哀しき獣

哀しき獣

作品情報

原題 ??(THE YELLOW SEA)
日本劇場公開日 2012年1月7日
製作国 韓国

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
妻に逃げられたタクシードライバーの男が借金をチャラにする引き換えに殺人を請け負う。男は深い闇へと誘われていくことも知らず…
ナ・ホンジンの硬派な韓国ノワール。寡黙なタクシードライバーの主人公はスコセッシ『タクシードライバー』やスコリモフスキ『エッセンシャル・キリング』を思わせます。強大な二大組織の両方から追われる身となるのですが、結局組織のボスたちも孤独で哀れな獣だったというこのなのでしょう。ノワールな映画的魅力に溢れています。ペキンパーはこれほどまでにクールなバイオレンス描写を見たら卒倒するんじゃないでしょうか。鋭利な刃物が肉を裂き、血を這わす音がとても良い。大胆なジャンプカットもバイオレンス描写に緩急を与えています。
ストーリーが分かり辛いのが難点。僕が細切れに見たのがよくなかったのか、それとも読み取る力がなかったのか。心情を描く時間が大変短い。この映画の特徴とも言えますが、その分難易度はましています。最後の男が結局誰だったのか、ぼんやり見ていたらよくわからないはずです。
ハ・ジョンウがカメレオン俳優ぶりを開放させています。最近観た『お嬢さん』と違いすぎる。クァク・ドウォンも好き。
enchang318の感想・評価
2017年度1本目
toraの感想・評価
ナ・ホンジン監督初鑑賞。借金を返す為に殺しの依頼を引き受けた延辺朝鮮族自治州のタクシー運転手が韓国に渡り計画を実行しようとする中で様々な思惑に巻き込まれていくストーリー。とにかくバイオレンス描写が物凄く斧や包丁での闘いが迫力あります。武器としての牛骨という新しい概念を提示してくれた映画でした。怖いんだけど笑ってしまう。。戦闘シーンで主人公が多勢に無勢な状況下を危機一髪切り抜けていく展開も見応えがあり、のめり込みました。そして何より敵対するミョン社長の無頼漢っぷりがたまらないです。敵対する理由や進行がわかりにくく話の筋を追うのにひと苦労でしたが、全容が明らかになっていくにつれ、スッキリするというより「こんなことで…」とゲンナリした気持ちにさせられる作品でした。同監督のチェイサーも観てみたい。
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