中国ドラマ『恋華～ラブ・オブ・フェニックス～』最終回まで全36話ネタバレあらすじ&キャストを紹介！

「鳳凰」をめぐる壮大なストーリーが魅力の『恋華～ラブ・オブ・フェニックス～』。平凡な少女・魏枝と天界からやってきた帝の息子・炎越の切なくも美しい恋物語から目が離せません。 この記事では、そんな本作のストーリーを第1話から最終回までネタバレしていきます！

「疫病神」として周りから遠ざけられてきた少女・魏枝。彼女にはとある辛い過去があり、本当の名前や故郷を捨て魏家の使用人として働いていました。 やがて16歳となり成人を迎えた魏枝は、同い年の18人の若者とともに「方術(呪術のようなもの)」の素質を調べる儀式に参加することに。すると儀式に使用する鑑仙鏡の中から、突如として鳳凰が姿を現します。 この中に「鳳凰を宿す者」がいることは確実……そのたった1人を見つけ出すため、18人はまとめて方術を学ぶ学問所・白鷺(はくろ)学問所に通わされることになるのでした。

魏枝は不遇な日々を送りながら、来たる成人の儀式で自身の運命を変えることを夢見ていました。その願いが届いてか、参加した儀式で鳳凰が現れたのをきっかけに、彼女は白鷺学問所に通い始めることに……。 鳳凰の出現は人間界のみならず、天界、魔界をも揺るがします。天界の帝の息子である赤日神君(太陽神)・炎越も鳳凰を追うため、身分を隠し教師になりすまして人間界に潜入。彼は「鳳凰を宿す者」を探すうち、皆から虐げられる哀れな魏枝を気にかけるようになっていきます。 魏枝は方術の才能に恵まれておらず、いつも失敗だらけでしたが、どこか不思議な力を感じさせる存在だったのです。

実は魏枝には昔から霊が見え、それらを祓う力も持っていました。しかし、過去のつらい経験もあってそのせいで家族を苦しめたと思い込んでおり、力を抑え込んでいるようです。 さて、学問所では、方術を誰よりも得意とする凌月が「鳳凰を宿す者」の有力候補として見られていました。一方の魏枝は、病気で命を落とした結婚相手、つまり「死者」に嫁いで「殉死」することを強制されそうになり絶望します。 しかし、彼女のピンチに現れたのが炎越。その後、彼は人間の運命を変えた罰として霊力を半分封じられてしまいますが、後悔しているようすはありません。どうやら、魏枝のことを大切な存在として見始めているようです。

学問所の中秋試験が始まり、魏枝は凌月とペアを組まされる羽目になってしまいます。第一関門、第二関門……と続々難関を突破した後、最後に残った魏枝と凌月が最終決戦を戦うことに。そして最終的には、凌月が突破し鳳凰と認められる結果となります。 その後、凌月は鳳凰の力を狙った者によって魔界に連れ去られてしまいますが、その正体が「孔雀」だったと発覚。それと合わせて、実は魏枝こそが本物の鳳凰だったと明らかになります。 学問所に戻った凌月は、ちやほやされる立場から一転、「偽物」として馬鹿にされるようになりました。これまでにない屈辱を味わわされた彼女は、その怒りを魏枝にぶつけ、復讐することを心に誓います。

天界では帝が日に日に老いてやつれていっていました。一方、魏枝と炎越は、人間界と妖境の間に存在する桃源村でひっそりと穏やかな生活を送っています。ふたりはまるで恋人や夫婦同士のように心を通わせ、愛情を深めていきました。 しかしそんな中、「牽機落」という呪いのようなものに侵された炎越は、日々苦しむようになります。さらに凌月の罠によって、魏枝は母親ともども投獄されるという大ピンチに。顧城城主の息子・明朗が助けてくれなければ危ういところでした。 その後、解毒のため父親のもとに戻った炎越は、鳳凰が実は三界(天界・人間界・魔界)を滅ぼす存在だという驚きの事実を聞かされます。さらに、彼の母親は鳳凰を封印するために命を落としたというのです。

三界の平和を守るため、愛する魏枝をみずからの手で葬るという壮絶な決意をした炎越。苦しんだ結果の決断でしたが、突然彼に斬り殺されそうになった魏枝は戸惑いを隠せません。しかし炎越の心はすでに決まっており、ついには魏枝を殺してしまうのでした。 しかしその後、魏枝は魔界の首領・慕南が助けてくれたおかげで、無事に生き残ります。炎越に裏切られた怒りに震える魏枝に、慕南は彼女の「前世」を見せてくれました。そこには彼女の前世である司馬望月だけでなく、炎越の前世である陳炎の姿もあります。 陳炎は敵国のスパイという立場でありながら望月に惹かれ、望月もまた彼に心を許していきます。慕南はこの時の忘月の義弟であり、彼女に想いを寄せていたという事実も明かされました。

