大人の純愛を描く新ドラマ『運命に、似た恋』
2016年9月23日からNHKにて放送が決定した、新ドラマ『運命に、似た恋』。原田知世と斎藤工が主演を務め、大人の純愛を描く本作は、今まで多くのヒット作を生んだ北川悦吏子が脚本を務めることでも注目です。
大きな話題を呼んだドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』では、不倫に堕ちてしまう教師の役を演じた斎藤工が、今回は打って変わってシングルマザーの原田知世と純愛に落ちる謎めいたデザイナーを演じます。主演の2人の他にも、奥田瑛二や小西真奈美、若手のフレッシュな俳優たちが脇を固めています。
視聴率
第1話(9/23放送) 5.0%
第2話(9/30放送) 5.0%
第3話(10/7放送) 5.2%
第4話(10/14放送) 5.8%
第5話(10/21放送) 5.1%
第6話(10/28放送) 5.4%
第7話(11/4放送) 4.3%
『運命に、似た恋』あらすじ
高校生の息子と二人暮らしのシングルマザー、カスミ。息子を養うため、富裕層向けのクリーニング屋で必死に働いていました。そんなある日、配送先でデザイナーのユーリに出会います。あらゆるもののデザインを手掛ける彼は、その世界ではかなり有名で有望な若手デザイナーでした。
ユーリはなにかとカスミに馴れ馴れしく接します。当初はそれを警戒していたカスミでしたが、徐々に彼に惹かれていくのでした。
けれども、カスミは謎の多いユーリのことが分からないときが多くありました。例えば、自分にはちょっかいを出すくせに既に関係を持つ女性がいること、世界的デザイナーの師匠には絶対服従なところ…
そしてある時、カスミはユーリが「運命の人」だということに気づきます。その根拠は、彼女が大切にするある記憶に関わることでした。
『運命に、似た恋』キャスト
カスミ/原田知世
主演のシングルマザー・カスミを演じるのは原田知世。女優としては1982年に『角川・東映大型女優一般募集』オーディションにて特別賞を受賞し、同年にドラマ『セーラー服と機関銃』でデビューしています。その翌年、映画『時をかける少女』で主演を果たし、自身が歌った同作品の主題歌も大ヒットとなりました。
近年ではNHKドラマの出演の多いようで、『おひさま』『紙の月』『途中下車』等に出演しています。歌手としての活動も行っており、2016年にはカバーアルバムも発売されました。
ユーリ/斎藤工
デザイナー界では若手No.1といわれている、やり手のデザイナー・ユーリを演じるのは斎藤工。ここ数年はテレビで見ない日はないほどの人気ぶりの彼は、2016年だけでも映画とドラマを合わせて10本もの仕事をこなしています。
斎藤工が主演を務めた不倫ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』は、社会現象になるほどのヒット作となり、「昼顔妻」という言葉も生まれました。セクシーなイメージが強い彼ですが、今回はどんな演技を見せてくれるか楽しみですね。
マホ/小西真奈美
ユーリと関係を持っている女性・マホを演じるのは小西真奈美です。バラエティ番組『ココリコミラクルタイプ』で人気に火が付いた彼女は、同時期にNHKの朝ドラ『ちゅらさん』でヒロインの恋敵を演じ、その演技も話題になりました。
映画『阿弥陀堂だより』、『のりちゃんのり弁』では多くの賞を受賞しています。近年は映画よりドラマの出演作が多いようです。
深見/奥田瑛二
ユーリの師匠であり、世界的なデザイナーの深見を演じるのは、奥田瑛二です。1976年にデビューするも、その後はなかなか恵まれず、1980年代後半あたりにようやくブレイクします。
それ以降多数のドラマや映画に出演し、近年では自身で映画監督も務めています。2016年に入ってからも、ドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』、映画『64-ロクヨン-』『世界から猫が消えたなら』等話題作に出演しています。
