1:人気子役、大後寿々花が今年で22歳に!
大後寿々花(おおごすずか)は、1993年生まれの女優。有名子役を輩出している劇団ひまわり出身です。そこからの芸歴を含めると2016年で16年目になりますので、もうかなりのベテランですね。
子役の時から経験を積み、数多くの映画やドラマに出演してきました。そんな子役のイメージが強かった彼女ですが、2016年に22歳になりすっかり大人の魅力も持ち合わせる女性となりました。
2:映画『SAYURI』に出演し11歳でハリウッドデビュー!
2005年に公開された『SAYURI』。チャン・ツィイー主演、ロブ・マーシャル監督のハリウッド映画です。
主人公の少女時代を演じたのが、当時11歳の大後寿々花でした。舞台は第一次世界大戦後の日本、大後が演じる千代は貧しい生まれで、生活のために花街の置屋に売られてしまいます。苦しい環境の中でもたくましく生きて、人気芸者に成長していくというストーリーです。
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チャン・ツィイーと大後寿々花の他、渡辺謙、役所広司、桃井かおり、コン・リー、ミシェール・ヨーという、アジアの名俳優たちが共演した大変豪華な作品となっています。彼女の抜擢は、行定勲監督『北の零年』で共演した渡辺謙に推薦されたことがきっかけだそうですから、演技力はお墨付きだったということですね。
3:連ドラ初主演は『セクシーボイスアンドロボ』
黒田硫黄の漫画が原作の『セクシーボイスアンドロボ』は、2007年日本テレビでドラマ化されました。
松山ケンイチと初共演した今作で、様々な人の声を真似ることができる女子中学生ニコ役を演じました。大後寿々花にとって初主演作でしたが、視聴率は伸び悩みました。多局で同時間帯に、嵐の松本潤主演のドラマ『バンビ~ノ!』が放送されており、手強いライバルだったようです。
4:『桐島、部活やめるってよ』の演技が切ない!
2012年公開の朝井リョウ原作の小説『桐島、部活やめるってよ』は、その年の日本映画の主要な賞を獲得したヒット作です。タイトルに出てくる“桐島”なる人物は一切登場せず、ただ“桐島”がバレー部をやめたらしいという情報と、それに翻弄される同級の高校生たちの様子を描いた作品です。
主演は神木隆之介で、橋本愛、東出昌大、山本美月、松岡茉優などフレッシュな俳優たちと共演しました。
大後寿々花は、東出昌大演じる菊池宏樹に密かに恋心を抱く吹奏楽部の女子生徒役。彼女持ちの宏樹に気持ちを伝えられないので、校舎の屋上で練習をしながら宏樹を見つめる姿はなんとも切ないシーンでした。
5:様々な作品で幼少期や学生時代役を演じている!
その他にも様々な映画やドラマに出演していますのでご紹介しましょう。
2009年公開映画『カムイ外伝』
松山ケンイチと再び共演を果たした『カムイ外伝』で、小林薫演じる半兵衛と、小雪演じるスガルの子供・サヤカを演じています。この映画は抜け忍びとなった主人公の漫画が原作で、その中のあるストーリーを映画化したものです。
本作は松山ケンイチと小雪の結婚のきっかけとなった作品でもあります。
2014年放送テレビドラマ『明日、ママがいない』
当時大人気子役だった芦田愛菜が主演を務めた『明日、ママがいない』で、大後寿々花は眼帯をした女子高生のオツボネ役を演じました。
児童養護施設をテーマにした非常にシリアスな社会派ドラマで、オツボネも母親の暴力が原因で目を怪我し、高校生になった今でも養護施設を出られずにいる高校生という設定でした。
6:2012年、慶応SFCに入学した大後寿々花!
順調に女優として成長し、実力をつけていた大後寿々花ですが、2012年高校卒業後、慶應義塾大学(SFC=湘南藤沢キャンパス)に入学します。実はこの校舎は、モデルのトリンドル玲奈や俳優の水嶋ヒロ、元アイドルでアナウンサーの紺野あさ美なども卒業しており、女優の二階堂ふみは2016年現在在学中です。
大学では、サイバー犯罪対策研究会に所属していたそうで、芸能人として世間やネット社会から身を守るために知識をつけていたのかもしれません。とにかく、印象通り聡明な女性になりました。
7:『悼む人』では新米記者を好演!
2015年には天童荒太の小説が原作の映画『悼む人』に出演しました。
高良健吾演じる主人公・坂築静人は過去の経験から、不慮の死を遂げた人々を悼むために全国を旅しています。椎名桔平が演じる週刊誌記者・蒔野抗太郎が、坂築静人の取材をすることになるのですが、坂築静人と彼を取り巻く人間関係、蒔野抗太郎とその家族の在り方も浮き彫りしていきます。9.11をきっかけに描かれた生死をテーマにした物語です。
大後寿々花は、椎名桔平の部下の新米記者・野平清実役を演じました。出番は少なかったですが、大学生活で情報を取り扱う勉強もしていたということなので、適役だったのではないでしょうか。