陳炎は望月を敵と知りながら、一方の望月は陳炎を敵と知らず、恋仲となります。しかし、陳炎は自分の使命と彼女への想いの狭間で苦しみながらも、自分の道を突き進んでいきます。 やがてふたりは結婚を許されますが、陳炎は婚礼の夜、望月の父である司馬近を殺害してしまいました。それを目撃した望月は悲しみのあまり鳳凰の力を目覚めさせ、辺り一面を燃やし尽くします。 その後、人間ではなく赤日神君としての記憶を取り戻した陳炎は、天帝と天后の命に従い、鳳凰を殺すと決意。ちょうどその頃、鳳凰となった望月が彼のもとへと姿を現します。

残酷な宿命によって敵同士として対峙することになった炎越と望月。初めから愛していなかったのかと問いかける望月に、炎越は冷たい態度を崩しません。こうして望月は、愛する陳炎(炎越)に剣で刺されて消滅してしまうのでした。その後、炎越は天帝によって記憶を消され、望月のことをすっかり忘れます。 前世を見せられた魏枝は、炎越に会いに行くため天界へと向かいました。そこで2人は再会を果たしますが、炎越が意児と結婚すると知り絶望します。 しかし、それまでのすべては炎越が彼女を守るためにしたこと。彼は慕南と取引をして彼女を殺したように偽装し、それでも彼女が自分のもとに来てしまったので、自分を諦めさせるため別人との婚礼という幻を見せたのです。

そんな折、凌月が顧城に攻め入ってきて、魏枝は彼女や彼女が率いる大軍と戦うことを決意します。しかしその戦いの最中、なぜかうまく霊力を使えず大切な人を奪われた魏枝は、怒りで鳳凰の力を目覚めさせ、周辺を火の海にしてしまいます。 やがて、魏枝が霊力を失ったのはお腹に子どもがいるからだと発覚。それを知った炎越は何もかもを捨てて彼女のもとに向かいますが、天帝がそれを許しません。慕南をはじめ大切な者は次々と命を落とし、魏枝も出産で力尽きて眠りに落ちてしまいました。 そして30年の月日が経ったある日、魏枝はようやく目を覚まします。そばには彼女が生んだ卵とそれを守る仲間がいましたが、炎越の姿はありません。彼は記憶を失い、「魔君」として新たな生活を始めていました。

魔君は魏枝にそっくりな魔后と暮らしていましたが、ひょんなことがきっかけで記憶を取り戻し、炎越として魏枝のもとに戻ってきます。 これでめでたしめでたし……と思いきや、先帝が炎越の身体を乗っ取り、好き勝手し始めました。実は先帝は不老不死の身体になることを目論んでおり、そのために鳳凰の霊力を狙っていたのです。 こうして先帝と魏枝の戦いが繰り広げられますが、魏枝と炎越が自分たちを犠牲にして無事に勝利をおさめます。その後、三界には平和が訪れ、人間も魔族も皆が栄え、幸せな生活を送ることとなりました。

魏枝は不思議な力を持つ少女で、かつてそのせいで父と祖父を失ってしまった過去の持ち主です。現在は使用人として働いていますが、成人の儀礼で何かが変わることを夢見ています。実は鳳凰の力を秘めた重要人物です。 魏枝を演じるのは中国版AKB・SNH48の元メンバーであるジュー・ジンイー。グループを卒業後は女優として活躍し、『如意芳菲〜夢紡ぐ恋の道〜』などの作品で知られます。

炎越は天界をおさめる天帝の息子で、太陽神の「赤日神君」。鳳凰を追って人間界にやってきて、教師として白鷺学問所に潜入します。魏枝に惹かれながらも、自分の立場や過去のトラウマなどのせいで冷酷な態度を取りがちです。 炎越役のグオ・ジュンチェンは『太子妃 狂想曲』でデビューを果たし、その後も幅広い作品で活躍する人気のイケメン俳優です。

慕南は魔界を統べる首領で、鳳凰の力を狙っています。しかしとある事情があって、鳳凰というよりも魏枝に執着しているようす。そればかりか、なぜか魏枝に味方するような素振りも見せます。 慕南を演じるのは、ファンタジー大作『幻城〜Ice Fantasy〜』などで知られるリウ・ドンチンです。

意児は炎越のいとこで、彼の婚約者。天界の台所番として働いています。好奇心旺盛でちょっと風変わりなところはあるものの、かわいらしい女性です。 意児役のルー・ティンユーは『インタラクティブゲーム』をきっかけに世間に知られるようになり、『宮廷衛士の花嫁』といった作品にも出演しています。

凌月は魏枝が仕える魏家の娘で、おっとり系のお嬢さん然とした女性です。ずば抜けた方術の才能の持ち主で、学問所の注目の的でした。しかし鳳凰の正体が判明したのをきっかけに、少しずつ彼女の運命は狂っていきます。 凌月を演じるのは、『両世歓 ～ふたつの魂、一途な想い～』や『天帝の剣～大主宰～』など、時代劇に数多く出演するマー・ユエです。

運命に翻弄される2人の愛憎劇を描いたファンタジー・ロマンス『恋華～ラブ・オブ・フェニックス～』。ぜひ実際に本作を視聴して、彼らのドラマチックな愛の物語とその結末を見届けてみてくださいね！