2017年7月6日更新

「ゴッドファーザー」シリーズの心に残る名シーン13選

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ゴッドファーザー

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1.ドン・コルレオーネ初登場シーン

『ゴッドファーザー』(1972)

不穏な音楽が流れる中、ボナセーラの長い1人語りで『ゴッドファーザー』は幕を開けます。そして、その直後映画史上最もアイコニックなキャラクターの1人ヴィトー・コルレオーネが姿を現す瞬間が訪れるのです。 バックショットが切り替わり姿を現したマーロン・ブランド演じるヴィトーは話し方はとても穏やかだったものの、尋常ではないオーラと威圧感を放つ裏社会のドン”ゴッドファーザー”そのものでした。 ちなみにヴィトーが抱いていたネコは、フランシス・コッポラがスタジオで拾ったネコだと言われています。

2.マイケルがマクラスキーとソロッツォを撃ち殺すシーン

『ゴッドファーザー』(1972)

レストランでマイケルがマクラスキー警部とソロッツォを撃ち殺すシーンは『ゴッドファーザー』シリーズ屈指の名場面。トイレで銃を回収したマイケルが席につくと、ソロッツォがイタリア語でマイケルに話しかけます。しかし、それに反応しないマイケル。 カメラが覚悟を決めたマイケルの顔にパンすると列車の車輪が軋む音と共に緊張感は最高潮に達します。そして、レストランに乾いた銃弾が3発響き渡り、ソロッツォとマクラスキーはマイケルに淡々と始末されるのでした。 これほどまでに胃がキリキリする緊張感が味わえるシーンを他の作品で探すことは難しいでしょう。

3.ソニーがハチの巣状態になるシーン

『ゴッドファーザー』(1972)

数々の死が描かれる『ゴッドファーザー』シリーズの中でもソニーの死亡シーンは際立って衝撃的な瞬間でした。 料金所で大勢のマフィアに囲まれたソニーは、無数の弾丸を浴びてまさにハチの巣状態となります。苦悶の表情を浮かべてソニーが倒れると数発ダメ押し、さらに長年の恨みを晴らすかのように頭に蹴りが加えられました。 このシーンだけでソニーがどれだけ恨みを買っていたのかが分かります。

4.ヴィトーの名言シーン

『ゴッドファーザー』(1972)

ジョニー・フォンテーヌに対してヴィトーが言い放ったセリフ“I’m gonna make you an offer he can’t refuse”(彼が断われないオファーをするつもりだ。)は映画史上屈指の名言として知られています。 この名言は映画プロデューサー“ジョニー・フォンテーヌ”がヴィトーに相談を持ち掛けたシーンに登場していました。ちなみにこのセリフは名作『風と共に去りぬ』の名言“The 'offer he can't refuse'”が元ネタだと言われています。

5.マイケルの名言シーン

『ゴッドファーザー』(1972)

マイケルがマクラウスキー刑事とソロッツォを自分だけで始末すると提案すると、ソニーはマイケルを子供扱いします。 その後マイケルはこんなセリフを口にするのでした。
“私情なんかはさんでいない。これはビジネスだ。”
このセリフはマイケルがただのお坊ちゃんではなく、コルレオーネ家の冷徹な血が流れていることを証明した名言です。

6.衝撃のホースヘッドシーン

『ゴッドファーザー』(1972)

映画プロデューサー“ジャック・ウォルツ”が目覚めると、ベッドには切断された馬の頭が置かれていたのでした。この場面は『ゴッドファーザー』に限らず、全映画の中で最も衝撃な場面の1つと言っても過言ではありません。 リハーサルでは偽物を使い、本番ではジョン・マーローに本物を使うことを知らせずに撮影したため、ジョンのリアルな表情と反応をとらえることが出来たそうです。

7.ケイの中絶告白シーン

『ゴッドファーザー Part2』(1975)

『ゴッドファーザー』3部作には殺人や激しい暴力シーンが数多く登場しますが、この場面はまた違った意味で目を覆いたくなるショッキングな瞬間かもしれません。 ケイが流産したと思っていたマイケルは彼女に優しい言葉をかけますが、ケイは子供を中絶したとマイケルに襲撃の告白をします。マイケルの目にはふつふつと怒りが燃え上がり、沸点を迎えたマイケルはケイをはり倒すのでした。

8.シチリアのリベンジシーン

『ゴッドファーザー Part2』(1975)

子供時代イタリアのマフィア“ドン・チッチオ”に父親を殺されたヴィトー。その恨みを晴らす機会が訪れるのはおよそ20年以上後のことでした。 イタリアのシチリアに戻ったヴィトーはチッチオを訪ねます。年老いたチッチオは耳が遠く、ヴィトーが呟いた父親の名前さえ聞き取ることができません。するとヴィトーは耳元で父親の名前を囁き、チッチオの腹を力一杯切り裂くのでした。

9.ファヌッチの死亡シーン

『ゴッドファーザー Part2』(1975)

街でパレードが行われていた日、ヴィトーはリトルイタリーを牛耳るドン・ファヌッチをアパートで待ち伏せして殺害します。 切れかけの電球の光の演出や、外で行われているパレードの雑踏や花火の音の演出が秀逸なシーンです。ファヌッチの胸が撃ち抜かれた瞬間、それを祝うかのように花火が打ち上がっていました。

10.マイケルとヴィトーの親子の会話シーン

『ゴッドファーザー』(1972)

息を引き取る直前、ヴィトーはマイケルがこれから背負う宿命を悔います。そしてこんな言葉を贈るのでした。
“お前にはこの宿命を背負ってほしくなかった。”
この場面はヴィトーが純粋にファーザーとして息子の身を按じる『ゴッドファーザー』屈指の美しい瞬間です。

11.コニーの息子の洗礼式シーン

『ゴッドファーザー』(1972)

コニーの息子の洗礼式シーンは神聖な瞬間とバイオレントな瞬間が同時に訪れます。教会で厳かな洗礼式が執り行われる中、コルレオーネ家の非情な行いのカットが挿し込まれていました。 このシーンはコッポラの映画監督としての手腕が特に際立った名場面であり、マイケルがモンスターになった瞬間と言っていいでしょう。

12.マイケルが悟ったシーン!

『ゴッドファーザー PartⅢ』(1991)

ヘリで襲われた後、マフィアとは縁が切れないと悟ったマイケルはこんなセリフを吐きます。
“足を洗ったと思った瞬間、奴らに引き戻される”
たとえギャングやマフィアでなくとも、タバコやお酒など日常生活に当てはまる名言かもしれません。

13.マフィア”マイケル”の断固たる姿勢が示された瞬間

『ゴッドファーザー』(1972)

モー・グリーンと口論をした後、フレドがマイケルにあんな口をきくなと注意します。すると、マイケルはフレドにこんなセリフを吐きます。
“ファミリーにはむかう奴の味方には2度となるな!”
この場面はマイケルの断固たる姿勢と並々ならぬ決意が示された名シーンです。