武田梨奈のプロフィール
武田梨奈は1991年6月15日生まれで、神奈川県出身です。テレビCMに出演したことで空手美女として一躍有名になりました。2009年の映画『ハイキック・ガール!』で初主演を果たしアクション女優として国内外問わず活躍しています。また2015年には計15本の映画とドラマに出演し役者としての演技の実力も評価されています。
1:とにかくアクションがすごい!黒帯も持つ空手家
武田梨奈はド派手なアクションを武器にドラマや映画で活躍しています。というのも彼女は琉球少林流空手道「月心会」黒帯二段の、正真正銘本物の有段者だからです。
2014年6月の全関東選手権で優勝、MVP賞まで獲得し、翌年の2015年1月に行われた関東選手権でも優勝しその実力を証明しました。
空手道場に入門したのは10歳の時で、大会で負けた父の敵をとるのが目的だったそうです。
圧倒的なアクションスターが存在しないと言われる日本で、本格的なアクションもこなせる女優として知名度を上げています。
2:『ハイキック・ガール!』で映画初主演を飾る
芸能界デビューは2009年公開の映画『ハイキック・ガール!』でした。
2008年に道場を訪ねた西冬彦を、その空手のレベルの高さで驚かせた武田梨奈。西は主にアクション映画の制作を手掛けており、武田に自身が監督を務める映画『ハイキック・ガール!』のオーディション参加を勧めたそうです。
オーディションではその圧倒的な空手技を披露し見事、主演の座を獲得しました。
映画『ハイキック・ガール!』は、日本空手協会師範の中達也など本物の空手家や格闘家を多数集め、ワイヤーもスタントも使わずにリアルさを追求したアクション映画です。それだけに格闘シーンのリアリティーが際立つ作品となっています。
武田梨奈は、高速ハイキックを得意技とする17歳の天才的な空手家女子高生“土屋圭”役を演じました。
3:瓦を頭で割るCMで一躍話題に
お嬢様風の身なりでけだるそうに歩いて登場し、髪を後ろで束ねた後に突然絶叫したかと思うと目の前に重ねられた15枚の瓦をいきなり頭突きで破壊。ピンク色の洋服が似合う端正な顔立ちの武田梨奈と、スローモーションで粉々に砕け散っていく瓦の破片のギャップが衝撃的なクレディセゾンのCMは、放映された2014年当時かなり話題になりました。
国内のみならず海外でも話題になったそうで、アイルランドのサイトではあのCMがフェイクではないことを証明するためにメイキング映像の動画まで紹介したとか。
その後、プロ野球の始球式前にCMと同じように頭突きでの10枚瓦割りをしてみせた時の映像は、米国でも話題になりました。CBSスポーツ電子版はその時の動画をトップページに掲載し、現地のスポーツ番組でも衝撃的な映像として取り上げられたほど。
日本人が目を疑ったほどですから海外から驚きの声が聞こえてくるのは当然かもしれません。
しかし、意外なことに頭で瓦を割ったのはあのクレディセゾンのCMが初めてで、武田自身はそれまで見たことさえなかったそうです。
4:2015年は飛躍の年!映画やドラマに15本出演
2009年に映画『ハイキック・ガール! 』でデビューし、アクション女優として映画やドラマへの出演が続いた武田梨奈ですが、2015年の話題映画『進撃の巨人』にも“リル”役として出演し派手な戦闘シーンを演じています。
他にもテレビドラマ『ワカ子酒』や映画『かぐらめ』など、2015年だけでドラマ7本、映画8本と、合計15本ものドラマや映画に出演。アクションのみならず女優としての演技力にも注目され始めました。
2015年9月公開の映画『TOKYO CITY GIRL』の中では主演として繊細な女性心理を演技で表現してみせました。
2015年8月放送のフジテレビのオムニバスドラマ『ほんとうにあった怖い話 夏の特別編「嵐の日の通報」』では、主役の警官役である斉藤工の後輩警官役として出演しました。
そんな2015年の活躍を象徴するように、2016年2月開催の第88回アカデミー賞授賞式では、ハリウッドスターにインタビューする“レッドカーペットナビゲーター”という大役を任されました。
ちなみにこの時は、前回のレッドカーペットナビゲーターであり、共演経験もある斉藤工に事前に相談したと明かしています。
アクション女優以外の役も演じたいと思っていたという武田梨奈にとって、アクションなしでの演技力が注目され始めた2015年は、女優として飛躍の年となりました。
5:これまでに落ちたオーディションは300本以上
武田梨奈が女優になることを志したのは6歳のときです。そして、小学3年生の時にドラマ『3年B組金八先生』での武田鉄也の演技に刺激を受けさらにその気持ちが強くなりました。
