出版社のリアルが知れる映画やドラマ
日本には出版業界を舞台にした作品がたくさんあります。何かと忙しいイメージの多い出版社。実際働く人たちにスポットライトを当てたドラマを観ることで、出版社のリアルを知ることができるかもしれません。
そんな作品を8選、ご紹介していきます。
1:ドラマ『とと姉ちゃん』
2016年上半期放送のNHK連続テレビ小説です。舞台は昭和20年、終戦直後の焼け野原となった東京。高畑充希演じる小橋常子は、女学校を卒業後、小さな出版社に入り編集に携わります。
常子は戦争で犠牲となった子供や女性のために幸せな世の中を築くため、杉咲花演じる妹・小橋美子たちと共に雑誌を作ろうと決意。そして生活総合月刊紙『あなたの暮らし』を誕生させることになります。
当時は出版業界で働く女性は珍しく、激動の時代を生き抜いた常子の物語は多くの人に感動を与えています。
2:ドラマ『重版出来!』
松田奈緒子による漫画が原作で、2016年にTBS系で放送された黒木華主演のテレビドラマです。物語の中心は、週刊コミック紙の編集部で、黒木演じる黒沢心は新人女性漫画編集者。漫画家を支える編集者の仕事に携わっています。
出版業界は、営業、宣伝、印刷、デザイン、書店員など、さまざまな仕事を行う人の連携があってこそ成り立っています。一冊の本を読者に届けるためには、何千人の人が関わっている、そんな様子をリアルに描いたドラマです。
オダギリジョー、坂口健太郎など、小日向文世など豪華キャストが勢揃いしていることにも注目が集まりました。
3:映画『舟を編む』
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辞書を作っていく中で主人公の人との関わりが変化してゆく様子がよかった。
その他のキャストの役回りも絶妙。
日本語の素晴らしさが身にしみる作品。
Beeee
原作も読みましたが、映画もどっぷり楽しめました。
本だと馬締の頭の中や心の中が覗けるのですが、映画は馬締に台詞を話させないので、表情や動作、演出で貴方が感じ取って、汲み取ってみてね。と言う気がした。
間とかもすごくよかった。
出版社の中でも特に、根気と時間が必要な“新しい辞書作り”に取り組む人々の姿を、石井裕也監督が描いた映画。2012年本屋大賞で見事に1位を獲得した、三浦しをんの小説を原作とし、2013年に公開されました。
玄武書房に務める馬締光也(松田龍平)は、独特な言葉の使い方を買われ、「大渡海」という新しい辞書を編纂する部署に迎えられます。個性的な部署の仲間に囲まれ、辞書作りに生き生きと没頭する日々が続きます。そんな中、宮﨑あおい演じる香具矢に心を惹かれていく様子が丁寧に描かれています。
4:映画『バクマン。』
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話のカットが大胆だなぁと思いましたがすっきりまとまっていました。
ジャンプ好きならエンドロールで確実に楽しめると思います。
Yousuke_Koizumi
素晴らしい映画でした。
もっと、評価されていいと思います。
ツッコミ所も多いけど、とっても楽しい映画でした。
エンディングロールで、又一段とテンションが上がり、もてなし感がはんぱなかったです。
『モテキ』の大根仁監督が大ヒット同名漫画を2015年に映画化しました。佐藤健演じる真城最高と、神木隆之介演じる高木秋人が、一緒に漫画家を目指していく様子を巧みな映像表現を織り交ぜながら描いています。
目指す漫画は少年漫画の王道『週刊少年ジャンプ』。ライバルやさまざまな困難にも立ち向かい、真っすぐに進んでいく高校生の姿が、気持ちよく表現されています。
5:ドラマ『働きマン』
大人気漫画『働きマン』を菅野美穂主演で2007年にテレビドラマ化した作品。菅野美穂演じる松方弘子は女性編集者です。仕事のスイッチが入るとどんな時でも猛烈に働きます。
とにかく仕事を愛し、何よりも優先してしまうことから、プライベートは犠牲になっても構わないというスタンス。彼女の働く姿を見て、編集者という仕事はとてつもなく大変という印象を持った視聴者が多いのではないでしょうか。
6:ドラマ『ゲゲゲの女房』
水木しげるの妻、武良布枝の『ゲゲゲの女房』を元にした作品です。2008年に原作であるエッセイが刊行され、2010年上半期の朝ドラとして放送されました。向井理演じる水木しげるの妻、村井布美枝役を松下奈緒が好演しています。
幼少期から始まり、29歳の時に漫画家と結婚。夫婦で共に喜びも分かち合い、悲しみも乗り越えていく姿を妻の視点から描いています。
7:ドラマ『戦う!書店ガール』
2015年にフジテレビ系で放送された、渡辺麻友、稲森いずみのW主演のテレビドラマです。20代と40代の書店で働く女性が、ぶつかり合いながらも仕事や恋愛の困難に乗り越えていくことで、互いに成長していく姿を描いています。
書店という一見地味な舞台で展開するストーリーですが、キャストが豪華なこともあり放送当時は話題となりました。
8:アニメ『世界一初恋』
中村春菊によるボーイズラブ漫画を原作にして、2011年にテレビアニメが制作されました。キャッチフレーズは“編集者が青ざめるほどちょこっとリアルな出版業界ラブ”というだけあって、舞台は編集部、登場人物も編集者がたくさん出てきます。
ボーイズラブアニメということだけに注目するのではなく、ぜひ編集者としての細かな仕事内容にも目をむけてみてください。