怒れ毒蛇 目撃者を消せ

怒れ毒蛇 目撃者を消せ

作品情報

日本劇場公開日 1974年2月16日
製作国 日本

新着感想・ネタバレ

changpianの感想・評価
 CS放送を録画したもので鑑賞。井上梅次・脚本監督、田宮二郎主演、松竹、1974年。正直言って井上監督作としては平均以下だろう。プロットが深みに欠ける。井上監督自身の脚本だが、妙に家庭ドラマ(引き裂かれた幼なじみ)の要素が入るのは、松竹という会社を意識したものか。ともあれ、松竹の一般的イメージとは少し異なる、刑事=空手映画である。
 井上監督といえば香港での活動も知られているが、この映画でも香港から女優汪萍を殺し屋役として招き、また、駆け出しのアクションスター高強(後に慕思成に改名し台湾でも活躍)をも連れてきている。プロットが起伏に乏しいのもそうだが、香港から来た二人の扱いもいかがなものか。汪萍は中国語を話す中国人女用心棒役で、田宮演じる刑事を愛していたが故に秘密を漏らしてしまい組織を壊滅に追いやり、以後彼を憎悪している。一方の高強は中国人であるが北一平という日本名を持ち、幼少期から日本で暮らしている(台詞は全て吹き替えの日本語)。その彼は子供の頃、田宮演じる小村=コブラ刑事と空手道場に共に通っている。とは言うものの、彼がこの映画で披露する技は日本風ではなく、ワイヤーアクションさえ披露する。彼も悪の道にはまり、田宮の養父を殺害した過去を持つ。つまり、香港の二人の役者は、共に悪の世界の人間として描かれているのだ。まあ、『Gメン75』で頻出した日本の刑事VS香港マフィアの構図の前哨戦と見ることも...
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