女優になるためにこれまで多くのオーディションに参加してきましたが落ちた数は300を超えるそうで、以外にも悩み苦労した下積み時代がありました。
しかし、こうしてチャンスをつかめたのも10歳から続けてきた空手の実力はもちろんのこと、決して諦めない強い気持ちがあったからです。
6:国外でも評価される武田梨奈
2013年1月に日本公開されたアクション、コメディー、ホラーありのパニック映画『デッド寿司』(監督:井口昇)では、伝説の寿司職人の娘"ケイコ"役として出演しキレのある動きで、次々と襲ってくる寿司と戦っています。
この作品は、2012年9月に開催されたアメリカ最大規模の映画祭「Fantastic Fest」で日本公開に先立って上映され、武田梨奈がコメディ映画部門の最優秀主演女優賞を受賞しました。
その後、2014年5月、空手を題材にしたインドネシア映画『BUSHIDO SPIRIT』 (監督:リュウケン・ライッサ)でアジアデビューを果たします。
また、以前から親交があったというインドネシアのギャレス・エヴァンス監督から、映画『ザ・レイド』のパート3作品への出演オファーがあったと話しています。
タイでは、2015年10月スタートの連続ドラマ『Devil Lover』で、"SAYAKA"役としてゲスト出演。2016年公開予定のミャンマー×日本の合作映画『Yangon Runway』(監督:上野コオイチ) では、モデルの"詩織"役として主役に抜擢されました。
武田梨奈の活躍の場は日本のみならずアジアに広がっています。
7:『木屋町DARUMA』では過激なセリフを連発
2015年10月公開の映画『木屋町DARUMA』(監督:榊英雄)は、丸野裕行の小説を映画化したものですが、小説の段階で出版社が刊行を拒んだというほどの問題作です。
主役の遠藤憲一が演ずる四肢を失った元ヤクザの壮絶な生き様とそれに関わる人々の様々な人間模様が織りなす異様な世界を描き出しています。
過激なシーンやセリフの連続で超問題作と言われるこの作品の中で、武田梨奈は無垢な女子高生から、父親の借金返済のために風俗嬢となる"新井友里"役を演じました。
台本を見た段階では、あまりの過激さにためらいはあったものの、この映画に出演すれば役者としての幅が広がると思ったそうです。結局、乗り気でなかった所属事務所との話し合いの末に出演が決まったとか。
撮影が始まると衝撃シーンの連続に圧倒され、自分を変えるためにかなり苦労したとのこと。今までで最も葛藤の多い作品になったそうです。
しかし、撮影中にアドリブで放った卑猥なセリフで共演者が驚くこともあったほど徐々に女優として成長していきます。
ベテラン俳優陣の中で自分と格闘しながら演じたという武田梨奈の、役者としての幅を確実に広げた作品となりました。
8:ドラマ『ワカコ酒』の影響で健康診断に引っかかる
武田梨奈は2015年1月からテレビ東京、BSジャパンなどで放送開始されたドラマ『ワカコ酒』で、美味しい料理を肴にお酒を楽しむ主役のOL“ワカコ”役として出演しています。
撮影で連日、二日酔いが残るほど焼酎やビールを飲み、多くの料理を食べていたそうですが、撮影のない日もお酒の勉強をするためにいろんなところに飲みに行っていたとか。
ただ、そのせいで中性脂肪が高くなったらしく、健康診断でカロリーや糖質に気をつけるように注意されたそうです。
9:運動神経抜群だがポンコツな一面も
空手の有段者でありアクション映画でも活躍している武田梨奈ですが、”ポンコツ”な一面も持っています。2015年1月放送のテレビ番組「くりぃむクイズ ミラクル9 2時間スペシャル」では、パスすることも可能な問題で混乱してしまい制限時間を無駄遣いしてしまいました。そのときの焦っている姿から共演したタレントの小島瑠璃子から「ポンコツ」と言われました。
しかし、同番組に再出演したときには重要な問題に正解し賞金を得ているため、空手で培った勝負強さは健在のようです。
10:武田梨奈が全身タイツで竹下通りを歩く?
2015年7月に武田梨奈はピンクの全身タイツで原宿の竹下通りに現れました。
奇行とも言えるこの行動は、映画『原宿デニール』の公開1カ月の観客動員数が目標数に届かなかったら実行する、と武田自身が公約していた"罰ゲーム"イベントだとか。
当日は、映画で共演した「BEE SHUFFLE」のメンバー5人と一緒に10分間、竹下通りを歩きました。武田梨奈と気づいた人もいたそうですがほとんどの人が気づかなかったそうです。
今まで"瓦の人"といわれていたのが、これからは"タイツの人"と言われるのでは、と罰ゲーム終了後に苦笑いしていました。