八月の狂詩曲

八月の狂詩曲

作品情報

新着感想・ネタバレ

____RiN____の感想・評価
1991年、黒澤明の晩年作。最盛期のマスターピースに比べると見劣りはしますが、腐ってもクロサワ。彼の描く「戦後」は、やはりぴりりと、どこかおどろおどろしい映画になっていました。
長崎市街に住む老婆・鉦のもとに兄・錫二郎の親族を名乗る者からのエアメイルが届きます。兄は危篤であり、またハワイ在住であること、死ぬ前に家族に会いたいので、ぜひハワイに来てほしいということ、がしたためられていました。鉦の子供たちや孫たちはハワイに浮足立ち、なんとかハワイへの旅行を決断させるべく奮闘する、というとある夏休みの物語。
この映画は黒澤明による、戦後世代への痛烈な批判ともとれる映画であったと思います。これはいまから20年以上前の映画ですが、この時代ですでに、老女鉦は「おまえたちは戦争を忘れている」と嘆き、また忘れるように努めていることを批判します。舞台も日本の原風景ともとれる長崎郊外の田舎。そこから、「ハワイ」や「アメリカの成功者」に浮足立つ子供たちを眺める彼女の姿にこそ、考えなければならない何かがあるような気がしました。
リチャード・ギアがハワイの親戚役でちょろっと出てますが、なんか絵に描いたような紳士然に、黒澤さんも人が悪いなあと思ったり思わなかったり。
Keimiyazatoの感想・評価
最大級に敬愛しているが故にどですかでん以降の黒澤明は見て見ぬふりを貫いてました、本当は赤ひげまででいいと思いますが どですかでんは どん底の様な味があるので捨て置けません、デルスウザーラ、影武者、乱、夢、、黒澤作品とは認めたくない低調さでしたが それでも、、使いたくない言葉、、腐っても鯛でした、が、しかしこの作品はヒドい、独特な躍動感も無し、独りよがりで時代錯誤なテーマに全員が大根に見える演技、観るに耐えません なので まあだだよが未だに観る気になれません。
Ken_Changの感想・評価
夫を殺した遠い原爆の記憶、その現実すら知らない孫たち、そんな殺人兵器を使用した国の人間に擦り寄る息子夫婦達

老婆を中心に、長崎に落ちた原爆の恐怖と怒りと恨み、経年劣化するそれらの感情を少しずつだけどまわりの家族が共有し始める一夏のお話

黒澤大先生ぽくない、大変失礼ながら稚拙な感じのするセリフまわしやメッセージの伝わりにくい作りなど、気になる部分があるにはあるんですが…でも好き笑
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