漫画『グリーンボックス』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！【最後に生き残るのは⁉】

『グリーンボックス』は、謎のグリーンルームに閉じ込められた男子学生の生き残りをかけた脱出劇を描く青年向けホラー＆サスペンス漫画です。 本記事では、本作『グリーンボックス』を最新巻までネタバレも含めて徹底解説していきます！全巻無料で読めるかも調査したので、ぜひ最後まで見ていってくださいね！

ある日、高校3年生の瀬名良介(せな りょうすけ)は、部屋一面が緑色の部屋で目を覚まします。誘拐でもされたのかと慌てふためく瀬名の前にモニターと世界地図が降りてきます。 そして、欲しいものを思い浮かべながら『滅ぼしたい国』のボタンを押せ、当たりなら解放という意味不明な文言がモニターに表示されます。意味の分からない状況に、テレビ番組の手の込んだドッキリか何かだと思った瀬名は、めんどくさがりながらも番組スタッフが種明かししに来るのを待ちます。 しかし、1時間たっても一向に現れないスタッフに痺れを切らした瀬名。理不尽な状況になんで俺がこんな目に遭わなければいけないのかと、『俺のスマホを返してください』と言ってボタンを押してしまいます。 すると突如として目の前にあらわれた自分のスマホに驚きながら手に取って見ると、ジンバブエで住民が原因不明の大量死をしていることを知って......。

2か国を滅ぼしてしまった瀬名は、自分のしてしまった行為に罪悪感を抱きます。しかしこんなタイミングで、尿意をもよおしてしまいボタンを押すべきか悩む中、人々が無残に死んでいく映像が頭の中でフラッシュバックされます。そして、ボタンを押すことを躊躇した瀬名は失禁してしまいます。 自分1人のために大量な人が被害に遭う罪悪感にさいなまれて、自身が死ねば世界が助かると脱出することを諦めかけるのでした。しかし、この理不尽な状況になぜ自分が死ななければいけないのかと思い返し、その反動で自分の欲望のまま立て続けにボタンを押して国を破滅させてしまいます。 6か国も破滅させた瀬名はもう後には引けなくなって......。

動画配信を行なってグリーンボックスの存在を世間に知らしめることで、助けを求めて脱出しようと画策した瀬名。しかし、瀬名の行為により国が滅ぼされたことに関して、ネット上で大炎上するだけで、NASAなどの有識機関からの連絡は全く入らず、この策は失敗に終わります。 しかし、ネット上でドリルを出して、穴を開けて脱出すればいいいじゃないかというコメントを目にします。そのコメントから、出口を出してもらえばいいのではと考えた瀬名は、『出口を出してください』とお願いしてボタンを押しますが、何も出てくる様子はなく、無駄に国を1つ破滅させてしまいました。 次はドリルを出してもらおうと考える瀬名。しかし、もしこの部屋が宇宙にあるとしたならば、穴をあければ息が出来なくなって死んでしまうのではと勘繰り始めて......。

瀬名の動画配信を見て、捜索にあたっていた日本の警察が茨城県の山奥で、巨大な緑の箱を発見します。警察の沼田という男からその連絡を受けた瀬名は、『壁を壊してあなたを救出します』と告げられるのでした。 しかし、これまでに9か国もの国を破滅させてしまった瀬名は、部屋から脱出したあと大量殺人犯として、死刑になってしまうのでないかと沼田に恐る恐る尋ねます。各地で起こっている集団死事件との因果関係が取れないためその心配はないと告げれ、安堵する瀬名。 そんな瀬名に沼田は2つの条件を突きつけるのでした。1つは、アップロードした動画を削除して、今後動画撮影をしないこと。そしてもう1つは、今後一切ボタンを押さないことを約束するようにという条件でした。この条件を守らなかった場合、警察はあなたを救出しないと言われてしまい......。

ドリルや重機にダイナマイトと、様々な手段で瀬名をグリーンボックスからつまみ出そうとする警察の沼田でしたが、ボックスは全く壊れる様子がありません。中々救出されず食料も減り、飲み水はトイレからとっていた瀬名は本当に救出されるのか心配になります。 そして、スマホの情報からダイナマイトなどの危険な方法で、このグリーンボックスを破壊しようとしたことを知り、瀬名は沼田へ不信感を募らせます。痺れを切らした瀬名は、沼田へ今日から三日後にボタンを押すと告げるのでした。 せめてもの譲歩として、住民が避難できるようあらかじめ動画配信で3日後にボタンを押す国を伝えるので、3日以内に逃げてくださいと無茶な条件を沼田に持ちかけて......。

瀬名の仕方なくも無慈悲な行為に、世間は瀬名を育てた両親へバッシングを始めます。そんな状況に耐えられなくなった両親は、首つり自殺で心中してしまうのでした。これは子育てどうこうの話ではないような気もしますね。子供の行為に責任を感じて死んでしまうなんて、あまりにも悲しくて辛いですね。 この部屋に閉じ込められたせいで自分が両親を殺してしまったと、自身を責める瀬名。しかし、世間や理不尽なこの状況に対して恨みがこみあげてきた瀬名は、3日後に3つの国のボタンを押すと動画配信で告げるのでした。 イギリスとフランス、そしてもう1か国は動画へのコメントが多かった国を破滅させると宣言します。両親の死によって、完全に倫理感が崩壊してしまった瀬名が暴走し始めて、カオスな状況に突入してしまいましたね......。

極限状態での主人公の心の揺れ動きは、本作の大きな見どころの1つとなっています。自分が生き残るためには、国を破滅するしかないというカオスな状況で、倫理感や罪悪感と戦う主人公の描写は、見ている読者まで考えさせられる作品となっています。 さらに本作は、部屋の中に閉じ込められているという動きの出にくい設定にも関わらず、多くの展開を巻き起こしてくれるストーリー性の高さも魅力的です。予測不能な展開をぜひ楽しんでみてくださいね。