その他にもベテランから若手まで様々な俳優が揃う
大後寿々花
2000年に子役として劇団に入り、11歳の頃には映画『SAYURI』でヒロインの幼少時の役を演じて、ハリウッドデビューまで果たしている大後寿々花。ドラマ『セクシーボイスアンドロボ』では13歳にして松山ケンイチと共に主演を務めました。
2016年には慶応義塾大学環境情報学部を卒業するなど、芸能活動の他に勉学や習い事にも精力的に励んでいるようです。
小市慢太郎
小市慢太郎は、大学時代に劇団に入り、演技の道に進みました。多くのヒットドラマや映画に脇役として参加し、カメレオン俳優とも言われています。
近年では、TBSでも放送され話題になったドラマのWOWOW版『下町ロケット』や、『99.9 -刑事専門弁護士-』等に出演しています。
渋谷謙人
8歳の時にデビューし、モデルを経て俳優の道へ進んだ渋谷謙人。子役時代以来、主演作品はほぼありませんが、脇役やゲストとして多くの作品に出演しています。
2016年にはゲスト出演を含めると、本作以外に7本ものドラマに出演しており、ブレイク間近の俳優間違いなしです。
西山潤
2006年にデビューした西山潤。大人気を博した『20世紀少年』の主人公・ケンジの幼少期を演じた俳優、と聞けばピンとくる方も多いのではないでしょうか。
2015年には映画『おかあさんの木』『サムライフ』の2本に出演しています。
久保田紗友
久保田紗友は、ドラマ『美少女戦士セーラームーン』に出演していた北川景子に憧れて芸能界に入ったそうです。
2016年に放送されたBSプレミアムのドラマ『インディゴの恋人』のほか、多数CMに出演しています。
草笛光子
草笛光子は、17歳の頃に松竹歌劇団に所属し、その3年後に映画『純潔革命』でデビューします。
テレビドラマでは『渡る世間は鬼ばかり』をはじめ、同作品で知られる橋田寿賀子脚本や、石井ふく子プロデュースの作品に多数出演しました。
『運命に、似た恋』の脚本は「ラブストーリーの神様」北川悦吏子
『世にも奇妙な物語』シリーズや、『ロングバケーション』『オレンジデイズ』『たったひとつの恋』等、数々のヒットドラマの脚本を手掛けている北川悦吏子。
1990年代から、2016年現在までコンスタントに脚本の執筆を行っており、その共感を呼ぶ切ないストーリーから、「ラブストーリーの神様」とまで言われている彼女。近年では映画『ハルフウェイ』等で監督もしています。
以下のようなコメントしています。
「運命に、似た恋」第6回を書いている今現在、 お風呂から上がったところで 涙が零れた。バラバラと。 ドラマの登場人物たち。 みな、いたいけ、か、痛いか、どっちかだ。 あからさまに、幸せな人は、ひとりもいない。 そんな彼、彼女らの苦しみや悲しみに、心を持ってかれたか、 お風呂上がりに、涙が。ダラダラと。 久しぶりの長いドラマです。 そして、初NHKです。 NHK!視聴者のみなさま! よろしくお願いします。 2016年6月10日。 北川悦吏子。引用:nhk.or.jp
また放送に先立って行われた試写会においては次の様に語りました。
「みんなの魂や気持ちが入っている、命を捧げた作品。いくつになっても恋がしたいといったぬるい話ではないです。最後まで見てもらえれば、それがみんなに届くと思う」
NHKドラマでの脚本の執筆は今回が初めてですが、今回も北川悦吏子の脚本作品が見られるのは楽しみですね。
主演の2人が語る『運命に、似た恋』の撮影現場
2016年9月16日に行われた試写会において主演の斎藤工と原田知世がお互いの印象や撮影現場でエピソードを語りました。
斎藤は原田の印象を「陽だまりのような、天使のような方」と語りました。また、原田が異常な程に虫嫌いであることを暴露。「知世さんが奇妙な声をあげたり、動いたときは虫がいるな」と思いながら撮影を行っていたとのこと。しかしその虫嫌いな様子も原田の可愛らしい点なのだそうです。
それに対して原田は斎藤の印象を「どこかミステリアスだが、ふいに見せる表情などから温かい人柄が見える」と語りました。