漫画『悪魔×花嫁～選ばれた娘はどっち？～』15巻まで全話ネタバレあらすじ＆感想！孤独な少女と悪魔の悲恋

『悪魔×花嫁～選ばれた娘はどっち？～』は、碧ゆかこ、花李くる実 、岡みのりで素敵なロマンスで連載していた女性漫画で、24巻で完結済みです。 この記事では『悪魔×花嫁～選ばれた娘はどっち？～』のストーリーをネタバレ込みで解説していきます。どんなお話なのか気になっている人も、結末だけ知りたいという人も、ぜひ最後までチェックしてみてください！

レックス伯爵家の長女として生まれたルジーは、家族が自分をいない者として扱い、双子の妹のリューナばかりに愛を注ぐことにいつしか慣れてしまっていました。 ルジーたちが生まれた年、領地を飢饉と災害が襲い、領民たちは身も心も荒んでいました。ルジーたちの祖父メジスは、領地を救うために悪魔を呼び出します。領民を助けられる物資と引き換えに自分の持つものを差し出すという契約をしたメジス。 次の瞬間、メジスの前には豊富な食べ物や薬が出現しました。悪魔が引き換えに望んだのは花嫁。この後メジスの血縁に迎える娘に悪魔の刻印を刻み、その娘が16歳になった時に花嫁として迎えに来ると告げたのです。その後に生まれたのがルジーとリューナでした。

ルジーとリューナが5歳になった夜、リューナの手の甲にバラの痣が出現しました。メジスたちは悪魔との契約を無効にする方法を必死で探しますが、確実な方法は見つけられずにいます。 そんな中、リューナを過保護に扱う両親を見て複雑な思いを抱くルジー。家族の中でルジーとリューナの扱いに差があることを問題視していたのは祖母のリゼだけでした。それでもルジーとリューナはお互いのことを大事に思い合う姉妹だったのです。 しかし、ルジーたちが生まれた年の災害で家族を失いレックス伯爵家にメイドとして雇われているベスが家族のそれぞれに不信の種を植え付け、次第に家族は崩壊していきます。 さらにルジーの薬指にもバラの刻印が現れてーー。

レックス伯爵家に出入りするようになったルジーたちと同年代のマリー。最初はルジーともリューナとも仲の良かったマリーですが、いつしかリューナとばかり話してルジーをのけ者にするようになりました。 両親や祖父もリューナにばかり手をかけ、ルジーは次第に居場所を失っていきます。そんなルジーの味方でいてくれたのは祖母だけでした。しかし、そんな祖母もとうとう亡くなってしまいます。 そして、祖母が死んだ夜、ルジーの前に謎の男が現れます。モリオン・クラウス・ハインリッヒと名乗るその男は、まだ幼いルジーをレディ扱いしてくれて、優しい言葉をかけてくれました。しかし、実はこの男はメジスが契約した悪魔だったのです。

唯一の味方の祖母が亡くなり、孤独感を強めていくルジー。ルジーの前に悪魔が現れたのと前後して、教会にシスター・クリシュナという女性が現れます。実はこのシスターは人間ではありませんでした。 その後、リューナとルジーは15歳に成長しますが、2人を取り巻く環境は全く違ったものになっていました。家族や友人たちに大事にされ盛大に誕生日を祝ってもらえるリューナと、どこに行っても陰口を叩かれ孤独な思いをしているルジー。 悪魔が直接接触するのはいつだってルジーだけで、自分こそが悪魔の花嫁なのだと言うルジーの言葉は大事にされているリューナへのひがみだと思われていたのです。

家の中でいないものとして扱われているルジーは、唯一優しくしてくれる悪魔にどんどん依存していきます。そして、16歳を迎える前に花嫁になってしまいたいと強く願うようになっていました。 そして、とうとう司祭にも本当の花嫁がルジーの方だと気づかれてしまいます。実は、リューナの手の甲に現れている刻印は悪魔のものではなくシスター・クリシュナのものでした。シスター・クリシュナは、かつて聖女と呼ばれた魔女だったのです。 悪魔に異様な執着を見せるクリシュナは、過去にも悪魔の花嫁を奪ったことがあるようで、今回も悪魔が花嫁を娶る邪魔をしにきたのでした。リューナを操ることで悪魔を自分のものにしようとするクリシュナですがーー。

祖父が悪魔と交わした契約によって双子の孫娘のどちらかが悪魔に花嫁として奪われてしまうという悲劇を描いた『悪魔×花嫁～選ばれた娘はどっち？～』は、同じ日に生まれた娘が2人いたことでどちらが花嫁なのかがわからないのがおもしろいんです。 そこに悪魔に恋焦がれる魔女が入ってくることでさらにストーリーは複雑になっており、先が読めない展開の連続に夢中になってしまうこと間違いなしです！