 一方、慎二は円との関係が原因で、仕事に支障を来す状況に陥りました。一度は円に別れ話を切り出すも、彼女のことが愛おしくなり、円とよりを戻してプロポーズします。その直後、円は仕事で成功して慎二をぐんぐんと追い抜いていきます。 職場で居場所を失い、精神的に追い詰められていく慎二。そんな中、行きつけのスナックの常連客から、北海道へ行く話が持ちあがり……。

北海道へ行くことを決意した慎二は、現地で凪と再会します。 突然いなくなった慎二を心配していた円は、SNSで慎二が北海道にいることを知りました。そこでSNSに映り込んでいる凪の姿に気づくのです。その後、円はSNSから凪について調べ上げ、慎二と凪の馴染みの店であるスナックバブルの存在を探し当てます。 スナックにやって来た円はそこでゴンと出会い、凪と慎二について共に語り合いました。慎二と凪の絆を知った円は慎二を諦めようとします。すると、ゴンは凪のことを諦めたくないと言い、円に「2人の邪魔をしよう」と持ちかけました。 その頃、仕事の思い出話を語り合っている凪と慎二。慎二と会話する中で、凪は「慎二は自分のことが好きなのではないか」と気づいて……。

本作は人生をリセットした凪の成長が物語の主軸となっているため、凪の成長が感じられる最終回を迎えると思われます。人生をリセットする前の凪は、空気を読んでばかりで自分らしさを見失っていました。そんな凪が自分を取り戻して、自分らしく生きる姿が最終回で描かれるのではないでしょうか。 また、本作は凪を取り巻く登場人物にもスポットが当たり、人物像が掘り下げられているため、それぞれのキャラクターのエピローグもありそうです。 もう一つのテーマである恋愛については、凪が慎二かゴンと結婚して新たな人生を歩む結末が王道といえるでしょう。ただ、作品の内容的に従来の結婚観には縛られない可能性があるので、自分たちらしい夫婦の形を模索しそうですね。

慎二と凪の恋の行方は、凪が慎二の気持ちに気づいたことで復縁する可能性が出てきました。慎二は凪を失ってから彼女の魅力に気づき、凪への想いが募っていく様子がうかがえます。 一方、交際中の円に対しては価値観の違いに気づいたり、彼女の自分に対する愛情を疑ったりして気持ちが冷めてきている描写もあります。そのため、いずれ円とは別れて凪に告白する展開が考えられそうです。 また、凪の方は慎二への想いが吹っ切れているように見えます。しかし、慎二がまだ自分のことが好きなのでは？と気づき、ふたたび慎二を意識しそうな展開になっています。凪と別れてから慎二も成長し変化しているため、昔とは異なる慎二に凪が惹かれ、再び交際する可能性もあるのかもしれません。

ゴンと凪の恋の行方はまだ不明ですが、おそらく友人関係で終わる結末になるのではないでしょうか。ゴンが凪に振られた後、生まれて初めて恋を知ったゴンが凪を追って北海道にやって来るところまでは、2人が結ばれるように見えました。 しかし、その後に慎二の話が掘り下げられて、彼の内面や凪への想いが明かされるほど、やはりゴンに勝ち目はないように思えてきました。北海道で再会したときの凪と慎二の空気感や息の合う様子を見ると、凪の隣にいるのはゴンより慎二の方がお似合いのように見えます。 物語としても、ゴンと凪が結ばれるのは予定調和な感じがします。慎二と凪がよりを戻す方がストーリーが盛り上がりそうです。以上のような理由から、ゴンと凪の恋は進展せず、友人としての関係で終わる可能性が高いと考えられます。

本作の見どころは、周囲に気を使い空気を読んで生きている主人公・凪の成長物語です。凪は自分を押し殺して、他人に合わせて生きているOLでした。ストレスが溜まる日々を送る中、心の支えでもあった恋人の慎二の本音を知り、過呼吸で倒れてしまいます。 その後、凪は全てを捨て去るかのように郊外へ引っ越し、人生をリセットしました。新しい環境で出会った個性的な人たちとの交流を通じて、自分を取り戻して成長していくのです。 登場人物それぞれの生き様が丁寧に描かれており、彼女たちの想いや価値観に感情移入し、心を動かされる作品です。